谷川岳-一ノ倉岳-茂倉岳-武能岳山歩き 3 H.25 07-07(日)
谷川岳 (単独行)
トマノ耳標高1,963.2m
天気:小雨
山頂気温:18.7℃
蓬峠 13:56
小雨の蓬峠で少し思案。どうも新潟の方が天気が悪いしガスも多い。無駄な電車待ちをするより、湯檜曽川沿いに降りようか。
馬蹄形の人と別れ、土合を目指す事にしましょう。
この道もコバイケイソウが物凄く咲いていた。
武能岳 13:13
朝日岳方向を見ると大倉沢、泡返り沢の雪渓から雪解け水が滝となって流れ落ちていた。
やっと武能岳に来ると馬蹄形縦走者が、休んでいた。
清水峠の水場を教え、私も一休み。
何も見えないが、まだ後ろからやって来る人がいるようだ。
笹平へ
蛇紋岩地帯でお目当てのホソバヒナウスユキソウとジョウシュウアズマギクは、盛りを過ぎていました。
トキソウ・イブキジャコウソウ・ヨツバシオガマは、まだ見られます。
笹平から中芝新道が、見えたので、写真に道を記しておきます。かなりの急坂で、雨の中、不安定な雪渓降りは無謀でしょう。
谷川岳 (単独行)
オキノ耳標高1,977m
天気:小雨
山頂気温:16.7℃
一ノ倉岳 (単独行)
標高1,974.2m
天気:小雨
山頂気温:19.6℃
茂倉岳より武能岳へ H.25 7月 7日
谷川慰霊碑 18:25
指導センターにもベースプラザにも誰もいない。谷川週間はこれで終了。
慰霊碑で白樺避難小屋から同行してくれた方と別れ家路に着いた。
今回も電車を利用した方が良かったようでした。
幽ノ沢 17:12
幽ノ沢を見上げると雪融け時しか現れない幻の滝が、水量多く見えた。
幽ノ沢は、コンクリートで固められているので靴を濡らすだけで済んだ。
登山道は、もうアジサイが咲き出し完全夏山になりました。
結果としては無事下山出来たが、今回の山歩きの反省点は、茂倉新道を降らなかった事。蓬峠を土樽方向に向かわなかった事等、多々ある。
谷川周辺の道やエスケープルート、水場、避難小屋の状態、指導センターの事前情報や天気の変化、これからの予想等を私は判っていたつもりだったが甘かった。
普段は、こんな場所になぜ避難小屋?と思って通り過ぎていたが、白樺避難小屋があったので助かりました。
上越国境谷川岳周辺は、変化が激しく安定していたようであっても、この様な現象が起きるのです。
そして急峻な岩場が多いため、豪雨の後はとたんに増水するします。 雨が上がれば引けるのも早いですが。
JR見張小屋より旧道を歩く
旧道合流 16:50
旧道へは、短い距離だが急坂だ。
同行者は、だいぶ後ろを歩いている。
私は先に登り上げ、暑くなったので雨具を脱ぎ仕度を整え待つ。
見張小屋で使うのだろう大量の薪が積み上げられていた。
JR送電線見張小屋 16:41
流れの急な武能沢で転べばただでは済まなかったろう。
この先、幽ノ沢・一ノ倉沢・マチガ沢とまだまだ続くので安全策を取り、見張小屋から右に登り旧道へ出よう。
時間は余計掛かるが、同行者もこれ以上危険を冒したくないので了承してくれた。
芝倉沢 16:34
武能沢は何とか渡れたが、芝倉沢は大きいので水かさも多い。
目の前の増水した沢を見て、さて渡れる場所が有るのだろうか?
下流の方が川幅が広いが、少し上流にロープが張って有る所を渡る事にする。
膝上まで浸かり何とか乗り切った。
湯檜曽川沿いを歩く
小滝の横は滑り易いので慎重に。
新道は、もうぐちゃぐちゃ、ヌルヌル状態。
湯檜曽川本流も音を立てて増水し、濁っている。
河原を歩く所もあるのでもう少し水量が増えれば大変な事になったろうに。
過去には、水難事故も幾つか有ったのだ。
武能沢 16:04
白樺尾根のジグザグ道を足早に降る。
雨は止んだようだが、雫が落ち雨具はまだ脱げない。
降り切り、武能沢が見えるとやはり大増水し濁流が流れている。
普段は少しの水量だが、今はトラロープを掴み慎重に石の上を渡る。ところが足を滑らせ深みに、はまってしまった。
滑る道
滑り易い急な岩場は、藪の中に迂回し、雨でツルツルの雪渓は、四足で横断。
雪を渡るとシラネアオイが多数咲いていた。
雨はとうとう本降りになって来た。
余分なレンズは仕舞い、上だけ雨具を着てザックカバーも付る。
蓬峠より白樺避難小屋へ
蓬峠を降る
蓬峠から降る道は、幾つかの岩場や雪渓で滑り易く、初心者用の道では有りません。水場は雪の下で、草刈りもされていない。
靴を脱ぎ水を捨て、靴下も絞る。
この時武能岳で見た後続者に抜かされる。
白樺避難小屋 14:45
先に行く方を追い越し、雪渓を渡ると危険な所は無いので一目散にフルスピード。
清水峠分岐を左に過ごし、避難小屋が見えました。
助かったー!、引き戸を開けると土間の中は乾いていて腰掛けも有る。
梁にザックと合羽をつるし、小窓を開ける。
外は、雷では無いがバケツをひっくり返したような大雨になった。
後からの単独者はどうしたろう?そろそろ通過しても良さそうだ。戸を半分開け待っているとやって来ました。
「中に入ったら」と声をかけると「足が遅いのでこのまま降る」と言う。
何とか引留め、一緒に雨宿り。
こういう時は、一人より二人の方が心強い。だが叩きつけるような大雨は、一向に弱まらない。
白樺避難小屋よりJR見張小屋へ
旧道分岐 15:31
地図を見ると新道を土合まで歩くと2時間半、日が長いと言っても6時には駐車場へまで着きたいな。となると待つのは3時半までか、丁度予定時間に雨が小振りになったので小屋を出る。
谷川岳登山指導センターの情報によると旧道の「武能沢」は雪渓がスノーブリッジになり崩落寸前と書かれていたので新道へ降る。
武能岳 (単独行)
標高1,759.6m
天気:霧雨
山頂気温:23.6℃
武能岳より蓬峠へ
蓬峠へ
武能岳から先は、笹藪が酷くなり全く草刈りされていません。
スパッツを付けても役に立たず、ゴアテックスの登山靴にも水が入り込んで来た。
靴の中は、ぐちょぐちょで気持ちが悪い。
おまけにガスで景色も見えず、小雨が降っている。
茂倉岳 (単独行)
標高1,977.9m
天気:曇り
山頂気温:25.5℃
茂倉岳を降る
ガスが濃くなり武能岳は見えず。
先行したおじさんは、もうずっと先で見えません。
あれアカモノが、今頃いっぱい咲いている。
コバイケイソウ・ウサギギク・ハクサンチドリ・ハクサンシャクナゲも多いな。
この先、蛇紋岩地帯の花はどうだろうか?
一ノ倉沢 17:30
イベントの有った一ノ倉沢は、静まり返って誰もいない。
少し増水していても水は澄んでいるので新道を歩いていても大丈夫だったろう。
同行者は、この西黒尾根を登ったそうで疲れたようである。