鹿俣山へ
疲れて来たので、先頭を代わってもらう。
帰りはトレースを辿れば楽が出来ると考えていたが、ほとんど埋まり大間違い。
スノーシューがあれば、楽しい山歩きだったかも?
来シーズンは、スノーシューでトレッキングがしたくなりました。
たっぷりの雪を味わったので、そろそろ春を探す山歩きがしたくなりました。
写真では雪庇が張り出し、すごい場所に見えますが、林側を進めばそれほど危険ではありません。
遠く噴煙立ち昇る浅間山も見えました。
もう直ぐスキー場の見える鹿俣山へ到着となります。
ゲレンデ
一面のブナ林を切り開き、スキー場が出来ている。
スキー場もやがて廃れる時が来るに違いない。
夏場には、芝の種に混じった帰化植物が蔓延って、森は無残に荒れてしまった。
観光優先の世の中は、いつかしっぺ返しがやってくるぞ、長い目で見ればそっとして置くのが一番良い事に気付くはずだ。
鹿俣山へ
振り返ると、左に見えるのは鬼岩だろうか。
青空が出て来て、輝いて見える。
鹿俣山はもう一息、少し登りだががんばろう。
獅子ヶ鼻山頂 11:39
引き返す時間を少しオーバーしたが、この先は切れ落ちているようなので、ここが獅子ヶ鼻山頂だ。あおちゅうさんをモデルに頂上を撮影。
山頂は、雪庇が切り立った痩せ尾根なので、怖くて端に行けません。
ちょうど良く雲が切れてきたので、がんばったご褒美を頂きました。
晴れ間が出たので、頂上より少し低い場所で食事です。
私が、カップそばを食べている間に、武尊山が見えましたが、残念一瞬を撮り逃しました。
鹿俣山へ
スキーヤーにどんどん離されるが、新雪が踏み込むので壷足は、辛い。
付いて行くと、だいぶ北に回り込みながら登って行く。
ペンション村先 14:47
やれやれ無事下山。
懲りたので、獅子ヶ鼻山へ登る事も無いだろう。
同じゆったりした稜線歩きでも、阿能川岳と大違いでした。
これかは、雪がちらつく時に山に登る事は止めますね!
ゲレンデを降る
またリフトのおじさんが出てくると嫌なので、山の斜面をショートカットしました。
午後は、お客さんも増えゲレンデは大賑わい。
場違いなおじさん2人が、邪魔にならぬよう歩いていきました。
鹿俣山を降る
鹿俣山からは、あちらこちらにスノーシューの跡が付いていました。
若い人は、スノボでおじさんは、スノーシューですね。
日当たりが良くなり、すっかり温まって来て、手がかじかむほど冷たかったのがうそのようになりました。
鹿俣山頂 13:51
午後は晴れ渡り、南の山が良く見えるようになりました。
今日から休日は、高速利用料金が1,000円なのでスキー場も賑やかなようです。
ピーク 1 13:11
帰りの一番急坂の 1,710ピークへ登り上げて来た。
振り返った高い所が、獅子ヶ鼻山で右は剣ヶ峰山だ。
奥の武尊山は、雲に隠れたままである。
ラッセルが良くも続けられたものだな、やはり2人で交代できるので疲れが違う。
1人で来たなら、鹿俣山だけで引き返したであろう。
もう直ぐ4月だが、このような冬山で無理は禁物、余裕を持った行動に心がけねば。
稜線より北方向
ラッセルで蹴飛ばした雪が、ころころ転がって行く。
この先が藤原方向で、裏見ノ滝が先にあるかな。。
雲が切れれば、上越国境の山々が見え、素晴らしい眺めが待っていたろうに残念だ。
鹿俣山へ
風が強く、動いていないと体が冷えてくる。
登って来たときのトレースは、たちまち消えかかっている。
ラッセルは同じ事だが、下りはずいぶん楽になった。
やはり何処で引き返すか考えながら登るより、目標が見えた方が気分の問題で意欲が湧いてくる。
獅子ヶ鼻山を降る
登って来る時には雪庇の陰で判らなかったが、南斜面は意外と緩やかだ。
雪の状態が良ければ、もっと楽に登れただろう。
獅子ヶ鼻山へ
稜線上に岩場が見えたので、左の潅木林の中を巻いて行く。
これから勾配が、急になり獅子ヶ鼻山が近づいて来たのが判るが、何せ先が見えない。風で体感温度がだいぶ下がっているみたい。
高度計を頼りに、ひたすら雪を登る。そろそろ予定の時刻に近づいてきたので、余計にピッチが上がってしまう。
ピーク 2 11:00
疲れるが、ラッセルもだいぶ慣れてきた。
ピークらしき所に着いたが、この先もダラダラ尾根が続いている。
目標が見えないため、あおちゅうさんの意見で、タイムリミットを11:30と設定し引き返す事にした。
お昼頃には、天気が回復する予報だったが遅れているようなのでしかたあるまい。
ピーク 1 10:27
先頭を交代し、時折左の木々の中に分け入るが、枝が邪魔してこちらも意外と歩き難い。
雪に手こずり、やっとピークに着いた。ここでまた相談となる。
PRO TREKの高度計では、1,710m、獅子ヶ鼻山は1,875mなのでこの先の山は、まだ目指す頂上とは違うようだ。しかし危険は無いがこの先は、急坂だ。
時間はまだあるので、急坂を降り次のピークに進む事にする。
獅子ヶ鼻山へ
圧雪状態の雪庇歩きなら、阿能川岳のように楽なのだが、昨日今日と春の雪が降ったので、フカフカ雪をラッセルして行く。
気力の落ちた私は、ポコポコ後から付いて行く。
獅子ヶ鼻山は見えず、何処まで行って良いのやら。
獅子ヶ鼻山へ
獅子ヶ鼻山へは、雪庇の端をずっと歩いて行く。
スキーヤー達は、たちまち鞍部まで降りてしまった。
新雪が深い所で、50cm位あるだろう。
少し進むとあおちゅうさんも、私もブッシュ中に足が落ちてしまった。
天気も芳しくないし、ラッセルが続くようなので気力が萎えてしまったが、この先のピークまで行き進退を決める事にした。
ペンション村先 8:18
玉原スキーパークは、土日休日のみ駐車料金が1,000円掛かるので、駐車場手前の右のペンション方向の奥に停めました。
アイゼンを付けてここから、ゲレンデをひたすら登って行きます。
幾らか雪が降っているが、そのうち止むだろう。
鹿俣山頂 9:26
山頂には、4人スキーヤーが休んでいた。
山頂の標柱はすっかり埋まり、北側の木に山名板が取り付けてありました。
曇って頂上からの展望は無いが、夏と違い茂みの上に乗っているので晴れれば周りの山がよく見えるだろう。
さて休まず小雪が舞う中、先に行く。
第2リフト上 9:08
ゲレンデの最上部まで登って来た。
係りの人がやってきて、スキーヤーが登って行くから、この先のリフトの登山コースから登ってくれと言う。
分かりましたと返事はするが、既に山スキーのグループが、途中から登り始めているぞ。
お金を落とさない登山者は、厄介者扱いだ。
第3リフト上 8:41
コースを外れて林の中へ入る、スキーヤーやボーダーもいる。
私たちは、コースの端をひたすら登る。
不景気な世の中、お金を掛けて遊ぶスポーツは、やがて厭きると思うのだが・・・
登山者やスノーシューで散策する人達が遠慮なく山を楽しめる時代に変わることを願ってやまない。