西黒尾根下山
 
 標高が下がるにつれガスが次第に薄くなっていく。
風は相変わらず強く、花の写真を撮っても被写体ブレの連発になる。
草付きの岩肌には、ハクサンイチゲやハクサンコザクラ、他にもクモマイカリソウ、花が咲き出したばかりのホソバヒナウスユキソウも咲いている。
 Sさんが降りてきて、土合駅で待つと言われ、たちまち追い抜かれてしまった。
下を見るとマチガ沢で夏スキーを楽しむ人達も見てとれた。

盛りの過ぎたシャクナゲ

奥の院  11:04
 
 浅間神社を祭った、奥の院まで来ると谷川岳はもう直ぐ。
 ガスに巻かれた、シャクナゲのピンク色の花がもやっと浮かび上がり、景色のまったく見えない山歩きを癒します。

一ノ倉岳へ
 
 尾根歩きの後半は、一ノ倉岳への笹原登りとなる。
単調な上に景色も見えないので
、とても苦痛である。
幾らかシャクナゲがあるのが救いだが、盛りを過ぎた物が多い。
一瞬、芝倉沢の雪渓が覗き、登って来た中芝新道を振り返ることが出来た。

一ノ倉岳-谷川岳山歩き-2 H21 06-07 (中芝新道-西黒尾根コース)
一ノ倉岳山頂  9:59

 頂上はガスで何も見えない。
一ノ倉沢の険しさと比べ、広い山頂の長閑さのギャップに驚く。
ガスが切れるのを期待して、西側の方が見晴らしが良いので進んで行く。
谷川岳 トマノ耳 
標高1,963.2m
(あおちゅう氏同行)
天気:曇り(ガス)

ノゾキ  10:38
 
 鎖場を登り、ノゾキに着いたがガスで何も見えません。
風が幾らか吹いて体感気温が下がって行く。

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一ノ倉岳の地図




一ノ倉岳

 始めて登山者に出会った。朝一番のロープウェイに乗り、蓬峠に向かうそうで、話をすると私と十二ヶ岳であったそうだ。
 一ノ倉岳を後にし、急坂を降りていくと、登山者からシラネアオイが、沢山咲いて奇麗と言われ、なるほど振り返ると斜面に沢山の花が有る。登りで見上げた方が目に付く物なのだ。
ロープウェイ第2駐車場
一ノ倉沢駐車場
天神尾根と田尻尾根
ロープウェイ山頂駅

一ノ倉岳へ
 
 この笹原が無ければ、最高のコースなのに残念。
刈った笹で滑り易い坂なのに、あおちゅうさんは、ぐんぐん登って行く。
「頂上に出た」の一言に、やっと開放された気分だ。

堅炭尾根より一ノ倉岳へ(中芝新道) H21 6月 7日

谷川岳下山
 
 ガスの巻く中、左を見るとショウジョウバカマやコシジオウレンが咲いていた。
側に見慣れぬ人工物がある。近寄ると古いブロンズの山名板である。
「此の山に於ける遭難防止の一助として之を建つ」、
昭和十年八月と右から書いてあった。
興味深いので、細かく見てみると、小出俣山は「生津俣山」となっている。
天神峠には、ヒュッテが有ったようで、至る谷川温泉(新道)と彫ってあり、今は廃道となっている高倉山−湯蔵山を経由するコースだろうか。西黒尾根の他に、ラクダのコルにでる、西黒沢のコースもある。この時代、谷川岳に登る人達はどんな思いであったのだろうか。

ラクダの背から西黒尾根を振り返る

谷川岳山頂 トマノ耳  11:56
 
 オキノ耳で昼食後、トマノ耳へ向かうが眺望無し、オキノ耳を少し降りた所にハクサンイチゲが少々咲いていた。チングルマも咲くはずだがまだ見あたらない。
肩の小屋も見えないほどガスが濃い。
面白くないので立ち止まる事無く下山してしまった。

中芝新道 堅炭尾根
 
 尾根歩きは、寒く小雨が降ったりガスが巻いたり、風も吹いて景色を眺めるには、悪い日になってしまった。

谷川岳下山 (西黒尾根)

芝倉沢を見下ろす

ガスの巻く一ノ倉沢を見上げる観光客
笹の陰に咲く、シラネアオイ

ラクダのコル  13:06
 
 岩場を降ると巌剛新道分岐だ。
巌剛新道の方が、幾らか短いののだがこのまま西黒尾根を下る。
 下の方で、ヘリの音がずっとしている。
一ノ倉沢で何かあったのだろうか?
すかさず、ラクダの背まで一気に登ってみる。
ヘリは、ずっと周回しているだけである。
ガスで近づけないだけであろうか、燃料の無駄な気がするのだが。

一ノ倉岳-谷川岳の花
一ノ倉岳-谷川岳1へ
 ロープウェイ下の広場には、埼玉県のヘリ「あらかわ1」がドラムカン2本を給油を終了して飛び立つ所でした。
幽ノ沢で事故があったと言う。
ガスの巻く中大変な飛行を強いられ、人命救助が再び始まる。
 パトカー2台とレスキューの消防車が1台止まり、忙しそうに関係者が忙しそうに動いていました

西黒尾根登山口 14:27
 
 岩のごろつくブナ林をダラダラ下る。
時間はまだ早いのに、薄暗くつまらない道が続いて、鉄塔付近になると樋状のえぐれた道と変わり、JRの送電線鉄塔に出る。
それから湿った」急坂を降り、道路に飛び出した所が西黒尾根登山口
 右に下り、あおちゅうさんの車で一ノ倉沢駐車場まで、軽トラを回収に向かう。

西黒尾根下山
 
 標高が下がるにつれガスが次第に薄くなっていく。
風は相変わらず強く、花の写真を撮っても被写体ブレの連発になる。
草付きの岩肌には、ハクサンイチゲやハクサンコザクラ、他にもクモマイカリソウ、花が咲き出したばかりのホソバヒナウスユキソウも咲いている。
 Sさんが降りてきて、土合駅で待つと言われ、たちまち追い抜かれてしまった。
下を見るとマチガ沢で夏スキーを楽しむ人達も見てとれた。
西黒尾根を下山する人は、結構いました。鎖場では1人ずつ慎重に降りる。

西黒尾根下山
 
 ガスの中でも黄色のペンキが目立ち助かる。
岩が濡れて滑りやすく慎重に降りてゆく。
初心者が、ロープウェイで天神尾根を登り西黒尾根を下山すると、此の辺りで動けなくなるそうだ。
私も雪が残っている時は、下山路に使いたくありません。


谷川岳山頂 オキノ耳  11:12
 
 山頂は、さすがに沢山の人があふれていました。
あおちゅうさんは、「肩の小屋で休もう」と言いましたが、私は腹が減ってもうだめ。
場所が空いたので、岩に腰掛腹ごしらえ。

学生さん

 重そうな荷物を背負った、4人を追い越しました。
馬蹄形縦走2日目の学生さん達です。
 昨日も天気が悪かったようで、この辺りはだいぶ水がたまって、ぬかるんでいます。
一ノ倉岳を降る

一ノ倉岳西側
 
 この先に雪田が広がっているはずだが、ガスが濃くなり何も見えない。
 面白くないので戻り始めると、笹の中にはシラネアオイがぽちぽち咲いていた。
足元ににも、イワナシの小さな花もある。
注意深く下を探しながら歩けば、ガスに巻かれても面白い事も有る。

一ノ倉岳より谷川岳へ

一ノ倉岳-谷川岳の花
雪田を降る

 ザンゲ岩へ降る手前は、雪の少ない今年でもまだ雪田となっていた。
私は上手く滑り降りられず、すってんころりん。
この先には、迷い込まないようにロープが張ってあり心配ないのだが、ズボンはびしょびしょになってしまった。
 雪原を越えると、友人のSさんが汗びっしょりで登って来た。
土合駅から此処まで1時間49分とか、神がかり的なペースである。
トマノ耳4時間20分のコースタイムを2時間切るので、私のような凡人の2倍以上のスピードです。
谷川岳 オキノ耳
標高1,977m
(あおちゅう氏同行)
天気:曇り(ガス)
山頂気温:10.5℃
一ノ倉岳  
標高1,974.2m
(あおちゅう氏同行)
天気:曇り(ガス)
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一ノ倉岳-谷川岳1へ
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