急登の原生林
やっと笹藪を登り上げてもまだ急坂は続く。今度は、枝や木の根を掴みながら登るのだが、枯木を掴んで失敗する事も度々、やはり鹿が木の皮を食べ枯らしてしまうのだ。
でもその鹿道が、ジグザグに付いているので登る事が出来ているのだ。
振り返ると、まきまきさんもなんとか付いて来ている。
急坂はそれほど長く続かなかった。
背の低い笹藪に変わり、これも鹿が食べてこの様になったのだろうか?
帰りのためにピンクテープを付けておく。
ナビで確認すると白桧岳山頂は、もうこの上のはずである。
白根山分岐 7:32
右へ曲がると日光白根登山道ですが、今回は錫ヶ岳への最短ルートを選択したので火口原の窪地へ真っ直ぐ進みます。
右の白根山が、青空に突き出している。
このまま天気が続けば良いのだが・・・。
草原を越え、窪地の縁へ立つ。
少し降りるとハンゴンソウ終わりかけていた。
錫ヶ岳 10:30
先行者が降った錫ヶ岳は、二人きり。
昼食を撮り休んでいると寒くなり暖かい物が欲しくなりました。
以前ガスが掛かり何とか見えるのは、中禅寺湖ぐらいで面白くない山頂です。
さて山頂を後にしようとすると沢山の人の声がして来る。
大広河原方面から沢歩きで13人の団体さんがやって来て大賑わい。
白桧岳 8:29
白桧岳は、笹とシャクナゲの藪山でした。辺りを見回しても山頂プレートが見つかりませんでした。
お目当ての男体山と中禅寺湖は、全体が見えず。
反対側の白根山と白根隠山が並んでいる。
これから向かう白錫尾根に続く錫ヶ岳は、山頂を隠している。
白桧岳を降る
色々なサイトを見ると白桧岳から先は、笹が濃くなり踏み跡が消える所もあると言う。
その踏み跡らしき所を辿り降りて行くと、木の根や倒木に時々靴が引っ掛かり尻餅をつく。分かっていても後続のまきまきさんも転んでいた。
錫ヶ岳へ
錫ヶ岳への最後の登りは、笹薮を掻き分けて行く。
これだけ暑かったのに枯れないのは不思議だ。
眺めていると踏み跡を見失い、腰まである笹藪を漕ぐ事になりました。
笹を漕いでいると上から声がして来ました。
男女ご一緒と思いきやそれぞれ単独さんです。どちらかは、窪地の底から見上げた人です。
女性の方にお話を聞くと「やまとの山日記」 と言うブログをやっていて精力的に歩いている方でした。
沼地
錫ヶ岳手前の鞍部には、ごく小さな沼が3つある。
これだけ暑かったのに枯れないのは不思議だ。
眺めていると踏み跡を見失い、腰まである笹藪を漕ぐ事になりました。
レストハウス
ロープウェイ駅
ロープウェイ駅
水場分岐 9:31
シラビソの林を降ると、木にブリキで水場1分と書かれている。
誰かが整備したのだろうか、平坦でテントが2張り出来る場所でした。
右の谷方向が水場だが、有り余るほど水が有るので先へ行く事にする。
火口原の底
火口原の底は、2段になっていて水がたまっていてもおかしく無さそうな場所である。
最初の窪地には、ピンクのコマクサがまだ多少咲いていた。
綺麗な花畑になりそうだが、だいぶ鹿に食われて無残な姿を晒していた。
次の窪地は、鹿の足跡が沢山ありました。土が出ている所は鹿の遊び場のようです。外輪山を見上げると人がいました。このまま錫ヶ岳へ向かうのでしょうか?
P2,295 9:09
木が途切れた所から錫ヶ岳が、チラリと見えました。
南ほど天気が悪くガスが掛かっているな。 この辺りがP2,295だろうか?
シラビソの林が、ずっと続いていて、ブリキの目印も無数に有るし、踏み跡もしっかりしています。
P2,295へ
小ピークを過ぎるとP2,295が見えました。
地肌が露出しザレ場のようになっている。
まきまきさんは、ペットボトルを木に縛りつけキープした。あまりに涼しいので水分が必要ないのだ。
一旦降るとシャクナゲの藪だ。刈り払われていないので、露でズボンがびっしょり。
白根山
白根隠山
白桧岳
白桧岳
白根隠山
火口原から這い上がる
正面の白桧岳へ直登するには、ガレバを上がる事になるので、少し右へ進路を取り、白根山との鞍部を一旦目指す。
緩い笹原は、鹿道が付いて砂場の様な所に続く。
鞍部から左へ進むと、とても急な笹藪で笹を掴みながらでないと登れません。
五色沼避難小屋 7:27
五色沼から避難小屋へ続く林の下草は、カニコウモリの群落だ。
この辺は、鹿が多いけれども1頭も見かけずじまい。
五色沼避難小屋は、栃木県勤労者山岳連盟が管理してているそうで、多少古いが整頓されていた。
五色沼 6:56
五色沼南岸の大きな石の上が、いつもの休憩ポイントである。
沼の水位は、最近の暑さで下がっているように見えたが、どうだろうか。
まきまきさんの作ってくれたオニギリを食べ、プロトレックを覘くと18℃まで気温も上がった。
五色沼北側 6:41
弥陀ヶ池から南に少し登ると五色沼分岐で此処から急な降り坂だ。
坂を降り切ると五色沼が、眼に飛び込む。
逆光なのでコバルトブルーの色は出ていませんが、白根山が青空に映え美しい姿で大きく構えます。
弥陀ヶ池 6:19
きつい登りが、水平になり右へカーブすると弥陀ヶ池が現れる。
池ノ沿った木道をあるくと池に白根山が写りこむ。
北側は、シラネアオイの自生地だが、鹿に食い荒らされ今は電気柵が、張り巡らされている。
夜明け
ヘッドランプを点け、30分程度歩いた所で明るくなって来た。
もう30分もすると、5:44夜明けだ。
シラビソの隙間から温泉ヶ岳と金精山が見えました。
火山岩のごろつく急坂をのぼっているので暖かくなって来ました。
登山道を行く
満天の星空、気温は13.1℃、朝露が降りていたので最初からスパッツを履く。
長袖を着ても寒い事この上ない。
まきまきさんは、フリースを着込んだ。
砂利道を進み、日光白根山の案内板が有るので右に折れる。
錫ヶ岳