針ノ木峠
針ノ木岳-蓮華岳山歩き 1  H22 08-05(木)
扇沢登山口   4:05

 余り良く寝られなかったが、3:30起床し、4時過ぎに扇沢駐車場を発つ。
関西電力通路ゲートの左側に登山口がある。
気温は、20.9℃と丁度良い。
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針ノ木-蓮華岳山歩き 2
槍ヶ岳
大天井岳
八ヶ岳
南アルプス
野口五郎岳
水晶岳
赤牛岳
針ノ木大雪渓取付   5:52

 大沢小屋から沢の左岸を高巻き上下しながら歩いて行くと、崩れかけた雪渓が見えて来た。
逸る気持を抑え進んでいくとオオバギボウシの向こうに針ノ木雪渓が姿を現わす。
雪渓取付でアイゼンを装着し、久しぶりの雪の感触を味合う。
オオバギボウシと針ノ木大雪渓
針ノ木大雪渓取り付き
若い3人にたちまち追い越される
雪渓を登る赤城さん
1.5mもある大きな転石
振り返ると奥に爺ヶ岳
狭い「のど」
熊と出会った宿泊者

山行図
針ノ木-蓮華岳山歩き 2
針ノ木岳へ

 尾根の東をトラバースしてガレ場を登って行く。同じような岩欠片を振りまいた様に、広がっている。
 山頂手前に、雷鳥のヒナを発見。
ほんの3m程前の岩の上にちょこんと乗っていました。親がオンタデの中から鳴いて、ヒナを呼んでいた。

針ノ木岳の地図

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ハイマツの登山道
雷鳥のヒナ
雷鳥の母親
ガレ場を登る
針ノ木岳へ

 景色もさることながら、高山植物も咲き乱れ、上越の山では初夏の花が此処では一遍に咲き出していました。

チングルマはもちろん・ミヤマキンポウゲ・ヨツバシオガマ・イワカガミ・ミヤマヤハズハハコ・シナノキンバイ・ハクサンイチゲ・ウサギギク・タテヤマリンドウ等
白馬岳
爺ヶ岳
鹿島槍ヶ岳
針ノ木峠より針ノ木岳へ
針ノ木峠 7:33

 針ノ木小屋の立つ針ノ木峠へ辿り着くと、素晴らしい光景が待ち構えていました。
スケールの大きさは、上越の山とは比べ物になりません。
雲の上から富士山が、飛び出している、正面には、穂高と槍ヶ岳が並び、唸り出すようなパノラマである。
山好きには、目の毒ですね。何度も通いたくなります。
 針ノ木小屋は、宿泊者が出払い静かな時間で、針ノ木岳、蓮華岳どちらもゆっくり登れそうだ。
まずは、右の針ノ木岳を目指します。
大天井岳
富士山
槍ヶ岳
奥穂高岳
前穂高岳
雪渓終了

大沢小屋   5:05

 林を歩いていくと、ひょっこり大沢小屋が現れる。南側にベンチがあるも、濡れていたので石に腰掛ける。
水を汲み、朝食のオニギリを2つほう張り暫し休憩していると、二階から人の声がする。
玄関を見ると、貸しアイゼン(500円)が吊るしてあり、無料休憩所と書いてあった。
大沢小屋南側
ガレ場の横断
針ノ木岳入口
扇沢駐車場より大沢小屋へ H22 8月 5日
針ノ木岳  標高2,820.6m
(赤城さん同行)
天気:晴れ
山頂気温:29.0℃
蓮華岳  標高2,798.6m
(赤城さん同行)
天気:曇り
山頂気温:30.2℃
針ノ木峠テン場より

 針ノ木峠から少し北に登ると、ロープで仕切られたテン場からも北アルプスの山並みが良く見られました。
山頂まで登らなくてもこの景色、感激の連続です。

この近くまで熊が出たとは、驚きです。
テントの中では、気が気ではなかったでしょうね。
テン場より山を眺める赤城さん
針ノ木岳から北へ伸びる縦走路
穂高岳
富士山
北葛岳
梯子を上る
手前の雪渓
山歩き行程  (針ノ木岳-蓮華岳間は、写真を沢山撮っているのでゆっくりです。)

扇沢駐車場-
1時間-大沢小屋朝食休憩15分-
2時間13分-針ノ木峠-1時間20分-針ノ木岳昼食休憩41分-43分-針ノ木峠-1時間14分-
蓮華岳休憩19分
-38分-針ノ木峠-1時間25分-大沢小屋-37分-扇沢駐車場    全工程10時間17分休憩等1時間15分含む
針ノ木峠へ

 岩の道が終わると、丸太が並べられているジグザグのザレ道を登る。
 道脇には、チングルマ・ミヤマキンポウゲ・ヨツバシオガマ・イワカガミ・ミヤマダイモンジソウ・オオヒョウタンボク・ミヤマヤハズハハコ等が咲いていました。
新越山荘と白馬三山
鹿島槍ヶ岳
針ノ木大雪渓終点   6:46

 針ノ木小屋からの下山者が、昨晩熊が出て大変な騒ぎだったと言っていた。
テント泊の人達は、追い払うため石を投げたりしたが、なかなか逃げなかったとか。
どうも残飯を目当てに居ついたようだ。
 さて雪渓は終わり、夏道に上がりでアイゼンをアイゼンを外すとしよう。

 ミヤマキンポウゲ咲く夏道は、岩がゴロゴロして歩き難いので雪渓登りがどんなにか楽だったか判りました。
沢を渡り、高度を上げて行くと白馬三山、鹿島槍ヶ岳も見えて来た。
絶景を見るとまた来たくなるので、目の毒ですね。
ミヤマキンポウゲ咲く夏道
右岸から左岸に横断
針ノ木大雪渓を登る

 私達が写真を撮りながら雪渓を登り始めると、若い男女の3人がたちまち追い越して行った。
大きく1.5m程もある転石を横目に登って行く。
白馬大雪渓のように落石の危険は無いが、こんなのが落ちてきたらひとたまりも無い。
 だんだん勾配は、きつくなり「のど」の辺りが最大傾斜だろう。
日陰に入ると風がつめたくなり、どんどん気温が下がっていく。
プロトレックの温度計は、11.5℃となり、シャツ1枚で登っている私はだいぶ寒くなりました。
ブナ林
湧き水
赤沢
木橋
道路を歩く
扇沢登山口

大沢小屋より針ノ木峠へ
チングルマ咲く登山道
丸太の九十九折れ道
 相互リンクの「気ままな男の山歩き」の赤城さんに、暑くない山行きをお願いした所、雪渓がある針ノ木岳を紹介してもらい北アルプスデビューの山行きとなった。

 此処は、戦国時代に佐々成政が徳川家康に会うため厳冬の立山にいどみ、佐良(ザラ)峠から針ノ木峠を越えたことでも有名だ。
白馬大雪渓、劔沢雪渓と共に日本三大雪渓のひとつ、針ノ木大雪渓を登るのも楽しみの一つである。
針ノ木岳は、針ノ木峠を挟んで蓮華岳と対峙し、大町側からは、手前の蓮華岳のため、奥の針ノ木岳は、見ることができない。
 早立ちのため、前日20時頃に登山口の黒部立山アルペンルートで有名な扇沢駐車場入りし、仮眠を取り4時出発とする。
針ノ木岳入口   4:24

 関西電力の通路を3回横切り、トンネル手前に針ノ木岳入口がある。
年配のご夫婦が休んでいた鳴沢のガレ場を横断し、また林に入る。
伏流水が、大量に湧き出す水場を過ぎると小さな木橋のある赤沢を渡る。
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