白毛門山へ
一箇所だけ雪斜面をトラバースに注意を要する所がありました。草付の岩場も苦労して登ったのに綺麗に夏道が出てロープもあり安全に登れます。
尾根に出て、赤城さんはいつものお立ち台でポーズを決めてくれました。
今回は、鎖を握り岩を越し山頂に向かう。
青年が早くも下山してくる。
笠ヶ岳にテントを張って寝たが、「とても寒かった」と言っていた。おそらく0℃近かったろうな。
昨日Sさんと出合ったかも知れないか。
2週間前に素晴らしい霧氷を見られた場所は、芽吹き前のカエデやダケカンバが正体でした。
笠ヶ岳山頂 8:40
登る途中で会った2人は、清水峠に泊まり馬蹄形の帰りとの事。
元気なご夫婦は、もう先に行ってしまった後で、旦那さんのものか、先に行くと端書がありました。
途中で夏道を追い越された人も朝日岳へ行ったようだ。
此処に来る人は、皆元気である。私達は此処でお終いなのでゆっくり食事としよう。私は冷やしタヌキうどんをいただく。
これからは、暑いので冷たい物も美味しい。
鞍部より笠ヶ岳へ
登山道には、ショウジョウバカマ・イワナシ・タテヤマリンドウ・キジムシロ等咲いていました。
笠ヶ岳手前の鞍部の雪原を見て、アイゼンを付けて雪を登るか、夏道を行くか迷いましたが、折角持ってきたのでアイゼンを
装着。しかしあまりに急で夏道に逃げ込む。
白毛門山への急坂
2週間前は、雪の斜面をアイゼン・ピッケルで苦労してやっと登った場所も夏道が出て嘘のように登り易い。
ただ年毎に登山道が、雪で押されて荒れて行くのが痛々しい。
大岩が転げ落ちたのも数年前である。
この間の5月13日に赤城さんと白毛門へ登った時、松ノ木沢ノ頭でシャクナゲの蕾が数多くあったのでまた来たいなと思い連続の登山となった。
前日、友人のSさんが白毛門へ登ったそうで「松ノ木沢ノ頭のシャクナゲが綺麗ですよ。」と連絡があった。これはまた誘わなければ。
2時40分赤城さんの電話で目覚めた。登山口駐車場に着いたそうだ。早いですね、「後から行く」と返事をして車を走らせる。
湯檜曽の気温は、7℃と冷えている。駐車場に着き準備をしていると赤城さんが現れ、待っていたとの事。
暗い中、一緒に登れるのは頼もしい。
土合 東黒沢登山口 3:56
土合駐車場には、けっこう車が止っている。赤城さんによると三脚を背負い登って行った人がいるそうだ。
Sさんは、昨日の午後テントを背負った若者とすれ違ったそうだ。
同じシャクナゲ目当てだろうか?
白毛門登山道
ヘッドランプを点け、勝手知ったる薄暗い登山道を上って行く。
登り出しは、肌寒かったが急登のため直ぐに上着を脱いでしまう。
左を見ると日の出前の谷川岳がぼんやり浮かんでいる。
今日の天気は、どうだろうか?
ヒノキのウロ 4:50
ヒノキのウロまでは、雪も無く完全に夏道です。イワウチワは、すっかり花が落ち、お目当ての石楠花は少ない。
ヒノキのウロの上の平場には、良い色をしたムラサキヤシオが咲いていました。
白毛門大滝は、まだ雪渓が残る。
朝日に映えた薄紅色の谷川岳が美しいな。
白毛門-笠ヶ岳間
白毛門山の北側には、広く雄大な雪原がウツボギ沢まで広がります。
足元には、ショウジョウバカマが固まって咲いている。
雪の上から夏道へ出てのシャクナゲは、蕾が膨らみ始めた所だ。
雪原を歩いたり、夏道を歩いたりと交互です。
白毛門山頂 7:15
白毛門山頂では、松ノ木沢ノ頭で追い越して行ったご夫婦が食事中でした。
朝日岳を往復すると言う。「一緒にどうですか」誘われたが、そこまで歩く根性は無いし、午後は天気が崩れる予報だったので辞退しました。
景色は、近くの山が見える程度であまり良くないな。
少休止して、笠ヶ岳まで行って見よう。
松ノ木沢ノ頭へ
ヒノキのウロから、急な樹林帯に入り込むと雪が残っていました。
2週間前は、雪面を登ったのに殆ど溶けている。
岩場の鎖を登れば直ぐに松ノ木沢ノ頭だ。
松ノ木沢ノ頭 5:48
松ノ木沢ノ頭に着くと、三脚を立て無心に撮っている先客が一人。
自分も三脚を立て広角レンズで撮影する。これだけ明るければ三脚も必要ないが、せっかく持って来たので使って見る。
残念な事に谷川岳は、多少霞んでいる。
シャクナゲは、外れ年なので例年より少ないが、この場所が一番咲いていました。
谷川岳に雲の陰が出来たので撮影を切り上げ白毛門に向かいます。