秋の気配
荒沢岳を望む
中ノ岳山歩き-2

中ノ岳の地図

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中ノ岳山頂  11:19

 登りで5時間程度と思ったより時間が掛かってしまいました。
山頂には、追い越された方と、私より1時間早くから登った人が食事中でした。
ガスで全く眺望は利かず、残念だったのでおにぎりの昼食を食べた後、中ノ岳急避難小屋まで行く事にする。
もう直ぐ山頂
山頂へ

 東側の滝沢には雪渓が残り、奥には荒沢岳がどっしり構え、右には兎岳に向かう縦走路が見える。
足元からは谷底まで広がる草原状の花畑が美しい。
 秋に向かい花の種類は少ないが、シラネセンキュウ・シラネニンジン・アキノキリンソウ・イワショウブ・ハクサンフウロが咲き、足元には紫色のタカネマツムシソウが目立ちます。
左側には、クロマメノキやアカモノの実が彩りを添える。
今までの苦しい登りから開放されました。
九合目 池ノ段 10:58

 ナナカマドの実が色付き始めたのを横目に、九合目にやっとこさ着いた。
登山道

 道脇には、小さなミヤマコゴメグサが大変多く見られる。
コウガイ沢の向こうには、大水上山と丹後山があるはずであるが、ガスに隠れてしまっている。
やっと稜線を吹く風が涼しくなってきた。
南のコウガイ沢
足元のミヤマコゴメグサ
七合目 小天上  10:06

 七合目は、小天上と言う尖ったピークにある。
森林限界を超え眺めが良いが、生憎中ノ岳にガスが掛かって来ました。
見晴らしの良い尾根歩きになるけれど、その先に最後の急登が立ちはだかる。
日が差し、気温もぐんぐん上がり28℃近くまで急上昇。暑い、とにかく暑い!
ガスが増え温度が下がる方が良いのですが、見晴らしが悪くなって気分が落ち込んでしまっても困る。
五合目
雨量計測所
五合目 日向山  9:08

 五合目に着き雨量計測所の方に行ってみる。立派な建物だ、ついでに小さな避難小屋も作ってくれれば良いのにな。
 ザックを下ろし、おにぎりとブドウパンを食べる。
しまった、パンは飲み込むために水を消費してしまう。
小屋泊まりの下山者
リンドウの先には日向山
四合目   8:29

 眺望の良い尾根から振り返ると、巻機山が見えました。
キタゴヨウに代わり、ブナの木が多くなり多少日陰になった。
四合目は、ブナ林の中でこれから眺望は無くなり、ブナ林の急登が始まる。
気温は、21.3℃と高度を上げた分下がったが、汗を拭くタオルはびっしょりです。
四合目
尾根筋より振り返る
二合目   7:32

 千本松原と言う二合目に着いた。
登山道には、ミヤマホツツジが多く咲いていた。
急坂ばかりであるが、どんどん高度を稼ぐので気合は入る。
 新潟の山は、標高の低い登山口から登るのできつい所が多いと言う。
五竜岳・荒山は雲の中に入り見えなくなってきた。
この先天気が回復する予定だが、どうなるのだろう。
鎖場   7:21

 水場分岐を過ぎて、大きな岩が立ちはだかる。
正面から登らず、左に移動して上って行く事になる。
再び鎖が有りました。岩場からは三国川ダムが手に取るように見え、その奥に新潟平野の端が雲海に隠れている。
ダム右岸山腹に見えるカシノナガキクイムシの被害がひどく見て取れる。
紅葉が一月以上早くやって来た様だ。
本当の紅葉時期にはどうなるのだろう?
鎖場から見下ろす三国川ダム
十字峡小屋
中ノ岳山歩き-1  H21 09-06

7合目先の稜線より中ノ岳
キタゴヨウが多い登山道
鎖場   7:03

 鎖場が続いて2つ現れた。捕まらなくても登れるが、少しでも楽が出来るのでありがたい。
気温は23℃、汗ダラダラで途端に1.8リットルの水分では物足りなくなった。
この先登り上げた所には、水場があるので寄ってみよう。
コンクリート階段を登る。
六合目  9:41

 六合目へは高低差が少ないのでたちまち着いた。
これから小天上へがっちり登り返しなのだ。
日向山を振り返ると大きく降ったのが良く判りました。
七合目
吹付法面にある登山口
山域別記録
日付順山行記録
中ノ岳山歩き-2
九合目(池ノ段)より中ノ岳山頂へ
日向山へ

 日向山へは、きついブナ林を登る。
4人下山者が降りて来た、2人ずつそれぞれの山小屋に泊まったそうだが、中ノ岳避難小屋と他には何処だろうか?
体力が無い人は小屋泊まりでないと無理だろうな。
 2時間半も歩くのに五合目にも辿り着かない。
汗をかくため体力の消耗が激しいぞ、夏場に一日歩くためには3リットルの水が欲しいが、もうザックの水は1.5リットルを切ってしまった。
林で風が無く無性に暑いぞ、9月になったと思い油断してしまったようだ。
日向山で休憩しなくては、体が言うことを聞かなくなってきた。
リンドウ咲く緩やかにな道になると、もう直ぐ日向山だ。
二合目
山歩き行程 (写真を撮りながらなのであくまで参考です。)
十字峡駐車場-30分-一合目-20分-水場分岐水場往復13分-12分-二合目-27分-三合目-30分-四合目-39分-五合目休憩9分
-24分-
六合目-35分-七合目-27分-八合目休憩4分-21分-九合目-21分-中ノ岳山頂昼食休憩19分-4分-中ノ岳避難小屋休憩13分-6分-
中ノ岳山頂休憩26分-4分-九合目花撮影9分-15分-八合目-19分-7合目休憩7分-19分-六合目-21分-五合目-27分-四合目-25分-
三合目-21分-二合目-11分-水場分岐
-19分-一合目-23分-十字峡駐車場    歩行全工程(休憩1時間27分含む) 10時間 6分
方位石盤と私
山頂
滝沢の雪渓
九合目
色付き始めたナナカマド
八合目  10:33

 ゴマナやミヤマコゴメグサ咲く開けた尾根を登って行くとだんだん急になって来た。
堪らず八合目で腰を下ろしていると、後続の人が抜いていってしまった。
特別早い訳ではない、私も追い越される方が少ないので悔しい気持もあったがとても付いて行けそうも無い。
ガスが舞って涼しいうちに登るとの事。
後で聞いたが、頂上まで4時間だったと言っていた。
 この先は、とても急な笹原を喘ぎながら登って行く事になり、最後の仕上げの試練である。
続々と降りてくる下山者に聞くと、九合目から一息との事だが、今現在が苦しい道である。
七合目(小天上)より九合目(池ノ段)へ


三合目   7:59

 三合目に着いた。
千本もの松は無いと思うが、キタゴヨウが多い登山道である。
前に見える日向山は、まだまだ遠い。
 台風が発生しているためとても蒸し暑いぞ。
汗が背中や胸を伝わり気持が悪なあ。
水場の様子
立ち枯れ

 山を登り出して驚いた。
まだ紅葉時期ではないのですが、どんぐりの木が枯れて山肌が茶色くまだらになっている。
これは日本海側に多く発生しているカシノナガキクイムシの被害のせいである。
右の写真のようにミズナラの被害が多いようだ。
新潟県の関連サイト によると被害は長く続かないと言う。
十字峡駐車場   6:17

 十字峡小屋手前の駐車場には5台、奥には4台車程既に止まっていた。出足が早いのは涼しいうちに高度を上げておきたいためであろう。
ザックを軽くするため、着替えも持たず、水は1.8リットルに抑えてしまいました。小屋反対の吹付法面の階段が登山口である。
山行図

 先月23日に、丹後山-大水上山に行った時、奥にもっと高い山があるのでこの次はと思い、越後三山最高峰を目指しまた同じ時間帯に十字峡に出かけてしまいました。
丹後山も急坂が続きましたが、標高が高い分だけに苦しさも二割増し、450mから2,085mまでの急登は、とても辛かったのです。
山頂に着くと周りはガスで何も見えずじまいで、苦労が報われませんでした。
コースタイムは、登り8時間15分下り5時間10分を、私は登り5時間下り4時間程でしたが、4時間で登った人が数人居てトレイルランの人は2時間半とか、ここはとんでもない健脚者ばかりが集まる山のようです。
おたまじゃくしの群れ
生姜畑

 せっかく苦労して日向山に登ったのに降ってしまう。
V字にえぐれた赤土の道を下り生姜畑に出た。
大きな水溜りだけで3箇所、小さな水溜りや窪みも見つかり、自然的な湿原や池塘と違い、深みも有りそうだ。
後で調べると、金鉱採掘跡で生姜の根っこのような自然金が採掘されたことで、こう呼ばれたらしい。
池には、おたまじゃくしが沢山泳いで、ヒキガエルも一匹発見。
立ちはだかる大きな岩

水場分岐   7:07

 右が水場で60mとある。少し降って行くとガレた場所が現れたが水は流れていない、諦めかけ先を見ると岩の上を少しの水が伝わっていた。
本当の少しの水量なので、岩に口を付け吸い込むようにして飲むしかないのだ。
喉を湿らせるありがたい水場でした。
この後暑くて水を節約する事になり、水場往復13分掛かっても寄って良かったのでした。
水場分岐
五竜岳を望む
尾根道
鎖場1
鎖場2
一合目   6:47

 登りだしからいきなりの急登となる。やっと一合目に到達。この先の尾根に出て北に大きな五竜岳が見えた。
一合目
根元部分の虫食い痕
十字峡先駐車場より水場へ H21 9月 6日
六合目
小天上へ
日向山を振り返る

中ノ岳  (単独行)
標高2,085.2m 
天気:曇り
山頂気温:23.1℃
山頂へ

 山頂手前では、早くも紅葉が始まり秋を感じてきました。
花や紅葉の美しさと裏腹に、山頂に近づくにつれ周りの山々はガスに覆われて来ました。
予想に反して天気が悪くなってくるようです。 初夏、残雪のまだある頃は花が沢山咲きそうでまた来たくなりますが、急坂だけはいただけませんね。
マツムシソウなどのお花畑
山頂への道
五合目(日向山)より七合目(小天上)へ
水場より五合目(日向山)へ
三合目
北側の五竜岳・荒山
鎖場
立ち枯れ

会津駒ヶ岳

燧ヶ岳

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