山行図

 谷川周辺の登山道は、ほぼ網羅し制覇を終えたが、まだ「いわお新道」を歩き残していた。
谷川温泉周辺は、山ヒルの巣窟でこの時期にならないと安心して歩く事が出来ないからである。

 以前こちら方面には、平成20年9月28日に中ゴー尾根を登り、天神尾根を経由し保登野沢を降りた事がある。
谷川岳への登山コースのうちで中ゴー尾根は、尾根入り口からトマノ耳まで一気に1,200mを登り上げる超ハードコースなのだ。
前回大変苦労した思い出があるので、今回は、いわお新道を登り、中ゴー尾根は降りに使用しましょう。
 谷川岳登山指導センターのHPに、全ての登山道の草刈は終わったと書いてあったので藪漕ぎの心配は無い。
秋のため谷川の水量も少なそうだし、稜線の葉は散ったが登山道の紅葉はまだ期待できる。
天気予報は曇りであるが、晴れ間を期待しレッツゴー。

※ 昭文社の地図では、初心者が多い天神尾根のコースタイムは、ゆったりしていますが、中ゴー尾根等の上級者コースはハイペースとなっているので注意が必要です。

※ 谷川温泉奥は、
山ヒルが沢山います。
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谷川岳の地図

中ゴー尾根
ナナカマドの実と墨絵のような山々

三峰山

赤城山

天神峠
水上温泉街
天神峠
紅葉染まる天神尾根

子持山

吾妻耶山

三峰山

赤城山

天神尾根を登る
 
 天神尾根は、初心者コースなので、岩場や鎖場では渋滞となる。
急いで登るつもりも無いので景色を楽しみながらゆっくり進む。
 曇っているが、遠くまで見通しが良く晴れれば逆光で見難い富士山まで見えている。
辺りの山は、薄雲に浮かんでいるように見え、墨絵を見ているようである。
西へ目をやると俎ーの手前に、中ゴーの痩せ尾根の

熊穴沢避難小屋より天神尾根を登る

富士山

南西方向が開けた見晴らし場所からは、子持山から小出俣山まで良く見え、吾妻耶山の奥に富士山まで見えました。
川棚ノ頭
小出俣山

熊穴沢避難小屋   10:45

 今まで人気の無いいわお新道と打って変わりとたんに賑やかになりました。
ゆっくり紅葉を楽しむには、いわお新道は穴場です。
天神尾根は、家族連れや団体さんが、紅葉狩りに訪れ一年で最も人が多い時期です。

いわお新道から南西方向

子持山

吾妻耶山

阿能川岳

小出俣山

川棚ノ頭

岩に抱きつく木の根
つきよ茸
二俣よりいわお新道を登る

牛首   8:02
 
 谷川から高巻いていた登山道は、徐々に川に近づき牛首で川原に降り立つ。
ここは、谷川上下流の広い川原の間が、両方からせり出した岩のため、首のように狭められている場所だ。
水嵩が多ければ難所となるが、今は水量も少なめで川原にも降りられる。
道は、右の岩の上に登り、滑り落ちないようにロープを頼りに進む。

牛首
谷川岳 山歩き 1 H22 10-24(日) (いわお新道-中ゴー尾根コース)

谷川沿いを高巻く登山道
 
 以前は人の行き交う谷川沿いの遊歩道のようだが、現在は数箇所の朽ちた看板や、鉄パイプで作られ崩れ落ちそうな橋が架かる人気のまったく無い薄暗い道である。
こうなった最大の原因は、山ヒルの増殖であろう。

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山域別記録
日付順山行記録
吾妻耶山
阿能川岳
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左岸を高巻く
 
 遭難者の供養のためだろう巨石の下にお地蔵さんを発見、左岸を高巻き小さな沢を越していく。
そしてまた、川原に下りていく事になる。
ここまで来ると谷川の水は、少なく川原から川棚ノ頭が望める。
紅葉真っ盛りの山腹に薄日が当たり美しい。

ダルマ岩   8:17
 
 大きな岩は、ダルマ岩だそうだ。
いわれを書いた木片が落ちていたが、全部揃っていないので良く分からず。浄海上人が、谷川温泉を発見したとか?
しかし、こんな大きな岩は、氷河が運んで来たに違いない。

この先右上
川原から這い上がる
いわれの書かれた木片
広葉樹林
川が近くなる
杉林

谷川登山口   7:10

 谷川温泉を抜けて、行き止まりで車をとめる。地図には、東大寮と有るが平成17年に閉寮となり今では建物は無い、広い駐車スペースがあるので車を留める。
登山者らしき車が1台止めてある。倉庫脇の階段を登り、谷川岳との表示方向へ行く。

朽ちた谷川岳南面概念図
崩れ落ちそうな橋
谷川岳 (単独行)
トマノ耳標高1,963.2m
天気:曇り
山頂気温:11.2℃
谷川岳 (単独行)
オキノ耳標高1,977m
天気:曇り
山頂気温:11.6℃
俎ーと中ゴー尾根
俎ー

川棚ノ頭

中ゴー尾根
ブナの紅葉
ブナの紅葉

いわお新道を登る
 
 いわお新道も思っていたより急坂だ。
展望はありませんが、ブナが多い美しい林が続く。
登るにつれ、木々が色付いてくる。
急坂を登り上げ道が緩やかになると、紅葉は絶頂に達し登山道の高低差が判る。
帰りに降りる中ゴー尾根も色付いていた。

色付く中ゴー尾根
落ち葉を踏んで
登るにつれ色が濃くなるブナ林
緑のブナ林

川原から左岸へ登る
 
 ダルマ岩からまた川原に出る、この先右上と大きな石にペンキがある。
川原を遡れそうだが、指示に従いロープで這い上がる。

お地蔵さん
小沢を渡る
川棚ノ頭
目の覚めるような紅葉
本谷ノ頭
白く見える氷河に削られた痕

谷川沿いの登山道
 
 
美しいブナ林と谷川の眺め。
この先の急登が頭の中に無ければ、綺麗な散策路に感動することだろう。
大きなブナの木を思わずパチリ。
 先行者の足跡が残る、けれども人の気配はまったく無い。
とても静かな山歩きである。

ダルマ岩
牛首の難所
牛首の川原
山歩き行程 (写真を撮りながらなのであくまで参考です)
東大寮跡-1時間27分-二俣休憩11分-1時間48分-熊穴沢避難小屋-1時間-トマノ耳昼食休憩33分-15分-オキノ耳休憩16分-11分-
トマノ耳
-
24分-中ゴー尾根分岐-1時間10分-1401地点休憩11分-1時間29分-二俣-1時間4分-東大寮跡
全工程 10時間 休憩1時間11分含む   

阿能川岳

小出俣山

浅間山

二俣   8:46
 
 川から矢印に従い左岸へ進むと直ぐに二俣である。草刈された広場には、レリーフの埋め込まれた遭難碑がある。
以前は、盛んに谷川枝沢から俎ー山稜をクライマー達が登っていたらしい。
オニギリを食べ一休みして右のいわお新道へ登る。

牛首へ
 
 平坦な杉林を抜け、林相は広葉樹に変わり川が近づくともう直ぐ牛首だ。

東大谷川寮跡
駐車スペース
東大寮跡より二俣へ H22 10月24日

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