剱岳山歩き 1  H.23 08-15(木) (早月尾根コース)
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剱岳 標高 2998.6m 
(単独行)
天気:晴後曇り
山頂気温:23.1℃

岩場を登る

 いくら急でも早月小屋までなんて序の口でした
追い越して行った若者が、ひょいひょいと岩場を進んで行った。
おいおいあんな崖の上を歩くのかよ!
これから先が思いやられます。

錫ヶ岳

コバイケイソウ
200m

武尊山

終了したキヌガサソウ
山歩き行程 (写真を撮りながらなので参考です。)
駐車場-11分-剱岳登山口-1時間43分-1600道標休憩5分-1時間50分-早月小屋朝食休憩14分-1時間43分-P2614休憩10分-1時間45分-
剱岳山頂昼食休憩35分
-1時間17分
-P2614休憩5分-39分-早月小屋軽食休憩27分-1時間18分-1400道標休憩7分-45分-1000道標休憩16分
-26分-剱岳登山口-10分-駐車場
      歩行全工程   13時間8分(休憩1時間49分含む)   
岩場を登る

暗闇を登る

 初めて登る道が夜間となるとハラハラドキドキ。暗いと足場を気にするのでスピードも上げられない。
トレラン姿の方々に次々追い抜かされ追い越す人の数は、ほんの小人数です。
 登山道に並べられた麻袋の土のうは、地元の人のボランティアだそうです。

早月小屋と猫又山
小屋を見下ろす
稜線に出る
駐車場
 盆休みが長く取れたので、初めて単独北アルプスに挑戦しましょう。となるとやっぱりここです。

健脚者のみが日帰りできる早月尾根は、登り9時間10分、降り6時間20分、往復15時間半の長丁場。
谷川馬蹄形も15時間程度で歩いているので、前日の休息さえ取れれば体力は大丈夫そうだ。
しかしだ、馬場島までは、自宅から320km、4時間も掛かってしまう。夕方出て仮眠程度では、おそらく持たないであろう。
まあ朝早くから家を出て、早く着いたら車の中で昼寝でもしていましょう。

「気ままな男の山歩き」さん、「群馬山岳移動通信」さん、「お気楽、魚沼人2008」さん、「あにねこ登山日誌」さん、「ゆうやけハイカー」さん達も日帰りで行っているので参考にさせていただきました。(他に日帰りの方が居ましたら御連絡下さい。)
 

岩場の急登

 とうとう核心部まで登って来ました
これからが本番です。
疲れた体で無理をするとバランスを崩すのでゆっくり休み休み登りましょう。
 急な岩場を四つん這いで登っては、小窓から景色を眺めます。
谷川岳の西黒尾根より急な岩場ですし、落石にも注意しなければなりません。
先行者との間隔を保ち、上と足元に気を配りながら3点支持で登ります。
緊張の連続でで喉が渇き、水の消費も多い事。

 ずっと岩登りでは無く途中のキレットで水分休憩。
岩の隙間から南側の山並み(奥大日岳)が覗きます。
こんなに登ったのにまだ山頂が見えないな。
この先幾つも岩山を乗り越える事を考えただけでゾクゾクして来ました。

岩場を登る
小窓
恐ろしく急登
水分休憩
歩いて来た道を振り返る
P2614より岩稜地帯へ

1600m  4:48

 聞きしに勝る急登です。
樹林帯をひたすら登り、明るくなっても周りの景色がつかめない。
気温は22℃とそれほど高く無いけれど、汗を拭き取るのが間に合いません。
試練じゃ、試練じゃ、また抜かされるが、1600mで給水タイム
小学生が降りて来て昨夜は、おじいちゃんとビバークしたとか。すごい!

P2614地点  8:02

 ここの右の丘が、P2614地点で見晴らしも良い。剱岳点の記でこの先を断念した場所だ。
 先行の若者が御夫婦の写真を撮っている。この方達は私にも依頼して来た。
そして後から来た人にも撮影してもらっていた。話を聞くと昨日7時間掛けて小屋まで来て泊り、山頂まであと2時間も有るので引き返すと言う。もったいないと思うが一般登山者として賢明な判断かも。

早月小屋よりP2614へ
小屋を後に
ザレ場を登る

早月小屋  6:43

 P2224の台地から早月小屋と剱岳が見えました。今までずっと樹林帯を歩いて来たので感動的です。
 一旦降ると早月小屋です。トレランの方も休んで、ここでカップラーメンや水を買い、ザックを軽くしているようです。
自分も休憩しておにぎりと水分補給。
足りなくなったら買えばいいので安心。

伝蔵小屋と書かれていた
小屋から見た奥大日岳
2224ピークより早月小屋
ずっと抜き抜かれした方

2000m  6:01

 あれなんか高度がおかしいな。
表示板に書かれているのと実際は違うようだ。でも早月小屋1kmと有るので励みにはなります。
 二つの水溜りは、最近まで雪が有った名残でしょうか。辺りには、イワカガミ・ミツバオウレン・ムシトリスミレ・アカモノ等見つけました。

二つの池
左側の山並み
三角点
1600m
ノリウツギ咲く登山道

剱岳登山口  3:05

 舗装道路を進み登山口を目指す。
昼間に確認しておかないと通り過ごしてしまいます。
上の方にちらちら明りが見えても私の周辺には誰もいません。
一本道の登山道とはいえ、ヘッドランプは足元しか見えないので全体が把握できません。

土のうが積まれ歩き易い道
剱岳登山口より早月小屋へ
杉の巨木
登山口

キャンプ場のトイレ
剱岳 2
剱岳 3

剱岳の地図

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国土地理院地形図を使用しました。

先行者が記念写真
後続者も記念写真
P2614地点より剱岳

森林限界を超える

 小屋から先もまだまだ長い。
2400m付近でやっと森林限界を超える。
これが谷川岳なら森林限界は、1500m以下なので大違いだ。
尾根に出てハイマツが多くなると視界も開けやっと気分も高揚。
早月小屋も真下に見え、高度が上がった。

1920.7三角点  5:37

 やっと樹間から周りの山が見えて来た。
古びた三角点は、新田次郎の小説を甦えさせる
この辺りから山様が変わり花もいろいろ咲いている。
歩いていても山頂が全く分からないので気分が高揚してきません。

馬場島

 9:30馬場島に到着。馬場島荘の前に1台分だけ空いていたので駐車する。
上に歩いくとキャンプ場なので、家族連れが団らん中。トイレや水場と登山口を確かめた後、日当たりが良く暑そうなので手前の空き地の日陰に車を移動。窓を開けているとアブが大挙して車内に進入してくる。
上市まで一旦戻りコンビニで食料調達し、後は昼寝の時間です。こんな事なら新田次郎の「剱岳点の記」を持って来て読み返せば良かったと後悔します。
 夕方になると登山者が降りて来る。標高735m程度なので日中は、ここでも32℃まで気温が上昇したのでさぞかし暑かったであろう。午後7時頃隣の車の主が帰って来ました。もうヘロヘロだろうな。
明日も暑ければ同じ目に遭いそうなので、私も無謀な事は止めたくなりました。
薄暗くなり、今度は蚊と格闘し2匹退治、蚊取り線香を焚くのも面倒なので、まだ1匹いるが寝てしまった。
 肌寒くなり目が覚めるると車内の気温は22℃、もう一寝入りし隣に車が入って来たので、2時頃また目が覚める。
3時までに歩き出す予定なので、仕度をして朝食の焼うどんを無理やり食べ車から出る。

P2614地点より早月小屋と馬場島荘
岩場を登る

切り開かれた登山道

 あと一登りすれば小屋に近付くはず。
でも樹林帯を切り開いたばかりの登山道は、木の根が張り出し歩き難い。
これから整備する見たいで枝で出来た梯子もある
 遠くでエンジン音が聞こえて来た、人の声らしき話し声もして来たので小屋が近い。

馬場島へ移動 H.25  8月14日
早月川より上流部

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