兎岳 11:35
兎岳に到着、腹が空いたのでオニギリとパンを食べる。
周りの山々もやっとガスが晴れて来て、晴れて来た空へ冴え渡る姿を見せて来た。
中ノ岳頂上で景色が見えなかったため、余計に感激する。
北を見ると中ノ岳を中心に、左に八海山、右に越後駒ヶ岳を従えて、またやって来いと言っているようだ。
巻機山の上は、まだ曇っている。尾瀬の山や平ヶ岳も近い。尖った荒沢岳は、直ぐそこだ。
予定では、12:00なので少しゆっくりしてみよう。
丹後山 13:20
大水上山-丹後山間は、高低差があまり無く、丘を上下する程度である。
これで花が咲き誇っていれば、快適な山歩きなのだが、有るのは大きく伸びた笹ばかりなのだ。
丹後山へ
利根川水源の碑からは、道の手入がされてなく笹薮へ突入して行きます。道が殆ど判りません。
途中雪原があったので、道を外れて歩いてみた。
中ノ岳-大水上山-丹後山縦走 2 H.22 06-24
鞍部より兎岳へ H22 6月24日
大水上山 12:37
兎岳から下り、少し登ると大水上山。
兎岳の前衛峰で丘と言う感じです。
中ノ岳のガスは、完全に晴れ頂上からの展望が無かったのがつくづく残念に思われる。
群馬県の最北端から見る利根川源流は、また神秘的な感じです。
兎岳へ
小兎岳から鞍部を下り兎岳へ向かう。雪の斜面は簡単そうだが、硬く締まった雪は、アイゼン無しでは滑り落ちそうだ。
夏道が少し出ていても、せっかくなんで雪原を登り上げる。いくらアイゼンを付けていてもピッケルを持っていないので、笹茂る端の方を登れば、滑っても谷まで行かず尻餅程度で何とかなる。
兎岳より360度 パノラマ クリックすると大きくなります。
荒沢岳分岐 11:33
雪原の尾根東側の笹原を登ると荒沢岳分岐だ。
地図には無いが、荒沢岳方向に道が続いている。
足元には、タテヤマリンドウが特に多い。中には、真っ白な花も咲いていました。
他に、数は少ないがムラサキヤシオ・オオカメノキ・ベニサラサドウダン・アカモノ等でこれから沢山咲き出すのでしょう。
利根川水源の碑 12:56
昨年、8月23日に訪れた時には、殆ど消えかかっていた三角雪渓ですけど、今度はしっかり見られました。
利根川水源の碑が無ければ、源流と言うことが判りません。
小兎岳へ
小兎岳へ稜線を歩く。雪が少なくなったのでアイゼンを外し、小ピークに立つと笹原の小兎岳が見えてきた。
登山道の笹原は、刈り取ってあり、まあまあ歩き易い。
尾根の西側に道を作ってくれれば、残雪期でも歩き易いのにな。
花は、イワカガミとシラネアオイがちらほらと、思っていたより非常に少ない。
ポケットに入れたパンを千切りながら口に運ぶ。暑いと喉が渇き水ばかり飲むのですが、乾いた涼しい風が吹くので爽快で水分は、あまり欲しません。
小兎岳へ
鞍部から、小兎岳へも小ピークが2つある。
登山道は、尾根の東側を通っているので雪庇の残骸の上を歩く所も出てくる。
ガスが取れ始め、小兎岳-兎岳-大水上山-丹後山と縦走路がだんだん見えてきた。先はまだまだ遠い。
後ろは、山頂が隠れた中ノ岳とずっと続いた雪原が見える。
雪が解けた所に、お目当てのオオサクラソウが咲いていた。
ハクサンコザクラと花は、一緒であるが葉の形が全く異なる。
丹後山避難小屋 13:28
丹後山からほんの僅かで避難小屋がある。
中は、二階建てで立派な作りになって、毛布も4枚あり誰でも泊まる事が出来ます。
水は、ポリタンクの天水です。
記帳されたノートを開くと、中ノ岳救助隊が20日に来て点検したようです。
丹後山林道入口に有った、横浜ナンバーの人も単独で登って来たようで書き込んでありました。
時刻が書いて無かったので、ずっと先に下山したみたいです。
後は、急坂を下るだけ、天気が良くなったので心配なく帰れるぞ。
小兎岳 11:07
尾根の西側の笹原を登るとコメツガが幾らか生えていた。
ハイマツに覆われた山頂は、もう少し先で小兎岳の標柱は、倒れて雪深さを窺がえる。
兎岳へは、雪田がずっと続いている。
またアイゼンを付け、雪の中に踏み出す。
中ノ岳 (単独行)
標高2,085.2m
天気:曇り
山頂気温:8.7℃
大水上山 (単独行)
標高1,831m
天気:晴れ
山頂気温:17.6℃
丹後山 (単独行)
標高1,808.6m
天気:晴れ
山頂気温:18.8℃
兎岳より丹後山避難小屋へ