一ノ倉岳-茂倉岳-谷川岳 2

一ノ倉沢駐車場   4:46

 指導センターから一ノ倉沢駐車場間が、6月30日より通行規制なので、このコースを歩くなら今のうちである。
 駐車場には、カメラマン・ロッククライマー観光客等の車がけっこう入っていました。

 雪渓の下から雪解け水がどっと流れ出している。
ひんやりとした風が、吹き出して此処は別世界のようですね。
ヘルメットを被ったクライーマーが、沢に入って行く。
今年は、雪解けが遅く雪渓も大きい。

 此処も来年からは、通年車両進入禁止となるのでしょうか?
カメラマンやロッククライマーは、谷川ベースプラザに車を止め、50分の舗装路歩きを余儀なくされてしまいます。


 芝倉沢を目指すのは、おそらく私達だけだろうな。
一ノ倉沢から旧道を進むと岩場にハーケンの跡が多数ある。そして遭難者のレリーフがそこかしこに埋め込まれていた。
タニウツギが、岩の間から慰めるように花を咲かせていました。

 岩場の先は、新緑のブナ林で、旧清水国道の石垣も苔むして、馬車が通った頃の面影を残している。

遭難者レリーフ
一ノ倉-茂倉-谷川岳山歩き 1  H.23 06-12(日)
一ノ倉岳-茂倉岳-谷川岳 3
一ノ倉岳-茂倉岳-谷川岳 4

 昨年は、芝倉沢の雪渓を登らずにしまった。今年は、残雪が多いのでぜひ中芝新道を登りたい。
2年前、「しんぷるライフ@山歩き」の「しんぷる」さんを案内した。今度は、「気ままな男の山歩き」の赤城さんを誘うと素早く了解をもらいました。
 今回は、一ノ倉沢駐車場に車を止め芝倉沢の雪渓を登ります。
私も最初は、中芝新道の取り付きを見逃したので経験者の案内無しでは、無謀と思われます。

※ マイカー規制で6月30日より一ノ倉沢車輌通行止のため、指導センターから先は車の進入が出来ません。

山域別記録
日付順山行記録
一ノ倉岳-茂倉岳-谷川岳 花
岩場を行く赤城さん
幽ノ沢に落ちる滝
幽ノ沢

山行図

一ノ倉岳-茂倉岳-谷川岳 花
一ノ倉岳-茂倉岳-谷川岳 4
一ノ倉岳-茂倉岳-谷川岳 3
一ノ倉岳-茂倉岳-谷川岳 2

谷川岳の地図

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岩場を行く

 雪は無くなり、夏道に出ました。
ペンキを頼りに濡れた岩場を慎重にトラバースする。
この辺りは、高山植物もチラホラ見え、シラネアオイ・サンカヨウ・イワカガミ・ショウジョウバカマ・キクザキイチゲ・ナエババキスミレ・タテヤマリンドウ・ミツバオウレン等種類が多い。
急な露岩帯
コンクリートで固められた旧道

ブナのしずく
 
 幽ノ沢の先には、岩から染み出る湧き水がありました。
旧道を歩くと雪崩跡が所々あり、今年の雪の多さが伺えます。
 湯檜曽川の対岸には、新緑濃い林から笠ヶ岳と白毛門が逆光に浮かび上がる。
飽きるほど歩くと芝倉沢は、もう直ぐだ。

マチガ沢より朝焼けに染まる谷川岳  4:35
一ノ倉岳 (赤城さん同行)
標高1,974.2m
天気:曇り
山頂気温:21.7℃
茂倉岳 (赤城さん同行)
標高1,977.9m
天気:曇り
山頂気温:20.9℃

堅炭岩  7:42
 
 赤城さんもアイゼンを外し、笹の刈り払われた登山道を登り上げると中芝新道のシンボル、堅炭岩が現れました。
目の前にそそり立つ堅炭岩は、とてもでかい。
岩肌には、ハクサンイチゲが白く点々と張り付いていました。
 堅炭岩を横に見ながら、一休み。
これより先は、急な道だが特段危険箇所は無い。
花を見つけながらゆっくり登って行きましょう。

登山道のイワカガミ
ペンキを頼りにトラバース
中芝新道取り付き  6:38

 左手に笹の窪んだ所が少し見えたので此処が中芝新道だろう。
笹薮を登るか、40度近い残雪の斜面を登るか迷い、30m程雪を登った所で笹薮を横断して中芝新道の露岩帯に出ました。
夏道でも一番危ない所なので、ピッケルを突き刺しながら慎重に行動する。
 危険な残雪を避け、一旦雪の解けた露岩帯をピッケルを突き刺し、草を掴みながら直登する。
するとまた残雪の斜面が現れた。雪で倒れた笹を這い上がれないのでまたしても急斜面の雪面を登らざるを得ない。
場慣れた赤城さんは、しっかり付いて来てくれているので心強い。
赤城さん提供
左の本筋を登る

コンクリートの堰堤
旧道から幽ノ沢を望む
一ノ倉沢駐車場から芝倉沢へ H.23 6月12日
谷川岳 (赤城さん同行)
オキノ耳標高1,977m
天気:曇り
山頂気温:24.9℃
谷川岳 (赤城さん同行)
トマノ耳
標高1,963.2m
天気:曇り
山頂気温:19.1℃
芝倉沢より堅炭尾根へ(中芝新道)
芝倉沢に入る
多量の残雪

芝倉沢  5:57
 
 旧道を回り込み道が途切れると芝倉沢の大雪渓が、眼に飛び込んできた。
晴れ渡る青空と芝倉沢の雪渓は、素晴らしいものが有ります。
今年は、雪解けが遅いので雪渓も普段の倍も残っていました。

 赤城さんは、2年前にこの急斜面の雪渓を見て登る気にならなかったそうでだ。

 ここでアイゼン・ピッケルを準備して残雪に踏み込む。
左斜面の雪崩跡の下は、崩壊した夏道で一旦下るが、今は残雪をトラバースすれば良いので楽チンである。
 
 沢をアーチ状にコンクリートで固めた旧道を渡り、中芝新道の道標は、雪の下に埋まり見えません。
雪渓は、固くしっかりしていてアイゼンが食い込み問題ない。
そして雪の量が多いので、亀裂も見えず落ちる心配もない。

幽ノ沢   5:15

 幽ノ沢にも大きな雪渓が残っている。
雪渓へと流れ落ちる滝が見られるのは、今の時期だけだろうか
 コンクリートの堰堤は、水が多く靴を濡らして渡って行く。

ブナのしずく
雪崩跡
笠ヶ岳と白毛門山
芝倉沢手前
山歩き行程 (写真を撮りながらなのであくまで参考です)
一ノ倉沢駐車場-27分-幽ノ沢-42分-芝倉沢-41分-中芝新道入口-1時間4分-堅炭尾根休憩8分-1時間48分-一ノ倉岳山頂軽食休憩24分
-29分-茂倉岳山頂
休憩10分-25分-一ノ倉岳山頂-1時間38分-谷川岳オキノ耳昼食休憩14分-22分-谷川岳トマノ耳-
1時間13分-
ラクダのコル休憩7分-43分-第一見晴-30分-マチガ沢下山口-22分-一ノ倉沢駐車場     全歩行工程11時間22分
休憩1時間3分含む
草を掴みながらの直登
雪の急斜面
登って来た所を振り返る。
芝倉沢を登る

 急な雪渓をぐんぐん登って行く。
芝倉沢本筋は、左へカーブしている。
大きな岩がごろごろした場所も全て雪の下に隠れて夏道より登りやすくここまでは、順調でした。
中芝新道取り付きは、左にもう少し先です。
中芝新道取り付き
ブナ林
旧清水国道の石垣
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