小出俣山を振り返る

 分岐から下は、急な坂になります。
あおちゅうさんのコース取りに従い付いていきます。
私は、一直線に降りたくなりますが、あおちゅうさんは上手に斜面をトラバースしていきます。
稜線一番の危険箇所でしたが、お陰で難なくクリアー出来ました。
阿能川岳からの逆コースでは、大変でしょうね。
雪崩跡

 急坂を降りると進む先に、大きな雪崩跡が無残に山肌の雪をえぐり取って、ここだけ笹原が顔を出していましたいました。
上部の雪は3m近くあり、一気に落ちて反対側まで乗り上げ、そのまま沢を駆け下りていました。写真の先までずっと続いているようです。
雪山の恐ろしさを目の当たりにしました。 残雪の山歩きは、尾根を外してはいけませんね。
俎ーへ分岐の鞍部。
俎ーを背に展望を楽しむ。
雪崩が滑った無残な傷跡
小出俣山-阿能川岳山歩き-2 H21 04-07

 1280×1024で最適化しています。
小出俣山-阿能川岳山歩き1へ
阿能川岳へ

 阿能川岳への最後の急坂が待っている。
正面からでは判り難いが、横から見ると、小出俣山への急登程ではないにしても、かなりの物だ。
後ろの2人は、かなり遅れてしまった。
この稜線も真冬は、雪庇が大きく張り出すのであろう。
危険は無いので2人に悪いが、先に登って写真を撮りましょう。
阿能川岳へ

 奇麗な雪の風紋に、あおちゅうさんも見とれて立ち止まります。
雪の表面だけ凍りついて、歩くたびにカラカラ剥げ落ちる。
こんな経験は、初めてでした。
 右側俎ーの急峻な斜面に圧倒されながら、雪庇の上を歩いて行く。
3人共景色の素晴らしさに、目が釘付けになり、ゆっくりしか進めない。
阿能川岳へ

 風が冷たくなったから、ジャンバーを羽織ってもたもたしている間に2人はずっと先に降りて行ってしまいました。
緩い下りで雪が締まっているため、走って追いつきます。
 これからは、谷川稜線に俎ーを挟んで並行に歩いて行くのです。
最高に気分の良い雪庇の稜線歩きです。
雪庇も今年はそれほど張り出していません。
贅沢なひと時、歩き易いのですが景色に見とれてなかなか足が進みません。
先に行った2人も足が止まっていたので、たちまち追いつけました。
俎ーの絶壁を背に至福のひと時を味わっていたのでしょうね。
 
 私達の前にトレースが、一筋ついていた。
辿って行くと川棚ノ頭方向へつながっていた、俎ーへ縦走していったのだろうか?
谷川岳から小出俣山へ縦走する人がいると聞いたが、すごいエキスパートだ。
しかも単独らしいのでびっくりしました。

阿能川岳の地図

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阿能川岳山頂より 360度パノラマ クリックすると大きくなります。
小出俣山
川棚ノ頭
谷川岳
俎ー
阿能川岳山頂  11:44

 阿能川岳山頂に、3人無事到着。
小出俣山-阿能川岳間を1時間半と踏んでいたのだが、景色に見とれた結果、1時間47分掛かってしまった。
まあ絶景を見ながら急いで歩く人もいまい。
 阿能川岳山頂は、足跡だらけだったが、今日は平日なので、私達が最初に登ったのかな。
ゆっくりお昼を食べる間も惜しみ、辺りをうろつきパチリ、パチリ、デジカメは枚数など気にしなくて良い。
雪庇の上を歩くあおちゅうさん
阿能川岳西側より 北西方向パノラマ クリックすると大きくなります。
テカテカの岡  11:22

 急登を登りきると、木の無い岡状の地形に出た。
雪面が磨かれたようにテカテカ光って見えるが、表面が薄く凍っているだけだ。
2人を待ちながら、辺りを見回し写真を撮る。
阿能川岳頂上では西方向の展望が無いので、お勧めのポイントです。
2人もたちまち追いついて、小出俣山を振り返る、ずっと360度のパノラマを見渡しながら最高の山歩きでした。
 登山道が整備されれば、気軽に初夏から秋に来られるのですが、なんと言っても
ヒルが怖いのです。
谷川岳南面は、ヒルの巣窟です。5月末から9月末まで藪と
ヒルの戦いになります。
阿能川岳への急坂
雪崩発生下部
雪崩発生上部
左俣(大木穴沢)の雪崩跡
山域別記録
日付順山行記録
小出俣山-阿能川岳山歩き3へ
小出俣山 標高 1,749.1m
(あおちゅうさん・赤城さん同行)
天気:快晴   山頂気温:12.8℃
阿能川岳 標高 1,611.3m
(あおちゅうさん・赤城さん同行)
天気:快晴   山頂気温:10.7℃
阿能川岳-三岩山稜線
阿能川岳へ

  緩やかな潅木の中を進み、東に進路を変え、大きな雪庇の上を登って行きます。
阿能川岳-三岩山稜線は、この直ぐ上になります。
 稜線には、赤い目印があり小出俣山への分岐路となっているが、潅木で見落としてしまいそうでした。
小出俣山から急坂を降る  10:19

 分岐から下は、急な坂になります。
あおちゅうさんのコース取りに従い付いていきます。
私は、一直線に降りたくなりますが、あおちゅうさんは上手に斜面をトラバースしていきます。
稜線一番の危険箇所でしたが、お陰で難なくクリアー出来ました。
阿能川岳からの逆コースでは、大変でしょうね。

谷川本谷を見下ろす

 幾つかのコルを越え、進路が幾分南に向くと、下には谷川本谷が見下ろせる。
谷底に関越トンネル空気孔が見え、俎ーの真下に高速道が潜っているのだ。
雪は排気ガスの匂いがするのかな?
 平日なので天神尾根を歩いている登山者は、見えません。
遠く至仏山は、霞んでいる。
気温が高いので、空気が澄み渡っていないが、谷川山系を眺めるコースとしては最高だ。
小出俣山より阿能川岳へ H21 4月 7日
俎ーを横目に
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