長英新道
毎度ぬかるんだ長英新道も昨夜の雨で、余計にぐちゃぐちゃになっている。
それでも、丸太の輪切りや倒木が敷いてあるので少しはましだ。
飛ばして転んだら、みっともなくなるなー。
それでも次々追い越していく。
いくら歩いても高度が稼げない。
道が西にカーブしてくると急坂になって来る。水が土を洗い流し樋の様な道である。
暗い針葉樹の森から明るい広葉樹に変化する頃、燧ヶ岳の一部や尾瀬沼が見えてくる。
大きな団体さんを追い抜き、ミノブチ岳を目指します。
昨年は、19日に大江湿原のニッコウキスゲを見に行って、あまりの雄大さに驚いた。
今年は、15日に三国山、16日にカモシカ平でと続けてニッコウキスゲを見ている。
今回は、もったいないので他に廻りたいが何処にしようか。
皿伏山・尾瀬ヶ原・それとも燧ヶ岳から大江湿原を見下ろすのも面白いかも。
6時前に大清水の駐車場へ着きましたけど、既に満車に近い状態でこの時期人気の高さが窺がえます。
人が押し寄せる代わりに尾瀬は、各所に営業小屋や休憩所が、有りますので水や食料も少なく出来るのがあり難い。
昨日は、飯士山に登り、下山途中午後2時頃から小雨が降り出し、車に着いた途端土砂降りの雷雨に出くわしたので、梅雨が明けたとはいえ、まだ大気の状態が安定していないのだ。
大江湿原で余り長居をしないで早めに行動しよう。
山行図
俎ーへ
ナデッ窪分岐の先に、見ごたえあるキヌガサソウの塊が2箇所ありました。
赤ナグレ岳北斜面には、ハクサンシャクナゲが、真っ白くなるほど咲いていました。
俎ーへの急登途中で尾瀬沼を見下ろす。
ミノブチ岳で休む人も見えています。
俎ー山腹にも沢山ハクサンシャクナゲが、白い花を付けている。
柴安ー・俎ーには、登山者が沢山取り付いています。
これから私も大混雑の仲間入りとなるのか、連休の100名山は何処も混んだでしょうね。
ナデッ窪分岐 10:07
ハクサンシャクナゲ咲く尾根を少し行くと、急登のナデッ窪と合流する。
俎ー
赤ナグレ岳
大清水駐車場 5:53
既に殆どの人達が歩き出した後だ。
ゲートの脇をすり抜け、砂利道の林道を歩き出す。
料金は高くても、もっと奥に駐車場を作れば、鳩待峠にハイカーが集中しなくて済むのにな。
普通に歩けば、1時間の無駄がなくなる。
気温は19.1℃度、まだ涼しいが昨夜の雨で湿度が高い。
食料はオニギリ3個と菓子パン2個、水分は1.8リットル程度と少なめにした。
雷をキャッチするためラジオも持っていこう。
大江湿原
朝なのでキスゲは、まだ開ききってはいない。
それでも湿原が黄色く染まり圧巻である。
今年は、雪が遅く降ったせいか、昨年の方がもっと花数が多かった気がする。
ハイカーも沼山峠からのバスがまだなので少ない感じです。
燧ヶ岳を登るため、さっと撮影し大江湿原を後に急ぐ。
長蔵小屋 7:59
日陰の木道は、とても滑りやすく余所見をすると危ない。
目の前で、木道を踏み外し転び動けなくなった方がいました。
仲間と長蔵小屋に引きかすか、尾瀬沼休憩所に連れて行くか相談していた。
長蔵小屋は、朝の混雑後で静かです。
三平峠へ
階段を登り切り平らな場所から、荷鞍山と白尾山が見えました。三平峠まで緩やかな道になる。
岩清水 7:00
木漏れ日が当たる階段を登って行くと、おいしそうな清水が出ている。
腹も減ったし、おにぎりを食べ一休みしましょう。
一之瀬登山道入口 6:39
一之瀬橋を渡り山道を入る。
以前は、便利な案内地図がこの箱に入れてあったのですが、最近ずっと品切れ状態。
沢沿いの道は、トリアシショウマ・ケナツノタムラソウ、そしていつもの場所に、オダマキが咲いていました。
俎ー 10:23
渋滞している岩だらけの急坂を上り、あふれ落ちる程人が詰め掛けた山頂に着いた。
こんなに人が押しかける山とは思いも寄らなかった。
これはとてもザックを広げて食事所ではない。
神様に悪いが、石祠の脇から写真を撮る。
東北地方で、最も高い山なので東北弁の訛りが多い。
ミノブチ岳 9:46
Uの字にえぐられた、ロープのある急坂を登ると、ミノブチ岳に飛び出す。
岩清水からずっと休んでいないので、尾瀬沼の見える所に腰を下ろす。
チョコーレートパンを食べ、タップリ水分補給しながら尾瀬沼を眺める。
長英新道登山口 8:13
長英新道登山口で、若い女性が独りでうろうろ。
燧ヶ岳に、初めて登るそうである。単独で登る人は非常に少ない。
入口では、泥んこ道に備えみんなスパッツを着けている。
私は、そんな気が利いた物は無く、長靴の上に着けるカバーを装着。コアテックスでないため、これが蒸れるのである。
三平峠 7:34
昨夜の雨で滑り易くなった木道では、急ぐ事は出来ない。
三平峠では、下山する人も行き交う。
青ザックの人は、岩清水で休んでいる間に抜かされたけれど、峠を下る所で追いつきました。
燧ヶ岳に登るという、道理で速い訳だ。