沼尻を後に
沼尻を背に木道を進と、林間学校の中学生達が楽しそうに歩いてくる。
私は、燧ヶ岳を見上げナデッ窪を辿ってみる。
雲の様子から、直ぐに雨は降ってきそうも無さそうだ。
沼尻から真新しい木道が敷かれて歩き易い。
林の中を抜け、景色の良い場所は、2列になっている。
笹の刈り払いも行き届いて気持がいいい。
広い浅湖湿原にもワタスゲの穂が白く散りばめられている。
左側の林の中では、長英新道から降りてきた登山者がちらちら見えてきた。
俎ー 11:45
鞍部から俎ーに戻る。
やはり人が多く頂上の横を抜け下山する。。
まだまだ登って来る人が沢山、中にはお父さんに連れられた小学生も見られた。
長英新道合流 13:36
長英新道と合流すると、また人が増える。
燧ヶ岳に、登った人はズボンのすそが汚れているので直ぐ判る。
再び大江湿原に戻り、ニッコウキスゲを楽しもう。
ナデッ窪出口へ
沼が見えなくなり、道は沢を左に追いやる。
やっとゴロゴロした岩も無くなった。
大きな倒木を跨ぎ、林は密度を増す。
古い木道が現れると、沼尻平への出口はもう直ぐである。
ぬかっても長英新道を往復する人達が多いのもわかる気がする。
出口でズボンカバーを外すとすっきりした。
ナデッ窪を下る
ナデッ窪は、前回登りに使用し今度は逆ルートを辿った。
登った時は、これでもかこれでもかと何時までも続く急登だったのを覚えている。
下りでは、岩だらけで歩き難いのは同じであるが、尾瀬沼めがけて降りて行けるので全く違った景色が楽しめる。
それでも、いつまで経っても同じような景色と同じような岩がごろついた道は、うんざりしてくる。
地図のコースタイムでは、上り2時間、下り1時間20分と書いてあり、これだけ差のある場所はめったにない。
途中で何人も追い越して行く、「何時まで続くの」と聞かれたので、「もう直ぐ終わりだ」と答えておいた。
嘘も方便である、本当の事を知ったらうんざりしてしまうだろう。
大江湿原三叉路 13:43
キスゲの咲き競う三叉路に合流すると、朝より人の数は数倍に増えている。
殆ど沼山峠に戻る人達である。私は、朝で開いたキスゲの写真を撮っていないので、もう少しうろうろする。
沼尻 13:11
沼尻平の湿原に出ると、ワタスゲが一面に揺れている。
他には、カキツバタ・ニッコウキスゲ・サワラン・トキソウ・キンコウカ・ナガバノモウセンゴケが見られ、チングルマも沢山有りますが、全て穂になっていました。
十字路だけ有って、人の行き来が多く身軽な子供のハイカーも多く目にした。此処でのんびりしている人達は、明日も休みなので小屋泊まりなのだろう。
日帰りの私は、大清水目指して帰らなければならないので、沼の南を通るか北を行くか迷う所だ。
沼尻休憩所も人があふれているので、寄らずに左ね折れ、沼の南を巡りもう一度大江湿原に立ち寄る事にする。
ナデッ窪分岐 11:58
ナデッ窪分岐まで降りると長英新道入口で出会った女性とすれ違う。
長英新道の泥濘に手こずったのだろう、私より50分も遅れている。無事夕方までに下山できると良いが。
ナデッ窪分岐を折れると噴火口跡の窪みに雪が残っていたのでびっくりした。
柴安ー 10:47
俎ーより、柴安ーに向かと、どんどん登山者がやってくる。
道を譲るのにも通路が狭く難儀する。
鞍部の木道もすれ違い出来ないので、やってくる外人さんを待つ。
柴安ーからやってくる人は、身軽で往復するためザックを俎ーに置いた人だろう。
ハイマツの間からピンクのハクサンシャクナゲが顔を出し彩を添えている。
山頂石碑のある柴安ーも大勢いだ、でも西側に緩やかな場所があるので、ザックを下ろし石に腰を掛ける。
オニギリを2つ食べ、冷えたコーラを飲み一息つく。
こちらの山からは、尾瀬ヶ原が見下ろせ雄大な景色を堪能できる。
シャクナゲの向こうに幸せそうな老夫婦をパチリ。
俎ー
西隣に俎ーより10m高い柴安ーが大きく見える。左には、尾瀬ヶ原、その奥に至仏山も見える。
今度は、尾瀬沼方向にカメラを向ける。
日光の山は、雲に隠れ見えませんけど、沼山峠から皿伏山まで一望出来る。
望遠レンズに交換し、大江湿原をズームする。
黄色く染まるキスゲは良く見えない、でも人が連なり長蔵小屋に向かうのが見えた。
北方向は、ガスで隠れ平ヶ岳や会津駒ヶ岳は全く見えません。
山頂気温は、22.8℃で風が涼しく感じられる。
俎ー山頂は、狭いので柴安ーに向かいたいが、人が多く歩ける場所が無いぞ、それに大量のザックがあちこちデポして有りとても邪魔になる。
沢山のトンボが飛び交うので虫が少ないのが、唯一の救いであった。