松ノ木沢ノ頭 8:07
松ノ木沢ノ頭手前の岩場は雪が無くアイゼンで登るには大変です。
松ノ木沢ノ頭から一ノ倉沢を眺めるのが大好きだ。
此処からシャクナゲと谷川岳の写真が撮りたいな。
白毛門山 標高1,720m
(赤城さん同行)
天気:快晴
山頂気温:15.3℃
霧氷の競演
稜線に登り上げると、信じられないような氷の造形が待っていました。
普通の霧氷は、木の枝に凍り付いた雨粒が白く輝きますが、この霧氷は、バケツで水を撒いたように太く、まるでアイスキャンディーのようでした。
昨日はどんな状況だったか想像も付きません。
もっと早くから登れば良かったかもしれませんが、安全のため時間を遅らせました。
風が吹くとガラガラと崩れて行く。
この光景を二人だけでしっかり見られ撮影できた事は、後々までの語り草になる事でしょう。
白毛門山への急坂
白毛門下の急斜面をどう登るか。
トレースは、新雪で定かではなくなってしまったぞ。
夏道の岩場は、凍り付いて危なそうだ。
右へトラバースして、ピッケルの効く草付きや笹薮へ入り込んで行こう。
赤城さんは、離れて付いてきてくれるので大丈夫だ。
最後の難所は、ピッケルでステップを切りながら雪庇の残骸を越える。
稜線に出たらもう安心。腐った雪ならなんて事はないのだが・・・
松ノ木沢ノ頭へ
ヒノキノウロから少し登ると雪庇の残骸が現れた。
残雪で夏道が隠れた所でアイゼンを装着。
ブナの潅木が疎らになると雪面は、だいぶ急になって来た。
昨日冷えていたせいだろう。新雪が薄っすら積もった下は、固く凍り付いている。
ピッケル、アイゼンを効かしてゆっくり登って行く。
左に谷川岳が見えて素晴らしい景色である。
昨日上越は、大荒れでとても寒かったので朝まで谷川岳に雲が掛かっていた。
ずっと前から赤城さんと白毛門に登る予定が、此処まで伸びてしまいました。
天気予報は、曇りだが晴れると予想して5時過ぎに家を出た。
渋峠は、雪で通行止めだったので何しろ雪が心配です。
アイゼン、ピッケルを用意し、服装はもちろん冬支度。
朝早いのでトレースは期待できない。頂上が無理なら松ノ木沢ノ頭で引き返す積もりで行きました。
東黒沢登山口 5:50
駐車場の山桜は、散り始めた所だ。
これから登る人達がいたが、冬山のつもりではないようだ。
東黒沢の橋を渡るとブナの新緑が、目に眩しい。
霧氷の競演
日に照らされた氷が、ガラス細工のようにキラキラ輝く。
これほどまでに美しい霧氷と言うか樹氷を見たのは、お互い初めてだ。
二人して童心に帰り、がりっと氷に噛り付いてみると、硬くて美味い。
山頂手前の岩場に吊るされた鎖もしっかり凍り付いていた。
少し危険だが右を巻いて上に行くと、大きな雪庇が待ち構えていた。
雪庇越しのパノラマ写真は、上州の山々をダイナミックに映し出す。
今日は、空気が澄んでいて富士山を始め周りの山が、全て見て取れる。
八ヶ岳に北アルプスも見える。浅間山の雪は、だいぶ消えてきた。
さあこの上の頂上には、どんな景色が待っているか、赤城さんの顔からは、満面の笑みがこぼれている。自分も嬉しくて仕方がない。
単独で登ったのと違い、この喜びを分かち合える大きな幸せ!!
ヒノキノウロ 6:59
シャクナゲやイワウチワは、昨日の風にやられて無残な姿に。
でも薄っすら雪の付いた谷川岳を眺めながら登るのは、気分が良い。
ヒノキノウロでは、中にツララが下がっていました。