渡渉点
無事川を渡り、気を付けてと挨拶を交わし分かれました。
お二人は、ナル水沢まで川を上って行くそうです。
登山前は、スパイク長靴とロープを持って行こうとしましたが、あの2人から登山靴でも大丈夫とアドバイスをもらい、余計な荷物を持たずに済みました。
朝日岳へ
木々の背丈が低くなり、だんだん見通しが良くなる頃には、道が西へ曲がる。
前には朝日岳がどっしり控えて、気持ちが良くなる。
それにしても一直線で一勾配の長い急登りであった。
ナナカマドの実が赤く色付き、すっかり秋の景色となった。
ここから岩の斜面をトラバースして行く、張り付いた草の色も幾分黄色くなって草紅葉の感が出てきた。
しかし此処から稜線上に、頂上まで道が付いていないのか不思議に思える。
草地には、イワショウブの花やウメバチソウがまだ咲いていました。
宝川林業試験地観測所 6:12
ゲートのある宝川林業試験地観測所には、車がすでに一台止めてあり、2人が山に入る準備をしていました。
私もザックを背負い歩いて、ゲートを押してみると、開くではないか。
作業者は誰もいそうも無いので、林道を車で入っていく。
先に来ていた2人は、渓流釣りに沢を登る様なので、車に乗せていった。
立て札には、山菜・きのこなど採集禁止、またゲート脇には、道路崩壊のため進入禁止と有りました。
宝川林道
途中岩に吹き付けをしただけの、狭いトンネルを潜ります。
朝夕は不気味でしょうね。
朝日岳へ
沢を渡り少し行くと、木製のレリーフが埋め込んである。
朝日岳・白毛門山東面県自然保全地域とあるが、上信越高原国立公園からここは外れているため、県が保護しているようだ。
朝日岳南東面にも蛇紋岩植物があるので、尤もな事である。
大石沢出会 8:44
だらだらした長い泥濘道も終了。
少し降って、大石沢に出た。
岩魚だろうか、川には魚の姿も見える。
これから急坂が続くので、一休みすることにする。
大石沢を見上げると、朝日岳が高いなあー。
おにぎりを食べ、腹ごしらえ。
ザックで背中もビッショリだ。
沢を渡る風が心地よい。
よし気合を入れて、急登に取り掛かるぞ。
飛び石伝いに沢を渡る。
渡渉点 7:43
渡渉点に到着。
増水渡渉不可能と書いてあるが、心配していた水嵩も少ないようで安心した。
7月27日の増水時、女性が流され未だ発見されていない模様。 この日の午後は、天候の急変で土砂降りでした。
今日は杖を使い、飛び石伝いでつま先を濡らす程度で渡渉できたが、雨が降れば大増水しそうな川だ。
宝川林道
宝泉峡を右に見ながら林の中を走ります。
車から降り、川を見ると大きな丸い石が鎮座していました。
ナメ状の川原は、美しいのでぜひ見ておきたい。
朝日岳山頂 10:41
カメラを岩の上に置き、セルフタイマー撮影しました。
黄色く色付いてきた、朝日ヶ原の向こうには、利根川源流の山並みが見られる。
谷川方面に向かう登山者に比べて、此処まで来る人は極わずかでしょう。
いつもは通過するだけなので、ゆっくり頂上周辺を散策しよう。
大石沢へ
途中小さな滝壺が宝川に見え綺麗でした。
宝川渓谷
振り返ると宝川渓谷が美しい。
紅葉が始まれば絶景になるに違いない。
渡渉点へ
右は宝川へ続く崖になっている。
ロープが張ってあるが、慎重に進んでゆく。
林道終点へ
大きくカーブが多い道だが、カーブ毎に、アスファルト舗装されている。
橋から先は、車が走れるので、道路崩壊が恨めしい限りだ。
渡渉点へ
急坂を降れば渡渉点も近い。
登山者がほとんどいない道なので、2人と同行出来た事は心強かった。
板幽沢橋 6:25
平成13年11月と有ったのでそれほど古くなさそうだが、ここまでの道はだいぶ荒れていた。
車高の高い4WD車が必要だ。
宝川の増水は想像を絶するものなのだろう。
八宝滝 7:24
木々の間から八宝滝が見える。
2段なのか2つに分かれているか、少し歩くと別の滝が見えた。
滝の音が轟いて、滝壺もあり大きな滝だ。
林道終点へ
左の宝川には、丸木橋が見えた。
東電が鉄塔巡視路に使っているようだ。
車に杖を忘れて来たので、杉の枝を杖代わりにする。
山では、一つの忘れ物が命取り、気をつけよう。
道路崩壊箇所 6:22
ものすごく痛んだ舗装道路を10分ほど走ると、確かに路肩が崩壊し車では進めなくなりました。
路肩に車を寄せ、此処から歩く事にする。
マーキングがあったので、いずれ改修するでしょうね。
水場
朝日ヶ原の水場、分岐から宝川方向に直ぐです。
山頂近くに水場が有るのは貴重です。
おいしく戴けますが、湧き出しているのでカップで汲まないとだめです。
朝日岳へ
少しだけ北に向かい、緩い斜面を登った後は、ずっと北西方向一直線に急登休み無し!
最初は、ブナの林が続く、道は広く笹が刈ってあるが、枯れ笹が滑って仕方が無い。
宝川温泉分岐 10:32
朝日ヶ原の木道に出てから直ぐに分岐です。
平日なので登山者は見当たりません。
高山植物の花もほとんど無く、チングルマの穂が風に揺らめいていました。
高山植物の宝庫と山と高原地図に載っていますが、期待するほどではありません。右に折れるとジャンクションピークですが、新潟方面は雲が多いので、左の朝日岳山頂を目指します。
朝日ヶ原より北方向
朝日岳へ
ブナの林を抜けると、だんだん低木林に変化してくる。
まだ背丈以上なので、見晴らしは良くない。
それにしても長い直登で、勾配に変化が無い。
平らな場所が無いので、ザックを下ろし休むことも出来ず。
たまに足を止め、ひたすら登るのみだ。
広河原 7:58
ウツボギ沢が合流した場所は、川幅が広河原と言うほど広がっていた。
簡単にウツボギ沢を渡り、宝川沿いに少し行くと目印があり、登山道に分け入る。
大石沢へ
広河原から大石沢にかけては、ずっとぬかるんだいやな道が延々と続いている。
丸太や枝が敷いてあるが、どうしても泥濘にはまってしまう。
渡渉点へ
岩を越える場所には、ロープがあり親切だ。
登山者が少ない割りに、登山道も整備されていて、結構快適です。
渡渉点へ
宝川渓谷からだいぶ右の山肌を縫うように、上下しながら進んでゆく。
小さな沢筋を幾つも越えるので、水には不自由しない。
林道終点へ 6:52
林道終点は、ぬかるんだ広場になっていました。
この先から山道に入ります。
林道終点へ
砂利道の林道は、萱が覆いかぶさっているが、多少刈り払われている。
林道の役目はしていないので、荒れ放題だ。
宝川林道 5:51
宝川温泉を過ぎると直ぐに砂利道になる。
あまり路面状態は良くないので、乗用車では大変です。
広河原へ
広く刈り払われた快適な登山道が続いている。
これからは、右岸沿いに登山道がより沿って行く。
朝日岳へは、白毛門山-笠ヶ岳を経由するのと、宝川から直接登るルートがある。
白毛門山からは3回登っているので、今回は宝川から登る事にした。
増水時渡渉点は、渡れないと言う事なので天気の良い日を選びました。
朝日岳山頂より朝日ヶ原方向
朝日岳頂上手前で右に曲がり、朝日ヶ原を目指す。