谷川山系主稜線縦走 1 H.27 06-10(水)
鎖場
林を抜け上を見ると西黒尾根は、ガスに包まれている。
2箇所の鎖場を一人ひたすら登って行く。
樹林帯を過ぎても視界が広がらないので気が滅入って来る。
山歩き行程 (写真を撮りながらなのであくまで参考です)
土合橋駐車場-25分-西黒尾根登山口-1時間35分-ラクダの背-1時間17分-谷川岳トマノ耳-4分-肩ノ小屋軽食休憩6分-41分-
オジカ沢ノ頭-31分-大障子避難小屋軽食休憩7分-18分-大障子ノ頭-39分-万太郎山軽食休憩8分-33分-毛渡乗越-56分-
エビス大黒ノ頭軽食休憩9分-50分-仙ノ倉山休憩4分-44分-平標山軽食休憩11分-46分-松手山-1時間-平標登山口
全歩行工程(土合橋-平標登山口) 11時間2分(休憩45分含む)
←オジカ避難小屋 8:14
→小障子ノ頭 8:31
かまぼこ型のオジカ避難小屋は、頂上の直ぐ西下に有ります。
だいぶ傾斜しているので泊るには辛そうです。鉄板むき出しなので夜露も落ちて来そうです。
笹原をアップダウンし直ぐに小障子ノ頭です。
岩場
ガスの中へ入り岩場を登る。
ホソバヒナウスユキソウやユキワリソウが冷えた心を和ませる。
滑りやすい氷河の跡も何とか通過。
先行者が見えたが追いつきません。
谷川岳 トマノ耳標高1,963.2m
(単独行)
天気:ガス
山頂気温:6.8℃
万太郎山 標高 1,954.1m
(単独行)
天気:ガス
山頂気温:13.5℃
仙ノ倉山 標高2,026.2m
(単独行)
天気:晴れ
山頂気温:17.9℃
平標山 標高1,983.7m
(単独行)
天気:晴れ
山頂気温:17.3℃
大障子ノ頭 9:08
赤谷本谷の雪渓が少し見えた来た。
晴れ上がれば縞模様が美しいのに残念。
ガスは、北から南に流れている。
明らかに天気が変わって来たようだ。
ダラダラと登って大障子ノ頭、またまた何も見えません。
来なければ良かったかな?
中ゴー尾根分岐 7:43
ハクサンイチゲ・ユキワリソウ・ヒメイワカガミが沢山咲いています。
鞍部の岩場を右に巻き、左に下ると急坂の中ゴー尾根コースです。
登山道下部が崩壊して危険ですと書かれた注意書きが貼って有ります。
これからヤマヒルも出ますし初心者は、行かない方が良いでしょう。
谷川稜線でもこの辺が一番天気の変化が激しく風も吹き抜ける。
ヤセオネなので足場が不安定で突風が来れば飛ばされてしまう。
これ以上状況が悪化すれば引き返すしかないだろう。
何度も歩いた慣れた道なので進む事も出来るが、初めてなら止める所だ。
ラクダの背 6:03
東の空は分厚い雲に覆われている。
天気予報は、回復と有ったが山の天気は遅れるのだ。
ラクダの背から前を見ると西黒尾根上部は濃いガスが巻いている。
一口水を飲んで先に進みましょう。
樹林帯を登る
足元にギンリョウソウが開いていた。
林の中は良く判らないが、ゴーゴーと風の音が聞こえて強風なのが判ります。
今日の行動は、間違ったかな?
自問自答をしながらひたすら進む。
谷川岳肩ノ小屋 7:25
外で休もうとしたら気温は、6.8℃。
管理人の森下さんに売店の方へ入りませんかと誘われる。
ここで暖かいコーヒーを飲みたいが、「季節を感じて」のでんさんの二の舞になってしまうので、階段横に腰掛けパンをかじって水を飲む。
森下さんが天気は、回復に向かうと言っていたな。
完全にめげそうな私に「お気を付けて」と声を掛けられやる気を出します。
下るなりミヤマキンポウゲ・ハクサンイチゲのお出迎え。
ああー晴れていたら素晴らしいのにな。
谷川岳トマノ耳 7:21
トマノ耳は、パスしようと思ったが、やけくそで道標を頼りに誰もいない山頂に到着。
景色は全く見えません。
速攻で肩ノ小屋へ向かう。
西黒尾根上部
ザンゲ岩が薄ら霞んでいる。
鉄骨の道標から残雪に突入。
こんな悪天候の時には、頼りになりますね。
山行図
大障子ノ頭を降る
大障子ノ頭から西へ下るとそこは、滑り易い岩場でした。
この辺りは、断崖で景色も良いのに全く見えません。
小障子ノ頭先の西斜面はチングルマの群落が有る。
よく見ると強風と雨で花弁は飛んでしまっていた。
道脇にオゼソウも咲いているので注意しながら歩こう。
オジカ沢ノ頭より大障子避難小屋へ
オジカ沢ノ頭 8:12
尾根を左に巻き、鎖りを登り少し行くとオジカ沢ノ頭だ。
足元にまでハクサンイチゲが咲いていてもガスで状況が掴めない。
道の草刈りが行き届き、しっかりしているのが救いである。
肩ノ小屋よりオジカ沢ノ頭へ
駐車場よりラクダのコルへ H.27 6月10日
西黒尾根登山口 4:29
辺りが明るくなって来た。
登山届けを出し西黒尾根登山口へ向かいます。
日曜日は、賑やかだったのに今日は誰もいません。
土合橋駐車場 4:04
駐車場には、良く判らないが数台の車がいる。
この時間では、稜線縦走後4:07のバスには間に合わないので15:07の電車には乗れません。
馬蹄形縦走も考えたが、やめときましょう。
ロープウェイが運休なので慰霊碑上の駐車場が無料開放されています。
このサイトをご覧になる方々、ゆうやけさん・でんさん・Jimny-Hikerさん達がこぞって稜線縦走に挑戦するものだから私も1年半ぶりに歩きたくなりました。
平標山の花は見頃だろうな。暗いうちに登って朝日に映える谷川岳も見たいな。
谷川稜線縦走コースタイムは、13時間。過去に東西から4回歩いているので暑く無ければ、まあ11時間〜12時間程度でしょう。
6日に平標山に登り、7日は、赤城さんと西黒尾根-茂倉新道を歩いているのでコース状態は、おおまか把握できている。
飲食物は、水分2.5リットル、オニギリ2個、菓子パン3個、バナナ、チョコ、カロリーメイト等。
注 谷川岳ロープウェイは、点検検査のため6月9日(火)より7月1日(水)まで運休となります。
(上越国境の山は、天気が急変するので、無理な計画は禁物です。)
エビス大黒ノ頭 11:22
疲れて来たのか、晴れて写真を沢山撮るようになったのかペースが落ちて来たのが判る。
周りの山が現れたので、初めて山頂から沢山の写真が撮れました。
誰もいないので出来ればゆっくりしたいが、少し休んで下りましょうか。
エビス大黒ノ頭へ
判ってはいるが、次々と小ピークが現れまだかまだかと気が焦る。
エビス大黒までは、このコースで一番手ごわい所です。
綺麗に晴れたのが、せめてもの救いです。
←越路避難小屋 10:18
→毛渡乗越 10:28
川俣ノ頭北側の斜面は、ハクサンイチゲの群落でした。
毛渡乗越までぐんぐん下って行きます。
シラネアオイが沢山咲くのにみんな終わってしまったようだ。
万太郎山を降る
ここは狭い尾根にシャクナゲやツツジが両側から張り出し道を狭くしている。
刈り取ると危険なのかな。
速い人が前からやって来た。
縦走かと思い、話をすると万太郎山を往復すると言う。
そして朝は、平標も晴れていて富士山も見えたとの事。逆から縦走すれば良かった。
万太郎山 9:47
ガスのおかげで写真も撮れずかなり速く歩けたようです。
稜線の景色を見たくてやって来たのにこれではね・・・。
パンをかじっていると、おおー青空が見えた来たぞ。
これは行けるか。
吾策新道分岐 9:44
ひたすら登ります。
少し前ならシャクナゲが綺麗だったのに完全にお終いでした。
吾策新道分岐でもガスは、晴れません。
下界の天気は良いのでしょうか?
大障子避難小屋より万太郎山へ
大障子避難小屋 8:43
水場に通じる道も笹が刈って有りました。
私は、まだ水場を確かめていません。
大きな小屋の中は棚まである。水滴が垂れるので天井にビニール波板が張ってあります。
見た感じ雨漏りが酷いようでした。
一休みして先に進みましょう。
ラクダのコルより谷川岳へ
エビス大黒ノ頭より360度 パノラマ クリックすると大きくなります。
万太郎山よりエビス大黒ノ頭へ
国土地理院2万5千分1地図に加筆