中芝新道は、過去に8回歩いている。
芝倉沢の雪渓と紅葉が目当てである
気ままな男の山歩きの赤城さんを誘って、以前歩いた中芝新道周回最短コースを案内しました。
前夜からの予報に寄れば、里の天気は良いが、山は強風で登山には適さないと有った。
痩せ尾根を歩く訳ではないが、あまりに悪天候なら芝倉沢で引き返そう。
注 中芝新道は、破線コースであり草刈りされていても崩壊個所も有り、毎年登るコースが変化します。
案内板は無いし、ペンキもわずかです。
特に下山には適しません。
指導センターサイトより抜粋
中芝新道は芝倉沢渡渉点付近がが崩壊しています。草付きを高巻かなければならず、滑落の危険があります。木も無いため支点が取れずロープも張れません。
状況に応じてバイルやロープを装備する必要があるバリエーションルートとお考え下さい。
武能岳
湯檜曽川駐車場 5:14
一ノ倉沢駐車場は、通年通行規制となったのでマチガ沢出会い手前の駐車場まで入って来ました。
悪路なので途中に停める車が多く、ここまで来る車は他に有りませんでした。
駐車場の端にある東屋にテントが一張り、一ノ倉沢に挑戦するクライマーでしょうか?
幽ノ沢 5:48
新道は、歩き難くもほぼ直線なので速いはずである。
途中旧道へあがる道が2本ある。
芝倉沢を目指すには、JR見張小屋手前を登るのが良いだろう。
中芝新道を登る
さすがに点線ルート。いつまでも急坂が続き、ロープや標識等は皆無である。
もう紅葉は諦め、天気の回復だけ期待したい。
なるべく右側を歩かねば、北風で吹き飛ばされそうだ。
こんな日でも馬蹄形縦走者は、いるだろうな。
中芝新道を登る
堅炭岩を左に見ながら高度を上げて行く。強風は已然と吹き荒れ、体感気温も下がる。
ニット帽と厚手のフリースで冬山に近い恰好である。
芝倉沢で追い抜いたおじさんは、どうしたかな?
朝日岳
堅炭岩 8:16
急勾配を登りつめ堅炭岩が見えた所でいつも休憩する。
期待した紅葉は、殆ど葉っぱが飛び散っていました。
昨年も台風のせいで悪かったけど、今年はもっと悲惨です。
鎖場
2-3年前にロープや鎖が付けられ、最も危険な場所は登り易くなった。
毎年雪崩や風雨に晒され登山者も少ないので点検もおろそかになるでしょうから、完全に頼るのは危険です。
アンカーピンの抜けだしている所も有りました。
マチガ沢 5:20
5時を過ぎてもまだ暗いのでヘッドライトを点け歩き出します。
先月の台風で流された橋は、治っていました。
そして沢を渡ると、作られたばかりの仮設階段も有りました。
一ノ倉沢 5:37
道を外れ一旦湯檜曽川に出て見ると、以前より河原は広がり流木も沢山流れ着き荒れた様子が覗えた。
一ノ倉沢も荒れた跡が有り、沢の流れも変わったようだ。
堅炭尾根へ
芝倉沢から急勾配の堅炭尾根へ登る。
一番の難所です。昨日の雨で滑り易く岩場のトラバースや段差のある場所は非常に危険です。
地図でも点線となっていて、上級者登山道です。下りに使うのは止めた方が良いでしょう。
芝倉沢危険地帯
急斜面を登ると今度は又大きく斜面が崩壊している。
先行者は、回り道をするため、沢に降りたがV字型の岩場でまた戻って来た。
正解は、大きく上に高巻く事なのです。
踏み跡も判らないので、自分でルートファインディングが出来ねば。
堅炭尾根取り付き 7:29
芝倉沢に降りいつもは右を行くが、草刈りは左に有ったのでそちらを登る。
まあ何処でも歩き易い場所を進めば良いので苦労はしません。
ただしペンキのある所が堅炭尾根取付地点なので見落とさないように。
芝倉沢を登る
芝倉沢を見上げる。上の方は紅葉が真っ盛り。
「綺麗だね」「来て良かったね」と二人で笑顔でうなづき合う。
道は左を登って行き一旦沢を渡る。
先行者発見!なぜか戸惑っているようだ。
右側に移動すると道が崩壊している。直ぐ上を高巻くのでだいぶ怖い。ロープを伝い急坂を登って行く。
沢沿いだけなら残雪期の方が雪渓上を歩けるためよほど登り易い。
芝倉沢 6:48
雪渓に押し出されたのだろうか堰堤を兼ねた道路は、半分崩れ落ち滝になっている。
昨年まで設置して有った案内板は、取り外され蓋が被せてあった。
安易に中芝新道へ行かせないため意図的だろうか?でも草刈りがされ、人の手が入っていました。
芝倉沢へ
旧道を行くと整然と苔むした石垣が並ぶ。
芝倉沢手前に「武能沢は、雪渓の崩落および一部登山道の崩壊で状況により通行困難になります。」とある。
このまま手入れが行わなければ、廃道となる可能性さえある。
JR見張小屋手前分岐 6:03
JR見張小屋が見えたら左の坂を登って行く。
ブナの実がいっぱい転がっていた。
赤城さんが食べらると言うので、中にある三角の種を取り出し?いて噛んで見る。非常に美味しい。これなら熊も好んで食べる訳だ。