谷川山系馬蹄形縦走 3  H21 06-28

シシゴヤノ頭分岐路  11:58

 蓬峠で12分昼食休憩をとって直ぐさま先へ急ぐ。
ニッコウキスゲがポツリポツリ咲き出した他は、ただの笹原がずっと続いている。
大源太山から七ッ小屋山を周回し、謙信ゆかりの道に降りるのには、左のシシゴヤノ頭方向に曲がる。
 むっとしてくる笹原の向こうから2人歩いてきました。
荷物から考えて縦走者では無いみたいですね。
結局この人達が、馬蹄形縦走で最後に出会った登山者となりました。

蛇紋岩地帯から芝倉沢を見下ろす

 花咲く緩やかな斜面は、残雪の時期なら芝倉沢から雪渓を登って来られそうである。

 あまりに風が強いので、汗がすっかり引いてしまった。
水の残量はまったく心配ないが、何せ花が多くて予定より随分タイムオーバーしてしまった。
これから花が少ないので、挽回しないと蓬峠から土樽に降る事になってしまいそうだ。
暑くて水を求めて脱落するのなら致し方ないが、これだけ涼しくて雨の心配もなく、日が長い絶好のチャンスを無にするのがもったいないぞ。
上り坂でも心に鞭打ち、ギヤをシフトアップして行きましょう。

大源太山
ベニサラサドウダンの向こうは、お花畑
武能岳から蓬峠へ 

武能岳から蓬峠へ
谷川岳 (単独行)
トマノ耳
標高1,963.2m
天気:曇り
谷川岳 (単独行)
オキノ耳標高1,977m
天気:曇り
山頂気温:19.8℃
一ノ倉岳 (単独行)
標高1,974.2m
天気:曇り
山頂気温:18.8℃

蛇紋岩地帯のお花畑

 写真では、普通のガレ場に見えますが、青い蛇紋岩
の砕けた斜面には、谷川岳・至仏山固有主のホソバヒナウスユキソウ・ジョウシュウアズマギクが散らばって咲いています。
他には、ハクサンイチゲ・ハクサンコザクラ・ヨツバシオガマが多い。
ムシトリスミレ・タテヤマリンドウ・ミヤマオダマキ・ジョウエツキバナノコマノツメ等沢山の種類があります。
沢山撮りましたが、風がとても強くてブレてばかりで上手く行きません。
アップの写真は、別ページ馬蹄形 花でご覧ください。
 何処から登っても時間が掛かる場所なので、意外と知られていないのです。

武能岳へ
芝倉沢
ミヤマオダマキ・ハクサンコザクラ・ジョウエツキバナノコマノツメ

岩の割れ目の僅かな土を頼りに咲く高山植物達

七ッ小屋山へ
笹原を行く

武能岳山頂   11:04

 谷川岳から武能岳にかけては、花の種類が多くコースタイムより時間が掛かってしまいました。
 日は出ていないが、お昼近くなり気温が上がり、20℃を越えている。
一息入れたいが、写真を数枚撮り、水を飲みパンをかじりながら先を急ぐ。
 蓬峠で昼飯を12時前に
食べないと完全にタイムオーバーである。
これからは、ほとんど下りで歩き易い道なのでまたまたスピードを上げなければならない。
花も少ないのが幸いなのです。

蛇紋岩地帯のお花畑へ

 ハクサンイチゲに迎えられて、さあお目当ての花園が始まります

そしてオゼソウの群落が、道端からご挨拶。
「また来たよ」とカメラを向けるが、風が吹いてきてご機嫌斜め。
延びきったハクサンイチゲは、最後の一咲きを見せてくれた。

七ッ小屋山 (単独行)
標高1,674.7m
天気:曇り
山頂気温:22.5℃

武能岳へ

 茂倉岳から武能岳への長い下りが始まります。
左回りの馬蹄形では、最後の難所になる場所です。
2年前に白毛門山から回った時は、ガスで何処まで登ればいいか判らなくなり、岩陰も人に見えたっけなー。
 まずは、ツガザクラやヒメイワカガミ咲く大きな岩の西を巻いて下ります。
過ぎると笹原になり、蛇紋岩地帯のお花畑を目指す。
昨年の同じ日に歩いたが、どんな花が咲いているか、楽しみな場所です。

蛇紋岩地帯のお花畑

一ノ倉岳・茂倉岳を振り返る

 後ろを振り返ると、一ノ倉岳-茂倉岳間の残雪が見えた。
雪が消えると、ハクサンコザクラの群落が現れるそうなのでいつか見てみたいな。
風が吹いて来たからなのか、気温が下がったのか歩いて気持が良い。

武能岳への下り
七ッ小屋山より360°パノラマ クリックすると大きくなります。

馬蹄形 1

馬蹄形 3

馬蹄形 2


武能岳の地図

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白毛門山 (単独行)
標高1,720m
天気:曇り
山頂気温:17.7℃

分岐路  11:35

 笹原を降りてゆくと、旧道からの峠道と合流します。

堅炭尾根    首を右にひねると中芝新道のある、急峻な堅炭尾根がよく見える。遠くから見ると恐ろしくて取り付くのが怖くなりそうだが、実際も大変な所です。

七ッ小屋山  12:34

 湿原から少し登り上げて山頂に到着。ザックに入れた氷水で水分補給する。
山では、炭酸の入ったコーラがなぜか上手く感じるのだ。
 十字架のような道標が、遠くからよく見えました。
南の谷川岳はずっと遠くに見えて、歩いた道程を感慨深く見つめてしまった。

さあ、多少のアップダウンはあるが、ほとんど下りの清水峠まで勢いで歩いてしまいましょう。

笹平から武能岳へ
堅炭岩
中芝新道

武能岳

ヨツバシオガマ咲くお花畑から武能岳
湿原から見た七ッ小屋山
ムシトリスミレ
蓬峠から七ッ小屋山へ 

ヨツバシオガマ
ジョウシュウアズマギク
タニウツギと蓬ヒュッテ
蓬ヒュッテ
ハクサンコザクラとホソバヒナウスユキソウ
蓬峠への縦走路
朝日岳と笠ヶ岳
一ノ倉岳と茂倉岳
一ノ倉岳と茂倉岳間の雪原

武能岳へ

 笹平から武能岳登山路に花の種類は少なく、トキソウを見ただけであとはアカモノ程度であった。

茂倉岳から武能岳へ 

蓬峠へ

 前から1人の登山者がやってきた。
声をかけると女性で、昨夜は笠ヶ岳避難小屋に泊まりここまでやって来たという。

「この後どうするのですか」と問うと、茂倉避難小屋で2泊目をとり、出来れば平標
を目指すとの事。
女性でこれだけ根性のある人は初めてです。
 自分も馬蹄形を成し遂げるファイトが沸いてきて、人の力の偉大さを感じました。

笠ヶ岳 (単独行)
標高1,852.1m
天気:曇り
山頂気温:17.7℃
蛇紋岩地帯のお花畑

馬蹄形 花

馬蹄形 4

馬蹄形 5

武能岳から茂倉岳を望む
朝日岳 (単独行)
標高1,945.3m
天気:曇り
武能岳 (単独行)
標高1,759.6m
天気:曇り
山頂気温:20.2℃
茂倉岳 (単独行)
標高1,977.9m
天気:曇り
山頂気温:19.4℃
山域別記録
日付順山行記録

武能岳へ

 降った後には、やはり登りが待っている。

縦走者がまた1人過ぎて行った。これからが大変だろうな、と人事ではないのだ。右を見ると芝倉沢が、切り落ちている。まだ雪渓は十分残っているようだ。後ろを向くと、見えなくなった登山者の奥には、一ノ倉岳と茂倉岳が並んで構えていた。

馬蹄形 4

馬蹄形 5

馬蹄形 花

蓬峠  11:37

 たちまち蓬峠に着くと、小屋番さんが作業中でした。
ベンチを借り、コンビニ弁当の昼食を摂ります。

ここが中間点なので、何とか縦走出来そうです。

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馬蹄形 3

馬蹄形 1

馬蹄形 2

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