日光白根山

急登の原生林

 やっと笹藪を登り上げてもまだ急坂は続く。今度は、枝や木の根を掴みながら登るのだが、枯木を掴んで失敗する事も度々、やはり鹿が木の皮を食べ枯らしてしまうのだ。
でもその鹿道が、ジグザグに付いているので登る事が出来ているのだ。
振り返ると、まきまきさんもなんとか付いて来ている。

 急坂はそれほど長く続かなかった。
背の低い笹藪に変わり、これも鹿が食べてこの様になったのだろうか?
帰りのためにピンクテープを付けておく。
ナビで確認すると白桧岳山頂は、もうこの上のはずである。

白根山分岐  7:32

 右へ曲がると日光白根登山道ですが、今回は錫ヶ岳への最短ルートを選択したので火口原の窪地へ真っ直ぐ進みます。
右の白根山が、青空に突き出している
このまま天気が続けば良いのだが・・・。
 草原を越え、窪地の縁へ立つ。
少し降りるとハンゴンソウ終わりかけていた。

五色沼から見上げる白根山
岩の上で一休み
錫ヶ岳山歩き 1  H.24 09-08(土)

錫ヶ岳  10:30

 先行者が降った錫ヶ岳は、二人きり。
昼食を撮り休んでいると寒くなり暖かい物が欲しくなりました。
 以前ガスが掛かり何とか見えるのは、中禅寺湖ぐらいで面白くない山頂です。
さて山頂を後にしようとすると沢山の人の声がして来る。
大広河原方面から沢歩きで13人の団体さんがやって来て大賑わい。

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錫ヶ岳山歩き 2
駐車場
山歩き行程 (写真を撮りながらなのであくまで参考です。)
菅沼駐車場-1時間37分-阿弥陀ヶ池-37分-五色沼軽食休憩17分-14-避難小屋-1時間2分-白桧岳-1時間2分-水場分岐-59分-
錫ヶ岳昼食休憩45分-42分-水場分岐水場往復8分-1時間13分-白桧岳-1時間12分-白根分岐軽食休憩24分-19分-五色沼南-33分
-五色沼
-30分-阿弥陀ヶ池-1時間22分-菅沼駐車場     歩行全工程 12時間56分(休憩1時間34分含む)
   
深い笹薮
山頂
団体さんと記念撮影

白桧岳  8:29

 白桧岳は、笹とシャクナゲの藪山でした。辺りを見回しても山頂プレートが見つかりませんでした。
お目当ての男体山と中禅寺湖は、全体が見えず。
反対側の白根山と白根隠山が並んでいる。
これから向かう白錫尾根に続く錫ヶ岳は、山頂を隠している。

白桧岳を降る

 色々なサイトを見ると白桧岳から先は、笹が濃くなり踏み跡が消える所もあると言う。
その踏み跡らしき所を辿り降りて行くと、木の根や倒木に時々靴が引っ掛かり尻餅をつく。分かっていても後続のまきまきさんも転んでいた。

シャクナゲの藪道
白桧岳より水場分岐へ
火口原を振り返る
白桧岳
山行図

 錫ヶ岳は、群馬100名山であり栃木100名山にもなっている。
おまけに合併の沼田市において最も高い山である。
 普通に歩かれるコースは、避難小屋から外輪山へ登り、白根隠山-白桧岳-錫ヶ岳と辿る。これでは時間が掛かるので、以前平成20年9月9日に歩いた避難小屋より火口原を進み白桧岳へ登り上げるショートカットを使って見ましょう。
 まきまきさんは、群馬100名山を目指しているので前回白砂山と同様に一緒に登りましょう。


 今回は、長距離だ、錫の水場が有るがこの暑さで枯れているかもしれない。
凍った水も含め水分を3リットル以上用意しました。
今までずっと暑い日が続いていたので用心に越した事は無い。
 ところが車を走らせ片品村に入ると気温は、14℃と低いぞ。
上着は持ってこないし、これでは暖かい物が欲しくなりそうだ。
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錫ヶ岳山歩き 2

錫ヶ岳の地図


錫ヶ岳へ

 錫ヶ岳の最後の登りは、笹薮を掻き分けて行く。
これだけ暑かったのに枯れないのは不思議だ。
眺めていると踏み跡を見失い、腰まである笹藪を漕ぐ事になりました。

 笹を漕いでいると上から声がして来ました。
男女ご一緒と思いきやそれぞれ単独さんです。どちらかは、窪地の底から見上げた人です。
女性の方にお話を聞くと「やまとの山日記」 と言うブログをやっていて精力的に歩いている方でした。

戦場ヶ原と中禅寺湖

沼地

 錫ヶ岳手前の鞍部には、ごく小さな沼が3つある。
これだけ暑かったのに枯れないのは不思議だ。
眺めていると踏み跡を見失い、腰まである笹藪を漕ぐ事になりました。

右の沼

レストハウス

左の沼

ロープウェイ駅

ロープウェイ駅

水場分岐より錫ヶ岳へ

水場分岐  9:31

 シラビソの林を降ると、木にブリキで水場1分と書かれている。
誰かが整備したのだろうか、平坦でテントが2張り出来る場所でした。
右の谷方向が水場だが、有り余るほど水が有るので先へ行く事にする。

火口原の底

 火口原の底は2段になっていて水がたまっていてもおかしく無さそうな場所である。
最初の窪地には、ピンクのコマクサがまだ多少咲いていた。
綺麗な花畑になりそうだが、だいぶ鹿に食われて無残な姿を晒していた。
次の窪地は、鹿の足跡が沢山ありました。土が出ている所は鹿の遊び場のようです。外輪山を見上げると人がいました。このまま錫ヶ岳へ向かうのでしょうか?

P2,295  9:09

 木が途切れた所から錫ヶ岳が、チラリと見えました。
南ほど天気が悪くガスが掛かっているな。 この辺りがP2,295だろうか?
シラビソの林が、ずっと続いていて、
ブリキの目印も無数に有るし、踏み跡もしっかりしています。

水場の目印
水場分岐

P2,295へ

 小ピークを過ぎるとP2,295が見えました。
地肌が露出しザレ場のようになっている。
まきまきさんは、ペットボトルを木に縛りつけキープした。あまりに涼しいので水分が必要ないのだ。
一旦降るとシャクナゲの藪だ。刈り払われていないので、露でズボンがびっしょり。

チラリ錫ヶ岳が見える
P2,295
笹原を降る
ブリキの目印

白根山

白根隠山

白桧岳

白桧岳

白根隠山

振り返ると白根山
歩き易い笹薮
白桧岳山頂
白桧岳より中禅寺湖を望む
とても急な林を登る
シラビソの原生林

火口原から這い上がる

 正面の白桧岳へ直登するには、ガレバを上がる事になるので、少し右へ進路を取り、白根山との鞍部を一旦目指す。
緩い笹原は、鹿道が付いて砂場の様な所に続く。
 
鞍部から左へ進むと、とても急な笹藪で笹を掴みながらでないと登れません。

火口原の窪地より白桧岳へ
急傾斜の笹原
火口原より上がる
砂の斜面
鹿の遊び場
一段目の底
2段目の底へ
コマクサが咲く
窪地の縁
盛りを過ぎたハンゴンソウ
避難小屋より火口原の窪地へ
白根山分岐
白根山

五色沼避難小屋  7:27

 五色沼から避難小屋へ続く林の下草は、カニコウモリの群落だ。
この辺は、鹿が多いけれども1頭も見かけずじまい。
 五色沼避難小屋は、栃木県勤労者山岳連盟が管理してているそうで、多少古いが整頓されていた。

五色沼  6:56

 五色沼南岸の大きな石の上が、いつもの休憩ポイントである。
沼の水位は、最近の暑さで下がっているように見えたが、どうだろうか。
まきまきさんの作ってくれたオニギリを食べ、プロトレックを覘くと18℃まで気温も上がった。

カニコウモリの群落
避難小屋
五色沼を後に

五色沼北側  6:41

 弥陀ヶ池から南に少し登ると五色沼分岐で此処から急な降り坂だ。
坂を降り切ると五色沼が、眼に飛び込む
逆光なのでコバルトブルーの色は出ていませんが、白根山が青空に映え美しい姿で大きく構えます。

五色山分岐
五色沼北側
阿弥陀ヶ池より避難小屋へ

菅沼登山口より阿弥陀ヶ池へ H..24 9月 8日

弥陀ヶ池   6:19

 きつい登りが、水平になり右へカーブすると弥陀ヶ池が現れる。
 池ノ沿った木道をあるくと池に白根山が写りこむ。
北側は、シラネアオイの自生地だが、鹿に食い荒らされ今は電気柵が、張り巡らされている。

夜明け

 ヘッドランプを点け、30分程度歩いた所で明るくなって来た。
もう30分もすると、5:44夜明けだ。
シラビソの隙間から温泉ヶ岳と金精山が見えました。
火山岩のごろつく急坂をのぼっているので暖かくなって来ました。

案内板

登山道を行く

 満天の星空、気温は13.1℃、朝露が降りていたので最初からスパッツを履く。
長袖を着ても寒い事この上ない。
まきまきさんは、フリースを着込んだ。
砂利道を進み、日光白根山の案内板が有るので右に折れる。

温泉ヶ岳と金精山
急な登山道
弥陀ヶ池へ
弥陀ヶ池
真っ暗な道を進む
菅沼登山口   4:42

 菅沼登山口に着くと車が2台程駐車していて明るくなるのをまっているようだ。
 駐車場奥には、真新しい管理小屋と料金表の看板が建っていて、今年から有料になったそうである。
普通車1,000円 二輪車500円
だいぶ割高で、ロープウェイに誘導ともとれる。
有料駐車場

白桧岳 (まきまきさん同行)
標高2,394m 
天気:曇り
山頂気温:18.9℃
錫ヶ岳 (まきまきさん同行)
標高2,388.0m 
天気:曇り
山頂気温:17.7℃

錫ヶ岳


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