白毛門山

ジジ岩

ババ岩

白毛門山  H.27 02-23(月)

武能岳

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山域別記録
日付順山行記録

白毛門山 標高1,720m  
(単独行)
天気:曇後ガス
山頂気温:4.8℃

急な雪面を登る

 亀裂が多いが、トレースを辿れば大丈夫だ。
大岩の左を目指し直登して行く。
かなり急な斜面ですが、アイスバーンと違い緩い雪なのでステップを刻んで行けば滑り落ちる事もない。
ピッケルを突きたて一歩一歩高度を上げます。

 トレースは、幾つもシリセードになっていて何処のルートを取って良いのか判りません。
問題のクラックの所まで何とか登れました。巨大な裂け目は、深さ3m位だろうかだいぶ広がりが進んでいる。
亀裂を迂回するため左へだいぶ移動し、雪の上にピッケルを突き刺すと新雪が落ち亀裂がまだ左に続いているようだ。
もはやここで引き返す事になるでしょうか。一応右にも行って確かめて見ましょう。
トーレース発見、なんと70cm位の裂け目が狭い所を飛び移っています。
隣は大きく広がっているのでもし落ちても登れそうです。ぴょんと一跨ぎして無事通過。

白毛門山

ヒノキノウロ  10:25

 ヒノキノウロは、左を巻いて行く。
もちろんウロは、雪の下で気付かないで行く人も多いだろう。
疲れたので青の先で一息いれ、ストックをピッケルに変更。
 谷川方向を見ると真新しい雪崩の跡がある。
先程雷の様な轟音がしたので今崩壊したばかりだろう。
先端は、湯檜曽川近くまで行っていました。
反対側の白毛門大滝は、一部穴が空いていた。


ヒノキノウロより松ノ木沢ノ頭へ
 2月11日撮影

ガスが立ち込める中、男女2人づつ4人のパーティーが降りて来た。
「何か見えましたか」と聞くと「白い景色しか見えなかった」と言う。
女性に「亀裂が有ったでしょう」と聞くと「落ちました」と返って来た。良く女性が登れたもんだな。
皆さんカンジキですが、私はこれより先はアイゼンに変更しましょう。
そして先が見えない中を登るのは、非常に危険なのでガスが抜けるまでしばし立ち止まる。
晴れなければひきかえすのも仕方ないかと考えた矢先、ガスが取れて来ました。良しこれなら行ける。
山歩き行程 (写真を撮りながらなので参考です)
土合駅-23分-東黒沢登山口-1時間26分-ヒノキのウロ
休憩15分-1時間7分-松ノ木沢の頭昼食休憩37分-1時間4分-
白毛門山-27分-松ノ木沢の頭-35分-ヒノキのウロ休憩13分-48分-東黒沢登山口-15分- 土合駅
全工程 7時間7分
(昼食休憩1時間5分含む)

稜線に出る

 稜線に出て振り返ると急な斜面の途中で横に走る大きな亀裂が見えます。
あそこをまた通過するのは、嫌ですね。
 登り上げても雪庇が割れているので注意しなければならない。
踏み跡もカンジキが抜け込んでいる所もありました。
トレースを辿ると亀裂に行き当たりまた引き返す。
ガスも出て来たので前が見えるまで少し立ち止まる。
もうここが山頂だと思って引き返すか少し考える。
先が見えない所は進めません。
また視界が開けたので先に行く。
山頂手前の鎖は、見えていた。
良しもう少しだ。

谷川ロープウェイ

登山道  

 積雪期は、夏道と違い最初から尾根に取り付く。
これがかなり急なのです。
土曜日にだいぶ人が入ったようでトレースは、いろいろあります。
グサグサの雪は、ワカンとダブルストックで登るがピッケルが良いかも。


松ノ木沢ノ頭より白毛門山へ

松ノ木沢ノ頭  11:44

 腹も減ったしカップうどんと菓子パンでお昼にしましょう。
ガスが激しくなったし、もうここで終了か。と思ったらガスが何度か抜けると山頂が判って来ました。クラックはあるが、4人のパーティーが危険個所を降りている。
ガスの中、前も見えない所を良く登れますな。自分なら無理です。
ガスが時折抜けて行きます。これはもしかしたら行けるかな? 天気も良くなる感じがするぞ。
 この先が危険なので、やな予感を感じたら何処でも引き返しましょう。

土合駅   8:36

 土合駅前は、他に車が3台だけ。
天気予報では、お昼頃に晴れ間が出るとあったので谷川岳が見えるといいなあ。
白毛門山へ登る人は、他にいるでしょうか。
2m以上ある雪の斜面を乗り上げ駐車場へむかいます

 クラックも崩れず通過し、雪崩も怖いので急いで松ノ木沢ノ頭まで戻る事が出来一安心。ほっとしました。
その後グサグサ雪に難儀しながら何度も転び、自然とシリセードが出来たり。
転んでも一緒に雪がずり落ちて行き、雪崩の前兆のようになって行く。
もうこれからの季節は、危ないのでここは近付かないようにします。
 今回は、4人先行者がいたおかげで白毛門まで行けましたが、自力では無理でした。
自分の技量は、大したこと無いので分相応の冬山歩きに心がけます。
登ったのは、間違いで本当に修羅場門でした。
 

白根山

武尊山

東黒沢登山口   8:59

 ボーダーが遊んだのでしょうか。
広場先に小さなジャンプ台が有りました。
登山届や馬蹄形概念図は、すっかり埋まっている。これは最初からカンジキです。
 東黒沢に掛かる橋は、雪がナイフリッジで片足滑り落ち尻もちをつく。
川までドボンしたら怪我します。

白毛門山の地図


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登山口よりヒノキノウロへ H.27  2月23日

松ノ木沢ノ頭へ

 マシュマロを潰したような雪庇の上を歩いて行くとだんだん急になる。
夏場ならつまらない登りでも雪景色は美しい。
ただ谷川岳が見えないのは残念だ。
先行者は、2人以上でカンジキを履いているようだ。

 2月11日に谷川岳に登り白毛門を見たら大きなクラックが入っていた。
ゆうやけさんが、次の2月12日に白毛門へ登り、大きなクラックの所で引き返したそうだ。
白毛門が、修羅場門と化していたそうである。
今の時期は、雪の状態次第なので松ノ木沢ノ頭までの方が無難でしょう。
昨夜も雨が降っていたので雪崩の危険もあります。

白毛門山  13:25

 方位版と道標の上部が見えたのでここが山頂だ。
しかし、ガスが濃くなり細かい雨粒が横殴りになって来た。
気温が高いのでまだいいが、殆どホワイトアウト状態である。
恐るおそる自分のトレースを辿りながら何とかやっと降れる状態。

至仏山

小至仏山

笠ヶ岳

白根山

土合駅

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