前掛山へ
カラマツの木は、どんどん小さくなり代わりにオンタデの花が多くなる。
道は火山特有の噴石がゴロゴロしている。
でも登山道は、沢山歩かれているせいか砂が寄って歩き易い。
もうこの時間でも下山者が多く、話を聞くとガスで全く見えないと言う。
トーミの頭 7:50
ヒメシャジン咲く急坂を坂を登りトーミの頭に到着。
此処からは、湯ノ平高原と前掛山がドーンと広がり素晴らしい景色、でも山頂だけが深いガスに包まれている。
恐る恐る下を見ると草すべりの急坂が、ジグザグに走っていた。ずっと先に火山館で休憩中の人も見えました。
先に着いた若い御夫婦が面白そうに撮影中。
槍ヶ鞘 7:34
槍ヶ鞘から東の見晴らしから見ると前掛山はガスに巻かれていました。
追い越して行った身軽な女性は、もうトーミの頭に近付いている。
中コースはだいぶ歩かれていそうで、こちらは帰りのコースと致しましょう。
避難小屋 7:31
天気が良ければ北アルプスも見えるはず、でも雲海だけで遠くは判りません。
樹林帯を登るとシェルター状の避難小屋は、出入り口が筒抜けでした。
車坂峠登山口 6:31
嬬恋村から砂利道を走り、高峰高原ビジターセンターに車を止める。
北側には、ニッコウキスゲで黄色く染まっているが、見物は後回しにしよう。
沢山の登山者は、黒斑山や高峰山に行くのだろう。「噴火警戒レベルは、1です。前掛山までは登山が出来ます。」と書かれているので前掛山に行ってみたい。
国土地理院地形図を使用しました。
前掛山 10:15
火口の縁を歩いているようだが、本体は東側に有ります。
人が沢山いる半月状の中ほどが、前掛山頂となる。
シャツを3枚着てもまだ涼しい。
帽子は、飛ばされそうなので脱いでしまった。
折角ここまで来て景色が見えないのは悔しいな。
端っこに寒そうに屈み込んだ青年が、チャーハンおにぎりを食べていた。
私も同じものを持って来たので一緒に食事をしながら天候の回復を待つ。
すこし待つとガスが薄くなったり濃くなったりと変化が表れて来た。
引きかえす人も多いが、じっと待つ。
前掛山へ
浅間山には、3つの外輪山が有り西から黒斑山系、前掛山、浅間山本体となる。
真ん中の前掛山を目指します。
ところがなかなか霧が晴れません。
下からどんどん湧き上がり気温が低下して風も強い。
立入禁止告示板 9:54
ガスの中に入り込み周囲が見えなくなりました。
立入禁止告示板には、この先警戒区域と書かれている。でも上から人の声がするが・・・。右の前掛山へ向かいましょう。
少し先にシェルターが2基ある。
これだけ多くのの登山者では、いざ噴火の時に入り切れないだろうな。
Jバンド分岐 9:04
カラマツ林を行くとJバンド分岐にザックが一つ。一体何処へ行っているのだろうか。
これからは、左に大きく巻きながら前掛山を登って行くのだ。
後ろからトレランの人が、早いスピードで追い抜いて行く。
湯ノ平口 8:49
緩やかな谷を越えるとカラマツ林の中にマルバダケブキの群落が数か所有りました。
湯ノ平口にも表示板があり、登山は自己責任と噴火時の下山は小諸口へと書かれていた。
前掛山へは、こちらの浅間山荘方向から登る人が多い。
草すべりの先
草すべりを降り切るともう花は少なくなりカラマツ林となる。
大きな岩は、トーミの頭から落ちて来た物だろう。
上部に亀裂も入っていたので、地震でもあれば危険である。
草すべりを降る
よくぞこんな急傾斜地をジグザグに道を作ったと思います。
花の種類も多く、写真を撮っている間にみんな追い抜かれ誰も居なくなってしまった。ヒメシャジン・タイツリオオギ・タカネナデシコ・ヤマハハコ・シモツケソウ・クルマユリ・グンナイフウロ・バイケイソウ・マルバダケブキ・ミヤマホツツジ・ウメバチソウ等沢山。
草すべり分岐 8:01
今回は、黒斑山に向かわず、草すべりを降りて行きます。
ここは噂に違わずとてつもない急坂で草が生え土が着いているのが不思議なくらいです。
でもいろいろな花が咲き楽しい所です。
表コースを行く
表コースを歩き出すと、まあ花の多い事。
ニッコウキスゲ・ヒメシャジン・ノリウツギ・マツムシソウ・ハクサンオミナエシ・シモツケソウ・クルマユリ・イブキジャコウソウ・トリアシショウマ・マルバダケブキ・シラタマノキ・ヤマハハコ・アザミ・イチヤクソウ・ウスユキソウ等数えれればきりが無い。
山行図
この所猛暑は少しおさまっているが低山では、夏場は暑くてたまらない。
少なくとも2,000m以上の山に行かなければ涼しい山歩きは出来ないだろう。
今年の1月5日に、「まきまきさん」と黒斑山に登った。雪を被った浅間が目前に迫り迫力満点の景色が忘れられない。
草すべりの花も見てみたい。前掛山も行って見たいし、その奥も気になる・・・
ずっとレベル1を保ったままなので、自己責任と致しましょう。