谷川岳の花
谷川岳 山歩き H20 05-26
谷川岳下山 天神尾根-田尻尾根コース H20 5月26日

持ち上げる時は、ゆっくり上がって来ますが、荷物を切り離すと急降下で落ちてゆくようです。

1280×1024で最適化しています。
荷揚げのヘリ写真はこちら

肩ノ小屋下   12:08

 肩ノ小屋では、馬場さんが荷揚げの片付けを行なっていたので、一言挨拶をして通り過ぎる。

 西黒尾根を下るのは、危険そうなので天神尾根を降りました。
 肩ノ小屋は大きな雪原で、登山道にはロープが張ってありましたが、急勾配なのでアイゼンを付け慎重に降ります。

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西黒尾根-谷川山頂-天神尾根-田尻尾根
谷川岳  トマノ耳標高1,963.2m 
      オキノ耳標高1,977m(単独)

鎖場手前の登山道両側にはシャクナゲが多くなる。

山歩き行程 (写真を撮りながらで、あくまで参考です)
西黒尾根登山口 -2時間56分-ラクダの背-1時間35分-トマノ耳休憩22分-10分-オキノ耳昼食休憩33分-15分-トマノ耳-1時間37分-
田尻尾根分岐-1時間11分-田尻尾根出口-23分-ロープウェイ入口
     ゆっくり歩いた全工程(休憩55分含む) 9時間 2分

田尻尾根分岐   13:29

 熊穴沢避難小屋手前で、外人さん5人組が軽装で山へ登って行くのと出合った。
水筒一つで、中にはサンダル履きの人もいる。
英語が苦手なので、ディープスノーと言ったのだが、登って行ったぞ!
私はアイゼンを付けて行ったのに、まるでむちゃくちゃだ。
 熊穴沢避難小屋を過ぎ、天神峠分岐から所処、斜面に雪が残り、トラロープが張ってある。
残雪期は、上のコースを歩いた方が良いようだ。
 田尻尾根には、ここを左折し林の中へ入っていく。
このコースは、熊が出るので注意しよう。

 横から見るとこんなに急勾配です。
スニーカーで登って来られる人もいましたが、ちょっと無謀な感じがしました。
 こんな風景を見ると、今年も花が咲いたら稜線縦走がしたいものですね。
 勾配が緩やかになった所で、グリセードまがいに、夏道の横の雪田を楽しく滑り降りました。
天神尾根のシャクナゲ
タムシバ

氷河の跡  9:39

 
マーキングを辿り、急な岩場を登り上げると、いつもの難所「氷河の跡」が現れる。
 雪の無い時でも、ツルツルの大きな岩が立ちはだかるが、夏道を雪渓が塞いでいる。
左の雪渓を登った方が良さそうに見えたが、写真のように下はトンネル状の穴が抜けている。
こんな上を歩いて落ちたら、ザンゲ沢を滑り落ちてしまう。
 仕方が無い先行者もこちらを通ったようなので、雪が薄くなっているが右の夏道を登る。
もし踏み抜いても、滑り落ちる事はあるまい。
さて用意したアイゼンを付けて行こう。

西黒尾根登山道  

 鎖場はすっかり雪も溶けて、ずっと夏道が出ている。
見晴らしの良い岩場に出ると、谷川岳山頂は雲が掛かっているが、白毛門-朝日岳方向はしっかり見えた。
マチガ沢を見下ろすと、数人スキーを楽しんでいる。
 花は、キジムシロ・ナエバキスミレ・オトメスミレが咲いている。
シラネアオイを、2輪見つけ感激!。

田尻尾根下山

 このコースは初めて歩くが、明るい尾根道で、西黒尾根よりだいぶ緩やかだ。
コースタイムもそれほど変わらないので、たまには良いかもしれない。
 白いタムシバの花が、とても多く目に付く。
イワウチワの花も多い。
イワナシや咲き始めたイワカガミの花もあった。
 下るにつれ、ブナの林が始まるので、幾分暗くなるが、ゴンドラの音が大きくなる頃には、田尻尾根出口にたどり着く。

天神尾根   

 天神尾根にもいろいろ花が咲いていました。
木立では、シャクナゲ
、タムシバ、マンサク。
登山道脇の藪の中には、イワウチワやカタクリ、イワナシ、ナエバキスミレなどが咲いていました。

山行図

 雨がだいぶ降ったので、谷川岳の雪は溶けただろうか?
2年前の大雪の年は、6月4日に登っているが、今年は雪解が早そうなので出かけてみる。
 朝は雲っていたが、天気が回復すると言う。
高山植物には早そうだが、シャクナゲなら見頃かも知れない。

谷川岳の地図

谷川岳の花

田尻尾根出口   14:39

  ロープウェイ作業道路にポンと飛び出す感じに、辺りが広がる。
これからは、砂利道やコンクリート舗装道路をひたすら下る。
頭の上には、 ロープウェイが動いている。
これで降りる人がほとんどだろうな。
私も、あそこに人が歩いていると指を指されているだろう。

熊穴沢避難小屋
オキ耳手前より湯檜曽川
白毛門から清水峠まで良く見えます。遠くには巻機山や平ヶ岳も。

トマノ耳   10:32

 だいぶよそ見をしていたので、ずい分時間がかかりました。
先に登った女性の方は、すでにオキノ耳を通過して行く。
無事縦走が出来ればいいですね。

天神尾根から登ったと見られる、先客が下ったので山頂は私一人です。
 景色は360度晴れ渡るとは行きませんが、変わりやすい谷川岳ではよい方でしょう。

上から見た氷河の跡→

ラクダの背  8:57

 この先が巌剛新道との分岐です。
ガスも晴れ、山頂が見えてきました
登山道の雪もだいぶ溶けているようです。
 分岐を過ぎ、岩場を登りだすと気の早い「イワハタザオ」と「ハクサンイチゲ」の花が僅かに開いていました。

西黒尾根登山道  

 鉄塔に出た所で、女性の方を先にかわし、ゆっくり後から付いてゆく。
林の中はブナの新緑が綺麗だが薄暗く、熊が出そうでいつものように、ビクビクしながら登る。
土合1時間、山頂3時間とある道標を過ぎ、降ると左手に雪原が広がる。
 林にはシャクナゲ、タムシバ、ムラサキヤシオが多い。ツバメオモトが1株咲いていた。

西黒尾根登山口  6:18

 5:40慰霊碑の隣に車を止め、歩き出す。
指導センターに登山届けを提出し、西黒尾根登山口へ向う。
 すでに女性の方が登り始めている。
蓬峠に泊り、2日で馬蹄形縦走をすると言が、まだ残雪もある季節に一人で周る勇気に恐れ入りました。
私は、ロープウェイで降ろうかと安易な考えを再考しなければ・・・

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15:03 熊にも出会わず無事下山。
まだ残雪がうっとうしい時期の登山だったが、荷揚げのヘリや花の写真も撮れて満足でした。 

注 まだアイゼンは必要です。

ブナの林
タムシバ
トマノ耳先よりオキ耳
オキ耳手前よりトマノ耳

オキノ耳   11:04

 もう少し経てば、この稜線も高山植物が咲き乱れますが、まだ何も咲いていません。
雪がこれほどあれば仕方有りませんね。
 ここでいつものように、仕事用のガスバーナーでお茶を温め、コンビニの焼肉弁当もバーナーで炙りこんがり焼きたてに。
香ばしくて美味しいのだが、すぐ冷めるのが難点です。

天気の良い時は、頂上でお弁当を食べるのがこだわりなのです。
 ロープウェイを利用し天神尾根から来た方が、何人も平日でも登って来ました。

トマノ耳より谷川主稜線

 群馬県警 ベル206L-3 「あかぎ」が雪解後の遭難者を見つけるためでしょうか、山の上を数回捜索していました。
こちらには近づいて来なかったので、大きく写せませんでした。

谷川岳山頂  H20 5月26日

ラクダのコル先より、谷川岳山頂。

天神平

リフト山頂
天神峠

雪原の右を横切り夏道へ入る。

ザンゲ岩先

 ザンゲ岩を過ぎれば楽チンと思っていた所、雪田が待ち構えていました
急斜面なので、再びアイゼンを装着し、上に行かずに斜めに小屋方向へ進む。
稜線縦走路が見えてきた。
 せっせと荷揚げのヘリコプターが、肩ノ小屋へ荷物を運んでいる。
これからシーズンなので、沢山の食料や燃料資材を運ぶのだろう。
試験飛行を含む、計6回も往復でした。
だいぶ時間をロスしたが、おかげで絵になる写真が写せました。

荷揚げのヘリ写真はこちら

谷川岳登山 西黒尾根コース H20 5月26日

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