アヤメ平-尾瀬ヶ原 1   H.23 09-11(日)

山行図

アヤメ平−尾瀬ヶ原2

尾瀬ヶ原の地図

HOME

中田代

 向こうからボッカさんがやって来た。
帰りの荷物なので軽そうである。
声を掛けたりしないのが、マナーのようなので通過するのを待っていたら雲ってしまいました。
そろそろ帰りの時間の気になるが、赤く紅葉している場所が目に付きカメラを構える数が増えてしまう。
時間があれば、見晴まで歩きたかったけど竜宮で尾瀬ヶ原とお別れかもしれないな。

木道を行くボッカ

牛首  12:56

 牛首手前の上ノ大堀川も増水の跡が伺える。
木道下にも枯れ草が寄せ集まり、湿原が水浸しになった所もあったのだろう。
山ノ鼻へ戻るハイカーが多く、竜宮方向へ向かう人は宿泊者だけだろう。青空が多くなり池塘に映る燧ヶ岳を狙うが、少しの風で水面が揺れ上手く行かない。

牛首分岐
紅葉が見えました
牛首
池塘と燧ヶ岳

牛首へ

 山ノ鼻から牛首へ向かう。
花の種類は、少なくオゼミズギク・エゾリンドウ・ウメバチソウが少し咲いている程度だが、池塘のヒツジグサは見事である。
 ベンチで休むハイカーを後に、少しだけ色付いた湿原を正面の燧ヶ岳と鳩待通りの山並みを眺め歩いて行く。

歩いて来た鳩待通りの山並み
上田代へ向かう
山ノ鼻から尾瀬ヶ原へ

山ノ鼻  12:15

 震災や豪雨の影響で、人の少ない尾瀬でも山ノ鼻は賑やかです。
 気温が24.7℃と少し蒸し暑いのでソフトクリームを食べている人が多い。
私も欲しくなったが、ベンチに腰掛、パンとコーラの昼食を食べてザックを軽くしなければね。

山ノ鼻へ

 山ノ鼻から登って来るハイカーが多いが、この下りで飛ばさないと、尾瀬ヶ原でゆっくり写真を撮る時間が無くなってしまう。
 鳩待峠から山ノ鼻までの道は、だいぶ荒れていた。
木道が流されたり、法面が崩落したり、川上川も氾濫したようでした。

荒れた川上川
川上橋
山ノ鼻
山ノ鼻
流された木道

鳩待峠  11:40

 マイクロバスや乗合タクシーが、ずらりと並ぶ鳩待峠へやっと出て来ました。
 この時間では、帰りのお客が多いようです。
12時より交通規制が解除されるので、これから一般車両も入って来るでしょう。
休まずこのまま尾瀬ヶ原に向かいます。

鳩待峠へ

 林の中をダラダラ降り、木道が現れたり、歩き難い岩がごろつく道になったりとするうち鳩待峠1.2kmの標柱が現れる。
その後、坂が急になり鳩待峠へ近付くと車や人の気配が判るようになる。

鳩待峠
尾瀬ヶ原入口

横田代  10:55

 緩い下り坂を行くと斜めに広がる湿原が見えました。これが横田代でベンチも3箇所有りアヤメ平より広い湿原です。
遠くに見える、至仏山頂が見えないのが残念。
 その先は、根曲がり竹茂る道で林の中をただひたすら足を進める事になる。

鳩待峠1.2km
鳩待峠への階段
根曲がり竹茂る道
横田代と至仏山
横田代
2人の女性ハイカー
景色が見渡せないベンチ

中原山  10:41

 アヤメ平からオオシラビソの潅木林に入ると直ぐに中原山の標柱が有りました。
アヤメ平と高度は、ほぼ同じで丘のような感じです。
もちろん周りは、全く見えません。
 中原山の先にベンチのある小湿原が有り、その先にもまたベンチ有り。

ベンチのある小湿原
中原山
アヤメ平より中原山へ
アヤメ平より鳩待峠へ

アヤメ平  10:15

 アヤメ平のベンチで焼きそばとオレンジジュースで食事を摂る。
じっとしているとシャツ一枚では、涼しくなり標高1,969mもうなずける。
キンコウカの草紅葉も黄色さが増し、天上の楽園アヤメ平は、秋になりました。
1人で満喫していると3人のハイカーが、西からやって来て盛んにカメラを向けている。

色付いたアヤメ平
アヤメ平のベンチ
富士見田代

富士見田代  10:01

 富士見小屋の西からアヤメ平へ向かう。
少し歩くと湿原が広がり富士見田代だろうか、奥に大きな池塘が一つ、ベンチでハイカーが休んでいた。
ここは、長沢新道の入口でも有ります。
休まずアヤメ平を目指しましょう。

アヤメ平へ
富士見小屋よりアヤメ平へ
小屋よりアヤメ平へ

富士見小屋  9:50

 水場が見えると上は直ぐ富士見小屋である。
大きな山小屋と綺麗なトイレもある。
中で休憩している人や表示板に見入る人、。薄いガスが掛かる中、さてどちらに行こうかな?八木沢道から見晴にでるか、迷いましたが、やはりアヤメ平でしょう!

←元休憩所         アヤメ平下→

 砂利道の林道歩きは、辛いものがある。
元休憩所先に、水場が有り喉を潤す。
下山者がやって来た。このコースは長いので歩く人はめったにいない。静かな尾瀬を楽しむ人には、ナナカマドも多くこれから良いだろう。アヤメ平下までやって来たので峠が、ガスの中から見えて来た。

アヤメ平下
水場
富士見小屋
馬洗淵
元休憩所

田代原   8:37

 十二曲りを登り切ると平坦な田代原に出ました。
道脇には、盛りを過ぎたヨツバヒヨドリが咲き、ブナの林だけでなくナナカマドの大きな木には、赤い実がびっしり付いていました。
先に進むと馬洗淵の標示が目に付き、下を見ると小さな池が有りました。

大きなナナカマド

十二曲り

 直ぐにくねくねと十二曲りを登って行く。
最後の大カーブには、ブナ倒木が路肩に寄せられて、その先には、路肩大きく崩落し大型土嚢で復旧して有りました。
こんな所が、崩れるのですから先月の豪雨の恐ろしさが判ります。

田代原
田代原

富士見下   8:00

 現在も坤六峠は、災害のため通行止めである。
戸倉スキー場より舗装された狭い道を走り富士見下へやって来た。
駐車スペースには、車が6台止っていました。その先にゲートが有り一般者は、これから歩かなければなりません。

十二曲り
路肩崩落箇所
富士見下駐車場
ゲート
HOME
山域別記録

アヤメ平−尾瀬ヶ原2

山歩き行程 (写真を撮りながらなのであくまで参考です)

富士見下-1時間50分-富士見小屋休憩7分-27分-アヤメ平軽食休憩13分-13分-中原山-14分-横田代-45分-
鳩待峠
-35分-山ノ鼻昼食休憩8分-37分-牛首分岐-
45分-竜宮十字路休憩5分-1時間-土場
休憩6分-20分-
富士見田代
軽食休憩11分-1時間27分-富士見下        全歩行工程 8時間54分(休憩50分含む)


 新潟・福島豪雨の7月28日から数日間降り続いた激しい雨により、尾瀬も災害に見舞われました。
9月11日現在、尾瀬沼南岸(沼尻〜三平下) 土砂崩落のため通行止 以外は復旧して通行出来るようになりました。
 先週も台風で風が吹いたので心配ですが、紅葉の状況を偵察に富士見下からアヤメ平を巡り尾瀬ヶ原を散策して来ました。
このコースは、普通鳩待峠から周回するのが一般的ですが、駐車料金の掛からない富士見下から登って見ました。
でも、富士見下-富士見小屋間の林道歩きは、うんざりですね。
アヤメ平パノラマ
中原山   標高 1,968.8m 
(単独行)

天気:曇り
山頂気温:21.3℃

尾瀬ヶ原散策
(単独行)
天気:曇時々晴
気温:24.7℃

池塘のヒツジグサと燧ヶ岳
池塘のヒツジグサ
至仏山を振り返る

 NHKのラジオ番組「ラジオ歌謡」で「夏の思い出」が流行ると、尾瀬ブームが起こり、昭和30年代の尾瀬への入山と言えば、このルートだったそうです。
かつて私の住んでいる沼田では、夜行列車で着いた人がバスに乗り代えるため駅前は、大賑わいだったそうです。
 そして富士見峠西側にあるアヤメ平には、大勢のハイカーが押しかけ無残に踏み荒らされ湿原の裸地化が進みました。

かつて天上の楽園と云われたアヤメ平は、現在復元作業が進み、気にかけて見ないと判らないほどになって来ました。


鳩待峠より山ノ鼻へ
流された橋
富士見下より富士見小屋へ H.23  9月11日
日付順山行記録
inserted by FC2 system