万太郎山頂 12:26
分岐から3分ほどで山頂に着いた。
先行者が一人。
吾策新道を下るそうだ。
熊が心配なので同行させてもらう。
話をしてみると、私のHPを見ていると言う。
奇遇なものです。
ゆっくりお昼を食べ、山の話をする。
吾策新道下り
三つの大きな最後の岩峰を過ぎると、急に切れ落ちた岩場の下りになる。
高波吾策氏は、よくこんな所を切り開いたものだ。
足場に気をつけながら慎重に降りる。
これを登って来るのは、辛い事になるだろう。
途中で振り返ると、紅葉の峰が見下ろしているように見える。
紅葉シーズン最高の日に歩いたようだ。
2年前は、数人の登山者と出会ったが、今日は誰もいない。
すでに下った後だろうか?
同行者は、同じ県内高崎から来たと言う。
湯沢に車を留め、土合まで電車に乗って、ロープウェイで私と同じように天神尾根を登ったそうだ。
私と違い、土樽から下り電車に乗る事になる。
吾策新道下り
万太郎山頂下は、大きな幾つかの岩山の西を巻いて下ります。
紅葉真っ盛り、このコースの一番の見所でしょう。
万太郎北斜面は、2年前に来た時よりも綺麗に見えました。
雲が少し掛かって光が和らぎましたが、それでも良い色です。
写真ばかり撮っていて足が先に進みません。
同行者の方には迷惑だったでしょうね。
この素晴らしい景色は、何人の方が見るのだろう?
谷川岳と違い、容易な山ではないので、登山者は大変少ない。
そのため、吾策新道は整備が行き届いていなく、岩場やザレ場、斜面の崩壊箇所も有り、危険な場所が多い道です。
草刈もしてありませんので、背丈ほどの藪になっている所もあります。
万太郎山へ
初めは緩い坂道ですが、だんだん急になる。
腹が減ってきた事も相まって辛い登りです。
登るにつれ、すごい紅葉!
万太郎が、めらめら燃え出しました!
大障子ノ頭 へ
避難小屋から坂道を登ると25分程度の登り。
急登でもないのだが、刈り払った笹が滑る。
クレームを付ければ、罰が当たりそう。
谷川岳からずっと草刈が行き届いて、とてもありがたい事です。
歩くだけでも大変なのに、草刈作業者には頭が下がります。
オジカ沢の頭避難小屋 10:34
オジカ沢の頭直ぐ下に、おむすび形の避難小屋がある。
あれほど強かった風も収まり、上着を脱ぐ。
谷川岳-オジカ沢の頭は、ガスが巻き荒れることが多い。
こ気候の変動が激しい上越国境では、とても役に立つ頼もしい小屋だろう。
そのうちこの小屋へ退避することがあるかも知れない。
大障子ノ頭 を振り返る
少し登り、大障子ノ頭 を振り返ると東側から見たのと違い、大きく切り立った岩山でした。
初夏に歩いた時には、花を求め下ばかり向いていたので、改めて大きさに驚きました。
谷川岳は陰に隠れて見えません。
平標山の家に泊まり、縦走してきたグループに出会いました。
稜線は、今日何人の人を迎えるのだろう。
大障子ノ頭先鞍部
左が群馬側の赤谷川、右が新潟側の大障子沢、
これから下る吾策新道も見えました。
大障子沢V字型に切れ込んでいます。
大障子ノ頭 11:39
避難小屋から坂道を登ると25分程度で、標柱が立てられた大障子ノ頭となる。
残すは、万太郎のみ。
これからが正念場、この先が今まで一番の急な岩場の下りになり、その後万太郎の急登が待っている。
大障子避難小屋 11:15
小障子ノ頭からだらだらアップダウンすれば、たちまち避難小屋。
縦走路で一番大きな避難小屋は、水場も近いので泊まる人が多いのです。
小障子ノ頭 11:00
赤谷川源流を眺めながら、緩い坂を登るとたちまち小障子ノ頭だ。
このあたりはとても快適な山道と言えます。
小障子ノ頭へ
ここから大障子避難小屋までは、緩やかで気分良く歩ける。
左と右は、どちらも縦走路だが、カメラの角度によりこうも違う。
左は空の青さ、右が紅葉の赤さが目立つ。
左下に赤谷川源流を眺める。
俎ー側は、笹の葉が反射し、濃い緑。
縦走路側は、草紅葉の黄色が目立ち対比的だ。