谷川岳Ｈ21 11-08

西黒尾根登山道　

　ごま塩を振りかけた様な、俎嵓からオジカ沢ノ頭が近くに見え、天神尾根からの登山者も登って来る。
肩ノ小屋は、11月3日で営業を終えたので素通りし先へ進む。
　トマノ耳への道は雪が残り少しだけ雪山の気分です。
雲っているが眺望が利き、まあまあの山行きである。
人が少なそうなので、久しぶりに山頂でお昼が食べられそうだ。

ラクダのコル　　10：09

　ここで西黒尾根登山道と合流です。
男性1人岩に腰掛けて休んでいる。私もザックを下ろし、おにぎりを一個頬ばる。
天気は、雲って来たがどんよりとしていないので見透しが利く。
12.7℃と気温が上がり、これからも暖かく登れそうだ。
ロープウェイや天神尾根が見えているが、登山者は少なそうだ。

山歩き行程（写真を撮りながらなのであくまで参考です）
マチガ沢駐車場-1時間50分-ラクダのコル休憩7分-1時間7分-トマノ耳昼食休憩24分-14分-オキノ耳休憩11分-14分-トマノ耳-50分-ラクダのコル
-1時間11分-マチガ沢駐車場　　　　全工程　6時間 1分休憩42分含む　　　

トマノ耳からオキノ耳へ

　トマノ耳の直ぐ下は、吹き溜まりで雪が多い。
ずるっと滑れば奈落の底へと落ちてしまうので注意しながらゆっくり降りる。
オキノ耳へも蛇紋岩が露出しているので滑りやすい。
オキノ耳まで進む人が少ないのも分かる気がしました。

巌剛新道
　
　すっかり葉の落ちた冬枯れの道を登って行く。
所々雪が見え、湿った道で滑って歩き難いな。
苔生した岩に巌剛新道の表示がありました。
気温は、10.4℃ですが風が無いので暖かい。

山行図

　11月 3日に、けっこうな雪が積もったのでだいぶ解けたと思うが谷川岳を目指しました。
　最近巌剛新道から登っていないので、一ノ倉沢を覗いた後に、こちらから歩く事にした。
今年の紅葉は、足早に通り過ぎ本格的な冬山も直ぐそこである。
この位ならアイゼン無しで登れるでしょう。

谷川岳山頂（トマノ耳）　　11：23

　完全無風のトマノ耳は、気温16.7℃。
シーズンオフに来る人は、本当に好きな人達ばかりなのだろう。
カップうどんにてんぷらを乗せ、お湯を注ぎ4分待つ。
妻に作ってもらった梅干おにぎりが、美味しい。
今日は、来て良かったな！

西黒尾根登山道　

　岩場を登り、難所は氷河の跡である。
濡れてツルツルの滑りやすい岩肌は、登山者の靴で磨かれ光っている。
今年最後の西黒尾根と思われるので、ゆっくり景色を楽しみながら歩いていこう。
　ザンゲ岩が見える辺りを単独の若い女性が降りて来た。平標山からエビス大黒避難小屋に泊まり縦走して来たと言う、たいしたもんだな！

西黒尾根登山道　

　西黒尾根の岩場は、日向なので乾いて登りやすい。
マーキングに沿って登って行くと真新しい鎖がある。
細い岩の溝を登ると余裕が出来て辺りを見回す。
薄っすら霞んだ武尊山がどっしり構え両脇に、日光白根と皇海山が顔を出す。
天神尾根方向を見ると、いつもは林で見えない熊穴沢避難小屋が葉が落ちたため屋根が覗いていた。

第一見晴　 9：08
　
　登り始めは緩やかだが、だんだん急になってくる。
汗をかいたので、どんどん薄着になり2枚だけ、でもまだ暑い。
第一見晴から覗くと、マチガ沢を流れ落ちる雪解け水の音が聞こえてくる。
　ごろごろの湿った石ころが多くとても歩き難い。
北斜面の道なので、雪が残っている場所も多く、汗の滴る額に雪を摺りつけクールダウン。気持がいいな。
沢には、ロープが張ってあり、崩れそうな道でも安心して進める。
正面の谷川岳が近付き、西黒尾根の岩場を登っている人も見える。
振り返ると、後ろに笠ヶ岳と白毛門が控えている。

巌剛新道駐車場　 8：26
　
　マチガ沢には、由来について説明が書いてありました。
昔、マチガ沢出会いには、三軒程宿があったらしく、清水峠を越えこの辺りで灯火を目にして「街が見える」と発した言葉が由来になったとか。清水街道の往来が盛んだった頃が伺える話です。
　登山道は、駐車場先沢の南側を沿って登って行きます。

谷川岳山頂（オキノ耳）　　12：01

　確実に曇り空がだんだん多くなって来ている。
天気予報は、もう少しよくなる筈だったのがな・・・。
こちらはもっと人が少なく、頂上は単独男性が1人だけ。
私は黙々と写真を撮っただけで、元の道を休まず引き返し、14：27にマチガ沢駐車場に降りられました。
その後、水上駅でSLを撮影し沼田駅まで追いかけました。

鎖場
　
　濡れた岩の鎖場は、靴が滑るので注意して登って行く。
鉄梯子もスリップしてしまう。
凍っていなくても意外と大変でした。
　日陰は、15ｃｍほど雪が残っていました。
さあもう一息で、尾根に出て見晴がよくなるぞ。
この辺は、ハクサンコザクラが咲く場所で枯れた葉が縮こまっていた。