芝倉沢 中芝新道取付 7:31
アイゼンを取り付け、芝倉沢の雪渓を登る。 昨年6月28日に登った時は、これ以上雪があったので、20日以上早い時期なのに今年は大変少ない。
私は、10本爪アイゼンに一応ピッケルを用意してきたが、あおちゅうさんは、6本爪アイゼンとダブルストック。
雪は締まって、厚さがあり落ちる事は無さそうだが、雪が緩そうな所は判るので、慎重に体重移動させながら登って行く。
登って行くと二又になり、左へ向かい、堅炭尾根の中芝新道には、その先の右カーブの手前の笹薮から取り付く。
昨年は、笹が刈って無く見過ごしたが、今年は草刈が行き届いて何とか迷わず入口を見つけられました。
目印やペンキは、まったく無く初めての人は迷う事が多いそうです。私も昨年ずっと先まで雪渓を登り詰めてしまいました。
堅炭岩
中芝新道のシンボル、堅炭岩です。
堅炭岩は、とてもでかい、超広角レンズでやっと全体が入りました。
左の目の前にドーンと大きくそそり立っています。
岩肌には、ハクサンイチゲが星を散りばめたように張り付いていました。
最初、あおちゅうさんとお互いに何の花だか判りませんでした。
堅炭岩を横に見ながら、笹の刈り払われた登山道を登って行く。
岩の段差も大きく楽な登りではないのだが、景色を見ながらなのでぜんぜん苦にならない。
旧道を歩く
硬い岩盤を垂直に切り落とした旧道を見見て、これを人力で砕いた人の苦労に思いを寄せました。
岩壁には、亡くなった方のレリーフや岩登りの練習の跡が沢山付いています。
一ノ倉沢駐車場 6:00
あおちゅうさんの車を登山指導センターの先に置き、私の軽トラで一ノ倉沢駐車場に向かう。
朝早くから駐車場は、ほとんど満車、上の方はガスが掛かって見えないが、岩登りの人達は一ノ倉沢に向かって歩き出している。
中芝新道取付
草付の露岩帯を登って行く。
両手両足を使いながら岩場を登る。
雪の残った所もあるので、アイゼンはまだ付けたままです。
旧道を歩く
旧道を歩くとS字クランクに高度を稼ぐ場所を過ぎると、雪崩の跡だったのか、雪が道路に迫り出している場所がありました。
こうやって旧国道も荒れて行くのでしょうね。
自然の力は偉大です。
ガスに隠れる白毛門山
中芝新道 堅炭尾根
堅炭尾根には、沢山の種類の花が咲いていました。
シラネアオイ・ハクサンイチゲ・ハクサンコザクラ・ミネザクラ・ムラサキヤシオ・オオカメノキ・コヨウラクツツジ・コメバツガザクラ・アズマシャクナゲ・ベニサラサドウダン・イワカガミ・シロイワカガミ・ミツバオウレン・ナエバキスミレ・ツバメオモト他に名前のわからない花も有り、2人で花の探しあいをしながら楽しく登ります。
シロイワカガミ(白岩鏡)
イワカガミ(岩鏡)
ムラサキヤシオ(紫八潮)
中芝新道 堅炭尾根 8:22
難所を越え、堅炭尾根に出ました。
笹もきれいに刈られ、歩きやすい道です。
中芝新道
尾根の手前は笹が濃くなり、シラネアオイ・イワカガミ・ミツバオウレン・ショウジョウバカマ・ナエバキスミレ等が咲いていました。
そして足元には、みみずのような黒い物体、コウガイヒルです。
尺取虫の様に近づいてきます。続けて3匹発見したので、沢山いると思われます。
でも血は吸いませんので安心です。
中芝新道入口手前より
旧道を歩く
荒れた場所もあれば、この様に石垣が整然と積まれ、往時の様子を伺える所もあります。
旧道を全線、清水峠まで歩いた経験から言いますと、状況の良い所も有りますが、物凄く荒れ果てて通行するのに難儀な場所も数々あるので、芝倉沢まで行かないうちに、清水峠・蓬峠へは、新道へ降りたほうが無難です。
猿の群れが途中にいました。
フラッシュを焚いたらさすがに、逃げて行きました。
新道分岐 6:32
薪が沢山積んであり、JR見張り小屋の物と思われる。
ブナのしずく
幽ノ沢の先には、岩から染み出る湧き水があります。
水量が少なく、正にしずくでした。
幽ノ沢
新道分岐 6:09
旧道を歩き始めるとテントが4張りあった。
駐車場付近は賑やかなので、こちらに移動したのだろう。。
直ぐに新道分岐が見え、案内板は新しく黒い物に変えられていた。
途中、道の真ん中に、黄色いヒキガエルがいてびっくり。うんこが動いた思いました。
芝倉沢手前
広い道は此処で切れ落ちて、斜面が崩壊しているため、沢の方へ迂回する。
左斜面の雪崩跡の残雪を渡る
奥には、芝倉沢の絶景が見えた。
「中芝新道は、あそこの雪渓を登り上げた先」と私が言うと、あおちゅうさんが一言「よすべ」。
せっかくここまで来たのだから気を取り直してもらい、先へ進むと、中芝新道入口の表示板が沢の左にありました。
私が黙々と入って行く。
幽ノ沢出会 7:29
幽ノ沢出会、標高885m。此処にも黒い表示板があったので全て新しく変えたようです。
水量の多くない堰堤を、飛び石伝いに渡る。
よけいに上の方はガスが、濃くなってきたようだ。
一ノ倉沢の岩壁