小天上へ
カタクリの登山道
低木林
四合目
左に本谷山・小沢岳、右に巻機山系
登山口
中ノ岳-大水上山-丹後山縦走 1  H.22 06-24
中ノ岳-丹後山縦走 2
中ノ岳下山へ
生姜畑より中ノ岳
ブナ林
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山域別記録
日付順山行記録
中ノ岳-丹後山縦走 3
中ノ岳  (単独行)
標高2,085.2m 
天気:曇り
山頂気温:8.7℃
大水上山  (単独行)
標高1,831m 
天気:晴れ
山頂気温:17.6℃
丹後山  (単独行)
標高1,808.6m 
天気:晴れ
山頂気温:18.8℃
雪庇を下る
九合目
中ノ岳-八海山間の縦走路
六合目   7:01

 六合目は、生姜畑を過ぎた所に有りました。
その先の雪原から、尖った小天上が見え、今日の縦走路で一番高い中ノ岳は、どんどんガスが覆ってきてしまいました。何とか辿り着くまでに、晴れて欲しいものです。
雪原と中ノ岳
水場より五合目へ
一合目   4:29

 4:15位から少し明るくなり出した。
予報では、今日明日が梅雨の晴れ間と言っていた。
北から高気圧が、張り出し乾いた空気を運んですっきりとした天気を期待しよう。
夏至の頃が日が長く、縦走の季節なのだ。
 坂を登りやっと一合目。
鞍部   10:11

 鞍部までの下りも結構距離がありました。
ようやくガスから開放され、頂上付近を除き廻りの山容も見えてきました。
山に登る前は、少しの雪は有るのかなと思っていたが、この時期にこんなにも沢山残っているとは想像できませんでした。
花も多いと思いましたが、予想を裏切り殆ど咲いていません。
強いて見つければ、雪が溶けた所に、サンカヨウとシラネアオイが咲いていた。
オカメノゾキ
日向山を振り返る
ブナ林の急坂

山行図

中ノ岳-丹後山縦走 3
中ノ岳-丹後山縦走 2

中ノ岳の地図

HOME

鞍部へ

 尾根が急な下りになると、滝沢方向に向かい残雪が続いている。
一度外したアイゼンを再び付け慎重に降りて行く。
夏道が出たり、雪の上を歩いたり半々位かな。
鞍部へ降る
鞍部より滝沢と荒沢岳
中ノ岳を降る

 こちらにも岩場にツガザクラが、ピンク色の小さな花を群れて咲いていた。
尾根の東側を道は、付いている。
特段危険箇所は無く、雪も少ない。
依然とガスが濃く、どこら辺を歩いているのやら、平日であるし、おそらくこれからも登山者に出会う事は無いだろう。
残雪を降る
鞍部へ
九合目(池ノ段)へ戻る   9:34

 下りは危険なのでアイゼンを付け、硬く締まった雪庇を降りて行く。
九合目へ戻るとこれから先は、未知の世界のガスの中に飛び込んで行くことになる。
 登山道は、草刈をされていて歩く人が少ない割りに整備されている。
ツガザクラ咲く岩場
ガス巻く尾根道
中ノ岳へ

 夏道は半分程度で雪庇の上を登って行く。
危険な場所は、左の藪へ回避します。
 ガスで回りは良く見えませんけれど、シャクナゲ、イワカガミ、イワナシ、岩場には、ツガザクラが沢山張り付くように咲いていました。他にハクサンイチゲが2株。
中ノ岳山頂
ガス巻く山頂方向
シャクナゲの咲く藪道
岩に張り付く、ツガザクラ
霧に濡れた、イワカガミ
九合目(池ノ段)より中ノ岳山頂へ
雪庇を行く

九合目(池ノ段)   8:12

 笹茂る急坂を乗り越えると、池ノ段と言う名の九合目にやっと到着。
尾根の東側は、ガスでよく見えないが雪原になっている様だ。
予想していたより雪深いぞ、用心のため持って来たアイゼンが役に立つ時が来るかな?
雪庇の名残を右に見て、最後の急坂を登って行くと途中に八合目がありました。
嫌だったが、とうとうガスの中に突入します。激しい運動をしているのに寒くなって来ました。
上に伸びられない、ダケカンバ
八合目   8:12

 花も幾らか咲いている。
イワカガミ・シラネアオイ・キスミレ・ウラジロヨウラク・ヒメシャガ。
雪庇の名残
七合目(小天上)より九合目(池ノ段)へ

七合目   7:37

 小天上を目指し進んで行く。緩い坂道の両側にカタクリがずらりと並んでいた。
朝なので開いていませんが、見事です。
急坂を登り上げ七合目に到着。ここからは中ノ岳-八海山間の縦走路が一望出来、オカメノゾキも見えました。
タムシバ

五合目   6:32

 急坂の潅木林を登り上げたら、雪原が待っていました。
五合目左の雨量計測所付近が、日向山である。少し寄り道すれば登れるが、縦走者にとっては、無駄な時間を取られたくない。
ザックを下ろし始めて休息を取り、オニギリとパンを食べる。気温は、10.6℃に下がる。
五合目の雪原
三合目   5:30

 気温が13.7℃、今日は意外と涼しい上、蒸し暑くない。汗をかいてもそれ程、水を欲しない。
見晴の良い尾根歩きで、ツツジ越に南には桑ノ木山、左に本谷山・小沢岳、右に巻機山系がずらりと並ぶ。
水が減らないので、ザックが軽くならない。

二合目
ヤマツツジとキタゴヨウ
二合目   5:03

 鎖場を上がり後ろを見ると、5月に登った巻機山が見え、西の空は雲が切れている。
この辺りは、千本松原と言うようにキタゴヨウの大木が多い。
赤いヤマツツジが、目立つ。
息が切れるほどの急坂は、少し緩くなる。
水場分岐へ

 ブナ林の急坂を登ると視界が開け、五竜岳が黒又沢の奥に見えました。
前日の雨で水が流れ道が荒れている。最近登った人がいるのだろうか?
五竜岳を望む
この先が鎖場
一合目
十字峡先駐車場より水場へ H22 6月24日

山歩き行程 (写真を撮りながらなのであくまで参考です。)
十字峡駐車場-55分-水場分岐-14分-二合目-27分-三合目-23分-四合目-39分-五合目朝食休憩10分
-19分-六合目-36分-七合目-
25分-八合目-24分-九合目-23分-中ノ岳山頂軽食休憩18分
-17分-九合目-37分-鞍部-56分-小兎岳-28分-兎岳昼食休憩28分-34分-
大水上山休憩7分-36分
-丹後山-21分-丹後山避難小屋休憩8分-35分-六合目-25分-四合目休憩15分-37分-二合目-27分-
栃ノ木橋登山口-46分-十字峡落合橋-5分-十字峡駐車場    歩行全工程 12時間56分
(休憩1時間26分含む)
鞍部から先の登り
中ノ岳  8:59

 山頂に着いてもガスで全く見えず。
これでは、昨年9月6日に来た時よりひどい状況だ。避難小屋まで行っても仕方が無いので、ここで食事にする。
オニギリ1個と、とても良く冷えたコーラです。
気温が、8.7度。ウインドブレーカを着てもまだ寒いぞ!
八合目
イワカガミ
シラネアオイ
七合目(小天上)
マンサクと残雪
生姜畑

 ここは、以前金鉱があった場所で池塘のような穴がぽこぽこ開いています。
今は雪原を難無く歩けますけど、道を見失いそう。
水溜りに落ちそうなので、縁を避け藪に入る。
 タムシバ・イワウチワ・ショウジョウバカマ・マンサク等の雪解けと同時に咲く花が見られた。
五合目より七合目(小天上)へ
四合目   5:53

 四合目付近は、ブナ林になっている。標高1,269mなので、高山植物は少ない。たまに、ウラジロヨウラク、ユキザサ、マイヅルソウ程度で、ギンリョウソウも一株在りました。
急坂を登りだし歩いても歩いても、日向山に近付く様子が見えて来ない。
高度計と、にらめっこをしながら、じれったい気持で登って行く。
巻機山としゃくなげ湖
水場分岐  4:49

 長い鎖場を登り、水場分岐に出ました。水は十分持って来たし、水場も昨年確かめたので寄り道はしません。
分岐の上は、岩場になりまた鎖が垂れ下がっていました。
緩い坂の鎖場
右が水場
鎖場
十字峡駐車場   3:54

 丹後山登山口には、1台登山者らしき車が止まっていた。
誰もいない十字峡小屋に駐車して、登山カードを提出。
最近登っている人は、少ないようである。
ヘッドランプを点け、ラジオを鳴らし、重たいザックを背負い、まだ暗い中を登って行く。
吹付け斜面の階段が登山口である。
そして最初から急坂なのです。
ヤマツツジ咲く坂道
 昨年に、丹後山-大水上山と中ノ岳に登り、大水上山では、利根川源流の三角雪渓が殆ど熔け、また雪渓を見たいとと思い、中ノ岳では、ガスに巻かれ景色が見えずじまいだったので、リベンジの積もりで来ました
地図でのコースタイムは、17時間も掛かるのですが、馬蹄形よりは楽だろうと挑戦です。
標高差1,600mもある中ノ岳への登りは、私の今まで歩いた経験のなかで最高に辛い急登です。

 飲食物は、昨年水が底をつき苦しんだので、水分3.5リットル以上、オニギリ5個、ナッツの入った自家製パンパン1斤、カレーパン、きゅうり、トマト、チーズ、カロリーメイト2食分、黒砂糖一袋、塩。
装備は、ステッキ、アイゼン、ウインドブレーカ、下着、靴下、ヘッドランプ、ラジオ、緊急シート、雨合羽、折りたたみ傘等。
薬類は、絆創膏、湿布、バンテリン、痛み止め薬、虫刺され薬。
あと一番重たいのが、カメラとレンズです。

会津駒ヶ岳

燧ヶ岳


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