尾瀬燧ヶ岳 H25 09-21-1

燧ヶ岳（柴安嵓）　標高2,356m
（赤城さん同行）
天気：晴れ
山頂気温：25.6℃

岩清水　　　5：46

　冷たい岩清水は、いつも美味しく枯れる事は無い。
木道や階段は、だいぶ荒れて直ぐにも大規模補修が必要なほどだ。
良く下を見ながら歩かないと転んでしまう。

窪み　　9：55

　ナデッ窪から稜線に出る手前の左側に小さな窪みが有る。岩がゴロゴロして火山の噴気口だったのだろう。
興味があるので降りてみる。
ヒカリゴケでもと思ったが何もない。
さすが赤城さん、ハリブキとアザミの藪を漕ぎ道に出る。

沼尻平　

　沼尻平にも湿原と池塘が有る。
ナデッ窪への道から左へ逸れ少し寄り道して行きましょう。
　キンコウカの草紅葉は、朝日を受け金色に輝く。
池塘に浮かぶヒツジ草は、オレンジ色やエンジ色に変化している。
まだ花の蕾も有るのでこれから開くだろう。

山歩き行程（写真を撮りながらなのであくまで参考です）
大清水-50分-一之瀬朝食休憩9分-57分-三平峠-14分-三平下-28分-南岸分岐-43分-沼尻休憩散策27分1時間44分-ナデッ窪分岐
-28分-燧ヶ岳（俎嵓）昼食休憩38分-14分-燧ヶ岳(柴安嵓)休憩22分-14分-燧ヶ岳（俎嵓）休憩7分-56分-熊沢田代軽食休憩9分-48分
-広沢田代-33分-御池分岐-3分-御池田代-8分-御池駐車場（バス待ち16分）（路線バス移動 18分）沼山峠休憩所-17分-沼山峠-20分-
小淵沢田代分岐-22分-長蔵小屋-25分-三平下休憩5分-15分-三平峠-41分-一之瀬-46分-大清水
全工程　13時間27分　バス乗車18分　食事休憩散策等2時間31分

柴安嵓　　11：04

　柴安嵓の方が少しは人も少ない。
眼下に尾瀬ヶ原が、黄色く染まって草紅葉が見頃のようだ。
苗場山や谷川岳は霞んでしまった。
　見晴新道は、9月16日の台風で荒れていて通常コースタイムの5割増しの時間が掛かると表示板が出ていました。

大清水駐車場　　　4：22

　赤城さんは、3時頃からいつも歩くようですが私には真似出来ません。
　ヘッドランプを付け暗闇に入って行きます。
高速バスの尾瀬号に乗って来た人を追い越し、一ノ瀬に向かいます。

燧ヶ岳へ

　元気な赤城さんは、先を行く。
この人のパワーは、一体何処から湧きでるのか？偉大な先輩である。
山を愛し、山の全てを楽しみ、山が体の一部となって融け込んで行く。
それでいて自慢などしないで、そっけなく話をする。

荒れた登山道

　やはり16日の台風で小石が押し流されている。
まるで水無し沢を登っているようです。
さっき休憩所から先に行った方が休んでいる。
ナデッ窪の悪路にうんざりしているようだ。

沼尻よりナデッ窪へ

　沼尻平の奥深く木道を進むとナデッ窪へ入って行く。
オゼミズギクがちらほらと咲いている。
凄く急でもこちらの方が、私は好きだ。

崩落個所

　斜面の道がそっくり抜け落ちている。
私新潟・福島豪雨の影響だ。
　沼沿いに降りて行くと水芭蕉の大きな葉が無残に食べられている。
これも日本鹿の食害である。
このままほっておくとキスゲや水芭蕉は、全滅しそうである。

霧が漂う尾瀬沼

　東電尾瀬沼取水口付近から見た沼は、朝霧が漂って幻想的です。
私が遅れなければ、朝もやの中に入り込めたのに赤城さんには悪い事をしました。

三平下　　　6：32

　残雪の頃は、三平峠を真っすぐ降って尾瀬沼に向かった事を二人して思い出す。
私にとって尾瀬沼は、今年4回目です。
　ここからは、私の意見で尾瀬沼南岸を通り、ナデッ窪を登る方向で決まり。
長英新道のぬかるみが嫌いなのです。

一之瀬休憩所　　　5：12

　一之瀬休憩所で一休み。
フリースを脱ぎ、パンを一口かじる。
この所、週末は天気が悪かったので今日は大賑わいになるだろう。
　入口のカウンターは、違うタイプに変わっていました。珍しくパンフレットの地図が有ったので戴いて行きます。

南岸分岐　　8：14

　平成23年夏の新潟・福島豪雨のため木道が崩れ落ち、山側へ迂回路が出来ていた。
9月16日の18号台風の影響で倒木が有ったが既に処理されていた。
　左に登ると、皿伏山経由で富士見峠でこちらを歩く人は少ない。

沼尻　　7：43

　沼尻休憩所は、各種飲み物やビールが並べられ早くも営業を始めたようだ。
　軽く食事を摂るため前のベンチで一休み。
ハイカーもだんだんと訪れる。
かたわらの竜胆が朝露に濡れながら咲いている。

　彼岸は三連休が取れたので、草紅葉を見に行きましょうと気ままな男の山歩きの赤城さんをお誘いすると燧ヶ岳を縦走して御池に降るのが良いと言う。赤城さんは、このコースを同じ時期に3年連続なので綺麗な草紅葉が期待できそうだ。
　4時に大清水で待ち合わせ、2時半に起きたのだがバタバタしていて15分程度遅れて到着。
赤城さんは、前日の午後6時より大清水に入り車中泊したそうで、気合いの入れようが違います。
私は一月以上山から遠のいていたので、ついて行けるか心配である。

柴安嵓へ

　今年の5月5日に柴安嵓を登った時は、ナイフリッジをビビりながら這い上がった事を思い出す。
雪が無ければただの急坂ですがね。

燧ヶ岳（俎嵓）　　10：22

　俎嵓には人がいっぱい。
御池から登る人が多いのでしょうね。
尾瀬沼を見下ろすと歩いて来た沼南岸とこれから帰り路の大江湿原が良く見えた。
　軽く食事をして柴安嵓に移動しましょう。

ナデッ窪を登る

　赤城さんは、ナデッ窪の急坂をぐんぐん登って行く。
私は付いて行くのが精一杯。
昨夜は、何度も目が覚めて良く眠れなかったのが原因かもしれない。
歩いていても生あくびが出る始末。
「赤城さん尾瀬沼が見える」と声を掛け、やっと追いつく。

小沼湿原　　7：27

　小沼湿原は草紅葉で色づいている。
ヤマドリゼンマイも黄色くなった。
　正面には、これから登る燧ヶ岳が立ちはだかる。
望遠で覗くとナデッ窪の先に俎嵓も見える時間が早いので人は見当たりません。