階段道
平ヶ岳へ
燧ヶ岳と台倉山
単独の登山者
平ヶ岳山歩き-1  H21 08-15
池ノ岳へ

 白沢清水からオオシラビソの潅木帯を抜け、笹が多くなってくると急坂になる。
登山道えぐれている所もあり、笹の根が歩き難い。
ここが最後の急登なのだ。
北を見ると、奥只見ダムの堰堤が覗き山深い事が実感できる。
辺りを見回しても、家や建物は見当たらず静かで落ち着いた山歩きが出来る。
ミヤマホツツジ咲く登山道
木道
山行図

 百名山の平ヶ岳は群馬県に接しているが、県内からのアプローチが一番長い山である。
民有58名私有地云々の看板がある雨池橋ゲートから中ノ岐林道を通り短時間で登るコースもあるが、初めて登るので一般的にあえて鷹ノ巣からの長距離を選びました。
新潟県魚沼市小出より奥只見シルバーラインを通り、トンネル途中から銀山平へ出て延々と奥只見湖を半周し山小屋が幾つか見えてくると鷹ノ巣である。
午後3時半に家を出て、関越トンネルのみ高速を使い鷹ノ巣に着いたのが7時過ぎてしまいました。
 20台以上置ける駐車場は、既に8割方満車状態で私と同じように車中泊を決め込んでいるようだ。
何しろ山奥なので何もないため、凍らしたペットボトルを数本とコーラ・お茶・スポーツ飲料にきゅうりトマトの野菜を、クーラーボックスに詰め込み、食料を途中で買い込んでガソリンも満タンにした。
今夜は、握り寿司とアンパン、明日の行動食は、おにぎり・ざるそば・カレーパン・チーズパンだ。
 到着後登山口を確認し夕食を食べ直ぐに寝ようとするが、蚊が1匹ぷーんと飛び回っている。
憎たらしい蚊をやっつけるまで寝られない。
蚊を潰し静かになったと思ったら隣に車が来てごそごそやっている。毛布を被り寝入ったが、今度はだんだん寒くなって来た。
車内は19℃、道理で半袖では寒いので上着を着込む。あー星空が奇麗だなー、上手く寝返りが打てないため1時間おきに起きててしまう、そうこうしているうちに反対側の人は、3時頃から登山準備に掛かったようだ。
周辺の小屋に泊まった人達が、4時頃になるとヘッドランプを着けた人達がぞろぞろ歩いて来た。
まだ暗いが、私も4時20分頃車を出ると外気温は14℃、寒いわけである。
平ヶ岳山歩き-花
平ヶ岳山歩き-2

平ヶ岳の地図

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平ヶ岳山歩き-2
平ヶ岳山歩き-花
池塘と越後三山
白沢清水
朝日に映える燧ヶ岳
山歩き行程 (写真を撮りながらなのであくまで参考です。)
鷹ノ巣駐車場-49分-前坂-1時間2分-下台倉山休憩12分-42分-
台倉山休憩7分-40分-白沢清水-1時間6分-姫ノ池休憩13分-37分-
平ヶ岳昼食休憩45分-1時間1分-玉子石
休憩18分-27分-姫ノ池軽食休憩25分-34分-白沢清水-41分-台倉山休憩6分-37分-下台倉山
-48分-前坂-39分-鷹ノ巣駐車場       歩行全工程(休憩1時間41分含む) 11時間47分   
平ヶ岳山頂   9:52

 平坦な木道を進むとまもなく山頂だ。
木道は行き止まりだが、踏跡は先に少しある。名前の通り平らな標高2,141の山頂には、池塘が点在し好天と相まって周りの山がよく見える。北側には池塘が広がり越後三山が見え、南には尾瀬の山々が連なっていた。
素晴らしい景色なので、ここでお昼にしよう。
池ノ岳 姫ノ池より西方向 パノラマ クリックすると大きくなります。

姫ノ池
姫ノ池から見た平ヶ岳

平ヶ岳

池ノ岳へ

 朝方、私を唯一追い越していった人がスタスタと早足で降りてきた。
「一番乗りでしたか」と聞くと、テント泊した人がいたと言う。
このコースは、健脚者のみが登るのでこんな元気な人もいるのであろう。
ザレた岩の上に登ると眺望が良い。
池ノ岳手前で高度が上がったからだろう。
急坂を登りきったので、これから平ヶ岳らしい景色が現れるだろう。
白沢清水  7:56

 台倉清水から木道を進み小ピークを過ぎ、見通しの悪い林を行くと、今度は白沢清水だ。
道の左に小さな水溜りが水場である。
しかしどう見ても湧き水とは思えない感じで、晴天が続いたので水量が減ったのだろうか?
白沢清水
1751ピーク?
遥か遠くの平ヶ岳

会津駒ヶ岳

台倉山山頂より東方向パノラマ

燧ヶ岳

下台倉山より台倉山へ 
下台倉山へ

 単独の先行者が急坂で難儀をしている。
私より1時間ほど早くから登ったそうで、だいぶスローペースだ。
下台倉山山頂
補助ロープのある急坂
痩せ尾根登り
急な岩場
赤土の急坂
平ヶ岳  (単独行)
標高2,141m 
天気:晴れ
山頂気温:25.4℃
平ヶ岳山頂
平ヶ岳山頂へ
平ヶ岳三角点

至仏山

会津駒ヶ岳

燧ヶ岳

台倉清水
台倉清水  7:25

 台倉山先では、林の間から平ヶ岳が少しだけ顔を覗かせ、まだずっと遠い所にあることがわかった。
坂を下り薄暗い林には、カニコウモリが咲いていた。
 台倉清水の表示があったが、右へ下り沢を見つけるようなので行きはパスして帰りに探す事にした。
林の中を歩いていると、蜂がまとわりつきスズメ蜂かと、びくびくして落ち着かない。
台倉山より姫ノ池へ 

鷹ノ巣駐車場より下台倉山へ H21 8月15日
前坂
下台倉沢  4:37

 林道を歩いていくと下台倉沢が道を横断している。
飛び石伝いに行こうとすると、後ろから大き目のウエストポーチに半ズボンの人が軽々とそして凄いスピードで抜けていった。
私もあるくのが遅くはないのだが、全く追いつけずお手上げ。
ある程度年配のようだったが、凄い人もいるもんだ。
平ヶ岳より360° パノラマ クリックすると大きくなります。
平ヶ岳三角点  9:48

 三角点のある場所は、標高2,139.6m、本当の山頂はもう少し先にある。
平ヶ岳へ

 林を登り上げると、なだらかな湿地帯の平ヶ岳らしい地形が現れた。
木道を進むと、前からご夫婦らしきハイキング程度の仕度の人が下ってくる。姫ノ池にも軽装の人がいた。
中ノ岐林道からの宮様コースを登って来た人達だろう。林道終点から3時間程度で登れる道は、宿泊施設に泊まった人だけ送迎してくれるそうだ。
今日も半分弱は、宮様コースだろう。
平ヶ岳への草原
平ヶ岳へ

 平ヶ岳へは一旦下り、玉子石分岐を右に通り過ぎ、林の中に入っていく。
表土がえぐられた道には、昨年度施工の真新しい木階段が出来ていた。
姫ノ池より平ヶ岳へ 
姫ノ池  9:02

 池ノ岳のオオシラビソとシャクナゲの茂る木道を少し進むと開けた平原に姫ノ池が現れた。
なだらかな平ヶ岳とマッチし感動的な光景でした。
キンコウカは終わりに近づき、イワショウブがそろそろ秋を感じさせる。
ほっと一息、景色に見とれてしまいました。
池ノ岳頂上の木道
台倉山頂  7:09

 下台倉山から湿地には木道が設置してあり歩き易くなった。南が開けた道に出たりして、三角点のみの台倉山に着いた。
 気温は、21.3℃に下がり、雲で日差しが和らぎ後ろから太陽が照りつける事だけは避けられた。山頂からは、尾瀬を遮る燧ヶ岳が見渡せる。

下台倉山頂  6:15

 下台倉山の北側は、潅木に覆われているが、南に燧ヶ岳がどんと構えているのが良く見え、平らな会津駒ヶ岳も近くだ。
 後から登って来た2人に聞くとここで、1/3程度の行程だと言っていた。
これから当分急坂は無く楽が出来るだろう。
 気温は、27.6℃まで上がり暑くなり、一休みして水分を補給せずには居られないほどだ。
山頂から会津駒ヶ岳を眺める
下台倉山への急登
下台倉山は近い
前坂   5:13

 大きな五葉松の木に前坂と書かれたプレートを発見。
前坂という事は、この先も坂道という事か、また急坂を登って行く。
朝日に映える燧ヶ岳を左に見ながら高度を上げて行く。
登山道に目を落とすと、ミヤマママコナ・ミヤマホツツジ・コメツツジが咲いている。
前坂へ

 林道から逸れると壁土の急な登りになる。
五葉松の生えた岩場から、ザレ気味で滑りそうな痩せ尾根を進んで行く。
急な箇所には、補助ロープがあり難儀をすることなく登って行ける。
一組追い越したが、先行の登山者はまだ少ないようだ。
汗は出るが、日の出前なので涼しく登ることが出来た。
会津駒ヶ岳から登る朝日
ナナカマドの葉と燧ヶ岳
林道分岐  4:41

 林道は、ロープが張ってあり通せんぼ。
右に山道があり平ヶ岳は、ここから登る。
煤けた字でこれから先は、痩せ尾根で充分気をつけてと書いてある。
辺りは薄明るくなりヘッドランプもいらなくなった。
夜明け前の一番冷える時間で、気温は12.8℃まで下がった。
鷹ノ巣駐車場   4:24

 暗い中もう数組登って行ったそうである。
コースタイム通り歩くと往復13時間程度かかるロングコースなのだ。
おあおちゅうさんが以前歩いた時は、4:30に出発し14:52に下っているので、11時間で午後3時半に降りられるかなと勝手に解釈。

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