阿能川岳H27 03-21-1

凍った溝　　11：12

　三岩山の一部なのだろうか、見晴らしの良いピークの先には、写真では判り難いが、隙間の穴のような溝を降って行く。
凍ってツルツルなのでトラック用のベルトで補助ロープの代わりとする。
落ちれば下まで滑り落ち、此処が一番の難所のようだ。

尾根へ　8：23

　雪も緩いのでつぼ足でも大丈夫そうだ。
夏道は、一旦仏岩峠まで出るが斜面の雪が多いのでトレース通り途中から尾根へ直登する。
例年なら取付きの尾根は、殆ど地肌が出るのですが今年は雪が多く残っている。

山歩き行程（写真を撮りながらなのであくまで参考です）
仏岩トンネル駐車場-26分-赤谷越稜線-27分-ヨシガ山-2時間39分-三岩山撮影休憩40分-26分-
阿能川岳山頂昼食休憩57分-16分-三岩山-1時間49分-ヨシガ山-23分-赤谷越稜線-20分-駐車場
全工程8時間33分休憩1時間37分含む

　群馬100名山に選ばれ、残雪時に登られている人気の山です。
他の季節に登る人は少ないと思いますが、雪解後は笹とシャクナゲの藪のため困難を要する。
　まず谷川Ｐの辺りから登れるかと下見に行くが、雪が無く藪で諦め移動する。
道路には、雪がありませんが朝早くは凍結箇所もあるでしょう。
車は仏岩トンネル東側に沢山停められます。

　今年は、例年と比べて雪が多く歩きやすくなっていますが、天子山-三岩山間は危険箇所も幾つか有りますので無理は禁物です。

　コースは尾根からひたすら北に進みますが、山頂標識が見当たらないので、何所の山を通過しているのか分かりません。
天子山-三岩山間の難所は、所々西に巻いて進む所が有ります。
まだまだ雪山ですので、天候・装備等十分気を付けて行動しましょう。
この辺り夏には、ヒルが大変多く出ます。

周りの山並み

　灌木が邪魔をして肝心な谷川稜線が完全に見えません。
　天神尾根には、登山者がゴマ粒をばらまいたように散らばっている。
あれ俎嵓には、5人のパーティーが登っている。
小出俣山にトレースが見えるので川古温泉方向から登ったようだ。
万太郎山方向を見ると本谷ノ頭から大きな雪崩跡が見える。
時折ドドーと音がするので下の方で雪崩が発生しているかもしれない。
尾瀬の山並みも良く見える。
白毛門にも登山者がいるようだ。

阿能川岳山頂　　12：45

　だいぶ遅くなったが山頂に到着。
一人山頂に残っていた人に撮ってもらう。
後ろ姿を見送り、一人取り残されてしまった。
広い山頂を動き回り撮影し、カップうどんを戴きます。
北側の木にＮＴＴマークの入った山名板が有りました。

下山者

　また小さな雪庇を乗り上げる所で下山者がやって来ました。
pinkspiderさんと言う山レコユーザーで私の近所の方の友人でした。
雪庇歩きの後は、藪に入り込むようです。

雪庇を歩く

　小さな雪庇を乗り上げるとあとはずっと雪庇歩き。
あまり左を歩くと亀裂に落ちてしまいます。
先行者がいるはずですが、姿がまだ見えません。

阿能川岳登山道　　　　　

　気温は、10℃前後でブナ林歩きも心地よい。
出足が遅いので後からは、誰も来ないだろうな。
雪庇は、ずり落ちている所もあったので踏み抜きに注意しましょう。

滑落

　声とと同時に後ろから来た人が雪庇の下へドンと落ちてしまった。
緩い斜面で足を滑らせたのだ。
細い3本の木に当たり止まったが、下手をすれば急斜面を滑落する所でした。
引き上げると多少の打撲のようで事無きを得ので、此処でもう引き返すそうである。

三岩山　　11：39

　三岩山手前では、岩を左に巻いたり右に巻いたりしてから三岩山です。
見晴らしが良いので此処からＳＬ撮影としましょう。
急病人が出たそうで岩本駅で緊急停車し遅れているそうだ。
阿能川岳は直ぐそこなので景色を楽しみましょう。2人目の下山者もやって来た。

岩峰　　10：27

　雪が多いので意外と簡単に巻けました。
振り返ると岩場の様子が良く判ります。
積雪が少ない時は、両側が崖なので岩を越えて進みます。

天子山　　10：22

　小さなピークが幾つもあるので何処が鍋クウシ山か判断出来ませんでした。良く判らない。
天子山だけは、東に延びる尾根が有るので判りました。
　この先岩を左に巻くのでアイゼンを付けます。

仏岩登山口駐車場　　7：00

　駐車場には、既に4台ほど止まっていました。
新治の方が登山の準備中。
10回挑戦してまだ成功が無いと言う。
私は、これまで3回登りました。
確かに危険と思われる場所もあります。
東屋の所から入って行きましょう。

下山途中男女5人のパーティーが、阿能川岳を目指し登って行った。
何処か途中でテントを張り俎嵓まで行きたいそうです。
三岩山の向こうにテント跡があると教えて見たが、何処まで行ったのだろうか？
　16：30　自分も最後に無事下山し帰宅。
滑った人は、また挑戦するのだろうか。

ヨシガ沢山　　9：00

　こんもりした雪原が、ヨシガ沢山であろう。
一旦降り鉄塔に出る。
振り返ると吾妻耶山が見えました。
これから長い尾根歩きです。