唐松岳
山頂へ向かう
先を見るとまだ幾つか小ピークを越えなければならない。腹が減ったのでカロリーメイトを食べながら歩いて行く。
これから先は、足を滑らせれば何処まで落ちるか判らない程の谷が両側に開いている。
上の方では難儀をしているのが良く分かり私も登れるだろうか?
八方池山荘 10:17
リフト終点の八方池山荘前では、沢山の登者が準備をしている。
Sさんの予定では、10時に登り出すはずが少し遅れたようである。
初めは、誰でも歩ける雪の融けた尾根だった。
下山
後ろから天気の悪化が追いかけて来る。
「急ぎましょう」とSさんに言われ夢中で降る。お昼を食べていないが、それどころではないと言う。
北アルプスは、ゴールデンウィークと言えども冬山に逆戻りとなって来ました。
まだ登る人達は、山荘で一夜を明かすつもりなのだろうか?
下のスキー場まで降りて来ると、とうとう雪に追いつかれました。
ゲレンデは、春スキーで賑わうが山の上は吹雪で大荒れなのです。
結局食事は、下まで降りてゴンドラリフト地下の休憩所で食べました。
物足りない思いでも無事帰れた事に感謝です。この後自宅までの運転が長かった事!
五竜岳
八方池 10:55
幾つものケルンは、遭難碑だとSさんが言っていた。
だらだらと緩い尾根でも真冬は道に迷うのだろう。
八方池は、雪の下で何処が何やら判りません。
残念ながら白馬の山並みは、ガスが掛かり全容がつかめない
。
見えれれば行きたくなったであろうな。
五竜岳
兎平 10:01
ゴンドラリフト・アルペンクワッド・グラートクワッドの往復料金2,600円を支払い、ゴンドラに乗り兎平へ着く。
春スキーを楽しむ方でゲレンデはごった返す横をすり抜け、リフトに乗る。
リフトから見る景色だけでももう満足です。
唐松山荘先 12:34
Sさんは、私の動きが遅いので先に山頂へ向かった。
唐松山荘手前でピークを左に巻いた所は、非常に危険で写真を撮る余地も有りませんでした。
稜線に出ると風は非常に強く、横殴りに雪も吹き付ける。
ニット帽に防寒着のフードを被ってもまだ寒く、もう限界に近い。
その時Sさんが、山頂から降りて来た。「tomoさんでは無理だ」その一言で諦めが付き、山頂手前で私は引き返す事にします。
完全冬山装備で無い私は、このまま時間が過ぎれば凍傷になってしまいそう。
丸山ケルン 11:48
ポツポツと見える登山者の後を追って行く。
登って来た東側は、晴れてもこれから向かう唐松岳方向の雲行きが怪しくなって来た
。
登山者も少しづつ少なくなって来たので途中で引き返す人も多いのだろう。
五竜岳
アイゼン装着 11:08
北アルプス入門コースの八方尾根でも八方池から先は、冬山登山の様相なので急坂手前でアイゼンをアイゼンを付けます。
登山者は、スキーヤーより少し多い位でしょうか、沢山の人が登って行きます。
急坂を登り詰めても、まだまだ先が有ります。一体何処が山頂か判りません。