朝日ヶ原
3つの地塘がある朝日が原の湿原地帯まで来た。
地図には、高山植物の宝庫と有るが咲いているか楽しみである。
残雪がたっぷり残り、清水峠からの登りで火照った体の汗はたちまち引いてしました。
木道脇には、盛りを過ぎた黄色いチングルマが残りの花で最後の美しさを奏でている。
誰もいない登山道ですが、心うきうき時間を忘れ、明日の仕事の事も忘れ、写真を取りまくりました。
清水峠に下る
広大な笹原の中央を真っ直ぐ清水峠に向かって降りる。もう清水峠を降るつもりはありません。
目標がはっきりすると足の運びも快調である。
その代わり、標高が下がってくると気温が上がって汗が噴出して来た。風も勢いが落ち暑いなあー。
赤茶色の大きな建物は、JR東日本の送電線管理棟で一般登山者は、入れません。
昨日の夕方は、小屋が満員でテントの花も沢山咲いたそうです。
団体さんが2組白毛門山へ向かったそうだ。
今は、賑やかな喧騒が嘘のように静まりかえっている。
朝日ヶ原
宝川の方に少し行くと木道南側の雪が消えた跡には、ハクサンコザクラの群落があり、北の湿原方向はワタスゲが風に揺れていました。
雪が消えれば、もっと沢山の花が咲くのだろうか?
夏場に来た時は、ニッコウキスゲがポツリと咲いていただけだったのだが・・・
登山道に戻り、朝日岳に足を向けると、相変わらずチングルマが多い。
朝日岳西斜面は、チングルマだらけですが、花は終わりに近づいて残念でした。
今度は、あと一週間早く来て見よう。
ジャンクションピーク
ジャンクションピーク先からは、辺りが良く見渡せた。
清水峠の小屋が下に見える。
巻機山はまだ雪が残っていた。
朝日岳の山頂には誰もいない。
芝倉沢の雪渓は、雄大だなー。
さあ次の目標は、朝日ヶ原の高山植物だ。
池ノ窪へ
清水峠から水が流れ、登山道が樋状に深くえぐれている道を登り、岡の上にあるJR鉄塔がたっている場所に出る。
ここは清水峠が見下ろせ眺望が良い。
登山道脇には、アカモノの花が豆を振りまいたようにびっしり咲いている。
雨を心配したが、天気は回復傾向だ、これから辛く長い登り返しが待ち構えている。
逆周りで降った時も清水峠まで凄く遠い感じがしてたっけな。
晴れて来たせいか気温がぐんぐん上がって、25度に達してしまった。次から次から汗が噴く出してくる。
清水峠まで吹いていた風も止んでしまったので、体感温度が急上昇。
清水峠 13:22
これからの登りに備え、白崩避難小屋の前で一休み。この時間では、辺りには誰もいない寂しい清水峠です。
清水峠に下る
岩場を降りるのと違い膝に負担が無く、下りの苦手な私でもペースは落ちません。
朝日岳山頂 15:44
こんな時間には、やはり誰もいません。
山頂には、チングルマやホソバヒナウスユキソウが沢山あります。
朝日岳へピストンするのも大変なのに、とうとう縦走してしまった。
3時半の予定が、朝日が原で写真を撮ったため、遅れてしまったし、この先も花が多そうなのでどの位オーバーするのやら、とほほほ・・・
天気が怪しくなりそうなので、先に進みましょう。
柄沢山
大源太山分岐 12:45
ほぼ北に向かって歩いて来た登山道は、これより東に進路を変え清水峠を目指し下って行きます。
ずっと先を見ても誰もいません。
一日で馬蹄形を巡る人がいれば、この辺りで会うはずです。
大源太山が見えたときは、頂上に数人いました。
これでもかと言うほどの笹原に分け入るのを覚悟したが、意外と降りは歩きやすい。
これから笹が生い茂るので、足元の土も見えていた。
ジャンクションピークへ
正面の山はまだジャンクションピークと違うようだ。ゴボウ沢を見下ろし、武能岳・七ッ小屋山を見渡す。
気力も萎えず、よくも歩いたなー。
ジャンクションピーク 15:10
ようやくジャンクションピークへ登りきった。
長かったなー、へとへとぜーぜーだが、目標を3時としていたので少し遅れているが、3時半に朝日岳に着ければ、7時までに土合に下れる予定である。
巻機山への道標が有りますが、登山道は無く、大烏帽子山から先は困難となります。
ガレ場
尾根の北斜面、新潟側は雪崩の影響だろうか、登山道が崩れ落ちて危険な状態だ。
ロープが張ってあると良いのだが、ずり落ちないように注意して登って行く。
危険箇所を登り切ると、ジャンクションピークが見えてきたので、ザックを下ろし水分補給する。
汗びっしょり、背中もびっしょり!
ジャンクションピークへ
林を抜け緩やかな下りになり、視界が開けた。
天気は晴れて西から太陽がのぞき、時刻は2時20分、気温は28.5度まで上がり、登りで火照った体に背中から日差しが容赦なく照りつける。
正面の山は、ジャンクションピークでは無さそうだが、ゴボウ沢は雪渓が残ってとても涼しそうである。望遠レンズで覗くと暑くて、水の中に飛び込みたいほどだ。
七ッ小屋山
縦走路を振り返る
谷川岳が遠くになったなー、2年前は8月24日に歩いたので暑くて水で苦労したっけ。
七ッ小屋山がなかなか見えなくて、この辺りを登るのが辛かった思い出がよみがえって来る。
初めての縦走と違い、2度目は余裕が持てる。
花の種類が少なくなったが、アカモノ・イワカガミ・キジムシロ等の一般的な花だけは、しばしば見られる。
↓ジャンクションピーク
井坪坂コース分岐
小屋を北に進んでみると、井坪坂コース分岐に案内案内板が建っていた。後で歩きたい往時を偲ばせる清水峠です。
道脇には、ハクサンチドリが群落で咲いていました。
馬蹄形 4
武能岳
七ッ小屋山
池ノ窪 13:52
一旦少し下り地塘のある池ノ窪の脇を通る。ツマトリソウ・タテヤマリンドウやモウセンゴケがありました。
道より池の方が高く不思議な感じです。周囲の草が田んぼの畦の様になっているからかな?
池ノ窪からは、林の中に分け入って行く感じだ。
風が遮られ、西日が背中に当たり暑い事この上ない。少し登っては水を飲み、汗をぬぐい、ペースが上がらない。今回の縦走で一番不快だった所でした。
↓谷川岳
宝川分岐 15:30
宝川方向へ左折すると直ぐに水場があります。
表面の雪解け水では無く、湧き水で冷たくおいしい水である。
馬蹄形 4