三本カラマツ 8:30
三本カラマツで引き返し、同じ道を戻っても人が沢山いそうなので、再び大江湿原を縦断し小淵沢田代を経由して大清水に降る事にした。
帰る前に、ザックを軽くしなければならない。
雨だったせいか、水分はほとんど摂っていないので重いままである。時間帯から言って朝食になるが、2時起きしたので昼食の気分だ。
木道から突き出した所で食事とする。
堀には、ギンブナの群れが居て覗き込む。
お弁当を食べていると、ひょっこり木道脇の草むらから、テンが顔を出した。一瞬オコジョと思ったが、黄色い胴体でテンと判明、夏毛に変わる所でした。
大清水駐車場 3:30
誰も歩いていない真っ暗な道をヘッドランプの灯りを頼りに歩き出す。
雨はしぼしぼ降って肌寒い、蒸れない様に傘をさす。気温は18度位だろうか、歩き始めて直ぐに奥鬼怒スーパー林道を右に見る。
山行図
大江湿原 6:42
大江湿原は、一面のニッコウキスゲの群落でとても密度が濃い。朝早いので花がこれから開く所です。
写真を撮っている脇を大勢の団体さんが黙々と通り過ぎる。
キスゲの群落に目もくれないので、昨日泊まり、燧ヶ岳を目指すのだろう。
私達は、この素晴らしい光景を目にしてしまったので当分この場所を行ったり来たりする事になった。
長蔵小屋 6:36
長蔵小屋の庭先に咲くヒメサユリが美しい。
沢山の人が歩き出す準備に取り掛かり賑やかだ。
岩清水 5:21
おいしそうな清水が出ている。
でも雨のため、水分を摂らなくても平気で歩けるのです。
林道はここでお終い、ベンチがありますがびっしょり濡れて休めません。
ここから急な階段が続き、尾瀬沼に向かっているんだなと実感が湧いてくる。
晴れていれば快適な道だが、雨となるとスパイクで歩きたくなる。
大江湿原散策(まきまきさん同行)
大江湿原
大江湿原へ来る人は、大清水より沼山峠の方が断然多い。
東北訛りを耳にすると、ここは福島県なのだなと納得。
ハイカーも多いが、カメラマンが三脚を立てているのも目にする。
これだけ人が多いのに狭い木道から外れ、湿原に足を踏み入れている人はまったく目にしないので、マナーは行き届いている。
平野家の墓所 7:06
平野家の墓は、大江湿原が見下ろせる場所に建つ。
キスゲを見ても、ここに来て手を合わせる人は稀である。
大江湿原
沼沿いに左折せず、真っ直ぐ湿原を行くと、1本の白樺があり上毛新聞の写真はこの辺りで撮ったものであろう。
人が途切れ、雨も小降りになり写真を撮る。
ハイカーもカメラを抱えた人が実に多い。
まきまきさんは、昨年の同じ日に来たがこの辺りは鹿に食われて僅かしか咲いていなかったと言っていた。
私は、初めてニッコウキスゲの時期に来て大群落が見られ幸せなのですね。
一之瀬休憩所 4:32
歩いていても眠くなり、あくびばかりが出てしまう。
相変わらず雨は降り続き、止むどころか強くなって来た。
一之瀬休憩所で雨宿りして、おにぎりを食べていると幾らか明るくなってきました。
出発間際に後から2人来ました。
先週は三国山に登りニッコウキスゲに出会ったばかりだが上毛新聞に、大江湿原のニッコウキスゲの写真が載っていたのでまた見に行きたくなりました。
昨年は、鹿の食害でほぼ全滅だったそうで、今年は期待できるに違いないと思い、まきまきさんと出かけてきました。
2時に家を出て大清水の駐車場へ着いたが、こちらは雨模様、既に車が沢山留っていました。
仮眠しているのか誰も歩き出さない。仕方なく暗闇の中、3:30分に大清水を出発し、傘をさしての林道歩きになりそうだ。
天気予報は曇りだったので予定外だったね。
梅雨明けしているはずなのに、この所朝晩雨の日が多い。天気の回復を祈りながら花満開の大江湿原を目指す。
まきまきさんは、午後4時より町のお祭りに参加するので、午後3時までに帰らなくければならないと言う。
逆算すると、午後1時半頃には大清水へ戻らなくてはならない。
山に登る時間は無さそうなので、大江湿原で引き返す事となった。
小淵沢田代分岐 9:23
再び小淵沢田代分岐です。
沼山峠からの団体さんが列を成して続々と入ってくる。
私はあのような行動はとても馴染めません。
賑やかになる前に、小淵沢田代に向かい山に入りましょう。
平野家墓所手前より大江湿原パノラマ クリックすると大きくなります。
小淵沢田代分岐 7:22
沼山峠から来た人達が続々と到着する。
雨が上がり雨具を脱いだり、キスゲの写真を撮ったりしているが、小淵沢田代へ向かう人は稀だ。
時間が早いので私達は引き返しました。
三平下 6:12
三平峠から木道の下りは、桟が付いていてもとても滑りやすく注意が必要だ。
入山者カウンターをすり抜けると、その先でもボランティアが入山者を数えていた。
さあ、雨に煙る尾瀬沼が見えた来た。
三平下の湿原でニッコウキスゲのお出迎え、燧ヶ岳の山頂が見えなくて残念です。
大江湿原を後に
燧ヶ岳のガスも取れて3っのピークが見える。
来年は、あそこから大江湿原を眺めようか?
名残惜しいが、大江湿原を後にする。
木道から振り返りながらカメラを向ける。
小淵沢田代分岐に近づくにつれ、キスゲは減るが、サワラン・オオヤマサギソウ・タテヤマリンドウ・モウセンゴケ等の湿原の植物が見られるようになる。
気温は、27度前後と高いが、暑さはあまり感じない。
湿原なので、気化熱があるためだろう。
三平峠 5:55
三平峠に近づくと階段は、平坦な木道に変わりいっそう滑りやすくなる。
赤い合羽と傘の女性集団とすれ違い、尾瀬を後にする人が多くなる。
昨晩泊まったのにもう下山とはもったいな。
最近は以前と比べ「こんにちは・こんにちは」と挨拶する人が減ったみたいだ。
うっとうしくなくて良い事だと思う。
一之瀬登山道入口 4:56
一之瀬橋を渡り左の山道を入る。
足元を濡らすのでスパッツを着け、傘を差しての山道歩きです。
さあこの後雨は止むのでしょうか?
気分が萎え始めた所に、ヤマオダマキが咲いていて少しだけ高揚しました。