景鶴山を目指す。
東電小屋
上田代へ
山行図

 ゴールデンウイークも半ば、昨年は至仏山に登ったので、今度は景鶴山が良いとまきまきさんが行ったので残雪期にしか登れない山なので計画しました。
 
尾瀬林業では、積雪期でも入ってもらいたくないようだが、入山禁止の立札や注意書きは有りませんでした。

 鳩待峠から尾瀬ヶ原を縦断してヨッピ橋を渡り、東電小屋の裏から登ると何処かのサイトに出ていた。
大周りしなくても南から尾根を登れそうだが、雪解水で増水したヨッピ川を渡る場所が無さそうである。
さて登山口までのアプローチがとても遠く長丁場になりそうである。

 尾瀬ヶ原からは、岩山だで両袖がなだらかに見える。しかし東西から眺めると三角で南北が切れ落ちた険しい山の形となる。
この山容が、景鶴山の由来なのだろうか?
群馬100名山にも選ばれているので、一度は登って見たい山である。

景鶴山歩き 2

景鶴山頂   10:30

 雪の痩せ尾根を恐る恐る登り詰め、ホタテの様な岩の右を通過すると、雪庇の上の枯れ木に景鶴山の山名板が有りました。
狭い頂上です。頂上西の窪みで3人で何とか昼食を摂りました。
この後、23人の団体さんがやって来て、代わる代わる写真を撮って下山して行きました。
 一番最初に鳩待峠を出て尾瀬ヶ原を歩いて来た私達は、全て抜かされ最後に下山となってしまった。
景鶴山頂
平ヶ岳
東電小屋から与作岳
東電小屋裏の登山道
笹山
笹山  7:34

 小屋裏から雪の尾根を登って行く。
今まで平原を歩いていたので、慣れるまで少々きつい感じがする。
ブナ林を登り上げると笹山に着く。
眺望はないが、三角点の有る山だ。
笹山を下った鞍部
ブナ林を登る
鞍部  7:38

 笹山を下り鞍部に出ると尾瀬ヶ原の方から登山者がやって来た。
東電小屋から登るよりだいぶ近そうだ。
これで3人程度抜かされてしまった。
ゆっくりブナ林を見ながら登ろう。
急坂
与作岳へ

 急斜面を登るとブナ林からコメツガに様子が変わります。
急坂を登ると東に開けた場所で、燧ヶ岳と尾瀬ヶ原東側がしかっり見えた。
晴れていれば絶景なのだが、雲って遠くが霞んでしまう。
コメツガ林
燧ヶ岳と下田代
景鶴山の地図
HOME

東電小屋へ

 ヨシッ掘田代を東電小屋まで歩く。
幾つかの小沢に小さな水芭蕉が顔を出している。
でも苞の先が茶色く霜焼けしてかわいそう。
奥に東電小屋の大きな建物が近付く。
小屋の西に雪解けした湿原に水芭蕉が点々と並ぶ。
至仏山を背景に入れて見た。今日は、天気があまりさえないようだ。
ヨッピ吊橋  6:22

 ヨッピ吊橋は、踏板が外され鉄骨むき出し状態。
ワイヤーの手摺に捕まりバランスをとりながら一歩づつ進んで行く。
写真を撮っているうちに、同じく景鶴山を目指す後続者に追い抜かれてしまいました。
至仏山と水芭蕉
霜焼けした水芭蕉
池塘と景鶴山
景鶴山の岩肌
朝焼けの燧ヶ岳
夜明けの至仏山
山ノ鼻から尾瀬ヶ原

山ノ鼻  4:46

 川上川を渡る頃、辺りが明るくなって来た。
山ノ鼻では、テントが幾張りもあり、早起きの人達が尾瀬ヶ原へ散策に歩き出していた。
山ノ鼻へ

 夜道を歩くので最初からアイゼンを装着。
階段は全く雪の下に隠れ、滑りやすい雪の斜面である。
気温は、高い様だが風が少し肌寒く感じる。
水芭蕉の咲く場所は、芽が出た所で霜にやられていた。
山ノ鼻
景鶴山歩き 1 H22 05-04
牛首から中田代

 牛首からヨッピ吊橋を目指し、尾瀬ヶ原の中田代を一直線に歩く。この辺りの木道は、高架となっているので真ん中を歩くとすっぽり踏み込んでしまう。
池塘が露出している所以外は、何処でも歩けるので、木道の外側を歩いた方が良さそうだ。
 左に景鶴山の岩肌が見えてきた。
この辺から、ヨッピ川を渡れれば近いのだが、東電小屋を目指す。
HOME
与作岳山頂  9:21

 与作岳山頂は、広い雪原にコメツガが少し生えている所でした。
疲れたので一休み、どんどん抜かされていきます。
平ヶ岳が北に見え、南の下には尾瀬ヶ原が広がります。
日付順山行記録

景鶴山歩き 2


朝焼けの燧ヶ岳
川面に映る朝日

山域別記録
景鶴山 標高 2,004m 
(まきまきさん・Hさん同行)
天気:曇時々晴
山頂気温:15.5℃
山頂へ続く雪の痩せ尾根
与作岳から景鶴山
鳩待峠駐車場    3:46

 駐車場には既に車が沢山。
登山口に近い第一駐車場は、ほぼ満車状態。
殆ど仮眠中で静かな中を私達は、そそくさと仕度をしヘッドランプを点け真っ先に歩き出す。
後から付いて来る人もいない。
水芭蕉
山歩き行程 (写真を撮りながらなので、ゆっくり歩きました。)
鳩待峠駐車場-1時間-山の鼻-48分-牛首-48分-ヨッピ吊橋-24分-東電小屋朝食休憩30分-22分-鞍部-1時間43分-与作岳休憩16分-53分-
景鶴山昼食休憩47分-39分-与作岳-1時間11分-鞍部
-28分-ヨッピ吊橋-1時間7分-牛首-46分-山の鼻休憩16分--1時間8分-鳩待峠駐車場
全工程12時間53分休憩1時間49分含む
鞍部の雪原
雪原の向こうに平ヶ岳
景鶴山へ

 与作岳から景鶴山へは、少しのアップダウンはあるが、見透しが利くので気持ちよく雪原歩きが出来る。
最初に登った人は、戻ってきた。私達は相変わらずのんびりペースです。
尾瀬ヶ原
与作岳山頂
与作岳への登り

東電小屋  6:46

 雪原を飽きるほど歩きようやく東電小屋に到着。
追い越して行った先行者も一休み。
小屋の前には、ふきのとうが沢山顔を覗かせる。
まきまきさんにカップラーメンを頂き、暖かいものでホット一息。
30分ほど休んで小屋の北側の尾根を登る事にする。
気温は、14℃で意外と暖かい。
山ノ鼻から上田代へ

 夜明けの尾瀬ヶ原。東に朝焼けの燧ヶ岳。西を振り返ると至仏山の肩に月がポツンと残っていた。
日が登って来た。
3人共立ち止まりしきりにシャッターを切る。
雪原が赤く染まり、至高の時間が過ぎるのを待つ。
鳩待峠から山ノ鼻へ H22 5月 4日
駐車場
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