朝日ヶ原を歩く
霧氷の朝日岳後にすると、一面の草紅葉の朝日ヶ原を木道が続いている。
丁度一月前に宝川から登って来たが、幾らか色付いていた草紅葉もすっかり色褪せ、山は晩秋の気配。
右に分岐し宝川方向に少し行くと水場があるのだが、今回は寒くて水分補給の心配が無い。
山頂付近にある馬蹄形縦走時には、頼りになる水場だ。
ジャンクションピークへ向かうと3っの池塘が見え、谷川山系では特異な山容だ。
清水峠 水場
この先の沢に水場があります。ほとんど水が流れていませんでした。
草紅葉は、色付が良くなって来たところです。
広い道をゆったり下ります。
清水新道の開通は、明治18年で馬車も通っていたそうだが、広い場所と痛んだ場所は半々位でしょうか?
JR見張小屋 15:15
芝倉沢から直ぐに、JR見張小屋に着きます。
この左から旧道に登る道がある。
旧道を歩いている人達の声が聞こえる。
新道下山へ
蓬峠分岐、白樺避難小屋、旧道分岐点と目標物を次々通過。
九十九折の新道を足早に降って行くと、やっと下山者に追いつきました。
土合まで、まだ2時間以上掛かるのでスピードをトップギアに入れ走り降る。
最近膝の調子が良いので、石や木の根の多い道以外は、早く降れるようになった。
落ち葉を踏みしめて走るが、木々はまだ青々している。
ケサ丸沢
この滝の上流が、蓬峠の水場だろうか? 小さくかわいい滝がある。
清水峠-白樺避難小屋間は、思った以上に長い道のりだ。
時間が許せば、清水峠から登り七ッ小屋山を廻った方が、見晴らしが良く楽しかったであろう。
白樺避難小屋へ
東に目をやると、鉄砲尾根の向こうに、朝日岳、笠ヶ岳、白毛門山が連なる。
馬蹄形縦走までは程遠いが、だいぶ歩いたので充実感がある。
紅葉は、1,200m位まで降りてきた。
この次は湯檜曽川沿いが良さそうだ。
白樺避難小屋へ
道はだいぶ崩壊している。
岩のごろごろした斜面を注意しながら進んでゆく。 下を見ると湯檜曽川が蛇行しているのが見えた。
新道を歩いていくには、あそこまで下る事になる。
その後、湯檜曽川沿いに歩き、武能沢、芝倉沢、幽ノ沢、一ノ倉沢、マチガ沢を渡って行く。
先の道のりは、ずっと長い。
一人登山者がやってきた、「下っている人はいますか」と聞くと、「ずっと先だ」と答えた。
4時には、谷間なので暗くなってしまう。
写真はそこそこににして、飛ばして行くか。
朝日岳-清水峠間
清水峠を目指し下って行く。
清水峠と言うと、一面の笹原が有名だが、峠の東側は
低木の広葉樹が多いので、色付きが良い。
あまりの見事な紅葉なので、写真を撮ってばかりいて足が進まない。
今回の山行きで、一番の見所だ。
今年は、台風が来なくて風が吹かなかったため当り年です。
前に大きな荷物で、ゆっくり歩く先行者が見えた。
追いついて話を聞くと、笠ヶ岳避難小屋に泊まり、清水峠を土合に下ると言う。
昨夜は寒くて寝られなかったそうだ。朝起きて外を見ると霧氷で山が白くなりびっくりしとの事。
朝日ヶ原 池塘群
ジャンクションピーク 11:29
湿原から少し登り、ツツジの低木帯を過ぎると、ジャンクションピークに出ます。
右へ行くと巻機山です。
難路、道無しとありますが、ナル水沢を登る人が多いので、大烏帽子山までは道が出来て山頂には、人が数人見えました。
巻機山頂はガスで見えませんでしたが、縦走路が続いているのが分かります。
左下は、だらだらと清水峠へ下る道だが、草紅葉や紅葉が盛りのようで、楽しく降りられそうだ。
JR送電線鉄塔 13:29
鉄砲尾根で、JR送電線鉄塔の下を道が通る。
ここで道が、U型に回り込んでいる。
ほとんど高度を下げないで、等高線沿いにダラダラ歩いているだけだ。
今日この道を下っている人もいるはずだが、まだ誰にも追いつけない。
七ッ小屋山を見上げる
七ッ小屋山の下を、等高線に沿って徐々に高度を下げていきます。
旧国道でも沢近くは、崩壊している場所もあり、普通の林道とは違います。
朝日岳-清水峠間
尾根を下って行くと新潟側に崩壊箇所があり、バランスを崩し滑ってしまった。
ナナカマド越しに見える清水峠は、紅葉の真っ盛り。
七ッ小屋山と大源太山が並んで見える。
相変わらず、空は曇っているが天気は良くなりそうだ。
また少し下ると、草紅葉が黄金色に輝き、その向こうは、緑の笹と赤や黄色の絵の具を撒き散らしたような鮮やかな光景が広がる。
あぁー、ここまで来て良かった!
白樺避難小屋へ
奥に武能岳が見え、上には蓬峠からの道が近づいてきた。
下山者も歩いている。
合流地点は、近そうに見えるが、意外と距離がありました。
清水峠 12:12
左がJR送電線監視小屋、右がJR白崩避難小屋。
白崩避難小屋の前には、清水集落方向からやってきたグループが食事の最中。
私は、監視小屋の前が風が来なくて暖かそうなので、お昼の食事にしよう。
ご夫婦が、朝日岳方向に去っていった。
単独さんが笹原を登っていく。
いつもの豚かルビ弁当とカップワンタンを食べ温まる。
土合駐車場 16:09
暗くならないうちに駐車場に戻って来られました。
明日は、日曜なので車がまだ沢山止まっています。
今回は、なんと言っても清水峠の紅葉が素晴らしかった。
今年の秋は、谷川岳周辺ばかりです。
林道終点 15:50
マチガ沢から直ぐ、林道終点の駐車場だ。
東屋があり、10台位の駐車スペースもあるので、キャンプやバーベキューで訪れている家族もいるようです。
砂利道を歩き、土合駐車場に向かう。
マチガ沢 15:47
川原から坂を上り、旧道への分岐を過ぎると、マチガ沢だ。
マチガ沢の橋は流されていたが、上流部に新しく小さな橋が掛けられた。
大水が出ればこの橋も危なそうだが・・・。
一ノ倉沢 15:32
一ノ倉沢を過ぎると、川原を歩く事になる。
黄色いペンキを辿れば迷う事は無いが、暗くなると心細い道だ。
武能沢 14:48
武能沢まで降りきりました。
これから湯檜曽川沿いに、ダラダラ歩いて行くのみです。
水量も少ないので、沢を渡るのも楽でした。
旧道分岐点 14:29
蓬峠分岐点 14:25
白樺避難小屋 14:26
白樺避難小屋へ
道が回り込むと、武能岳、一ノ倉岳が見えて来る。
正面の沢には滝が見えるが、名前は分からない。
白樺避難小屋へ
低木の林が多くなり、木々の切れ間から、清水峠を振り返ります。
清水峠
池ノ窪 11:51
紅葉のトンネルを下った先に、池塘がある鞍部ある。
乾いた尾根道だったが、ここだけはぬかるんでいた。
ま。
巻機山が見えなくて残念だ。
これだけ下ると暖かくなり、上着を脱いでまた歩き出す。
お昼近くなので、だいぶ腹が減ってきた。
さあ、清水峠までもう一息!
清水峠へ下る
朝日ヶ原
芝倉沢 15:11
次は芝倉沢、この上に中芝新道があり、10日前の10月2日に登ったコースです。
堅炭岩峰群を見上げ懐かしむ。
清水峠分岐
目の前が分岐路になります。
左が旧国道土合方向、上へ登ると七ッ小屋山、右は五十里尾根です。
30分弱の昼食休憩の後、旧道の清水峠-白樺避難小屋間を歩いていないので、最短距離の下山路を下る事にする。
霧氷の朝日岳より東方向
清水峠の向こうに見える谷川山系