春の息吹
登山届を出すと張り紙が有りました。
4月17日昼以降、白毛門山頂を最後に行方不明と有る。これは私も慎重に行動しよう。
登山口周辺では、春の息吹を感じられる。
東黒沢は、雪融け水で増水。
イワウチワは咲き出し、ブナも新緑となる。
5月4日は、天気が良いようだ。これは白毛門日和である。
3月29日に白毛門山を危険と判断し、松ノ木沢ノ頭で断念した。 この時期になればもう登れるのではなかろうか。
馬蹄形縦走をするのは、薄暗い中西黒尾根の下りがとても危険で絶対無理だろう。
朝日岳まで行って見たいな。出来れば蓬峠を土樽に下りられるかも?でも残雪期、沢沿いの下りは危険が伴う。
登山口のシャクナゲやイワウチワは、咲き出したかな。
残雪期は、テン泊での巻機山縦走や馬蹄形縦走が多いので天気が良い今日は、人も多く歩いているだろう。
白毛門へ
松ノ木沢ノ頭を降ると雪庇の名残が現のたくっていた。
崩れそうにもないが、左側を歩こう。
一ノ倉沢を望遠で覗くと中程に土砂を伴った猛々しい雪崩跡が有りました。
駐車場まで除雪されていても人は、見当たりません。
先へ進むと岩が立ちはだかり、冬場は左に夏道は右で綺麗に岩肌が融けたので夏道が使えます。
あれもう降って来る。この方は、清水集落から巻機山を越え3日がかりで縦走して来たと言った。
昨日午後から大荒れで強風が吹き夜は寒く霜が降りたと言っていた。
良くテントが耐えたものだな。
さあこれから危険個所です。
夏道の岩場は凍っているので、トレースは左に巻いている。
雪の上の方が安全なのか。
ヒノキのウロ 5:59
ハナゲノ滝が轟音を上げ流れ落ちている。
やっとヒノキのウロに到着。
この辺りから登山道にも雪が現れて来ました。
花を撮っていたので時間が掛かりました。
今度は、白毛門大滝が一部現れ豪快。
雪融け水は、今が一番多いかも?。
土合 東黒沢登山口 4:46
白毛門登山口の土合駐車場は、すっかり雪が消えたと言う。車が10台程度、昨日の午後は荒れた天気だったのに皆さん何処へ登ったのだろう。
アイゼン・ピッケルにジャンバー・ニット帽で雪山対策。水は、雪融け水も有るので1.8リットル程度。
馬蹄形概念図を見て、無理だろうな!
稜線
雪の急斜面は、堅く締まって落ちれば怪我ではすまされない。
丁寧に3点確保しながらトラバース。
写真を撮る余裕は全くない。
やっと稜線へ出るともう雪庇は無くなり、思っていたより歩き易かった。
振り返ると後ろから2人登っている。
年配そうな人、大丈夫かな?
山頂に近付くとすっかり雪は融け、鎖も出ていた。
此処から谷川岳を振り返る景色、好きなんです。
後続者が来るまで待てませんでした。
今日は、暖かくなる予報ですがまだ風が強く寒いのです。
白毛門山 8:12
着いたー。でも今日はまだ先に行く予定です。後続者も到着。
軽い食事をして周りを見ていると、東の稜線から黒い物が白毛門沢方向に走って行く。「熊だー」と叫びながらバシバシ撮影。
「良く見つけましたね」と言われ、「実はこの辺熊がけっこう出るんです」と答えた。
松ノ木沢ノ頭 7:08
松ノ木沢ノ頭にテントが一張り。
そのそばに三脚が立っている。
早朝から撮影していたようで寒くて幕営し潜り込んだようだ。
中から顔を出した人が、泊ったのではないと言っていた。
シャクナゲの蕾は固く開花はまだ先のよう。
雪庇の名残
ヒノキのウロ先には、雪庇の名残が現れたこの辺りでアイゼンを付けましょう。
登るにつれどんどん残雪が多くなる。
望遠で見ると白毛門山手前に1人、松ノ木沢ノ頭手前に1人と先を進む人がいるようだ。
この季節、何度も登っているので不安は無い。
日の出
谷川岳に朝日が当たりオレンジ色を帯びて来る。
気温は、7.3℃で日が射せば暖かくなるでしょうか。
イワウチワやシャクナゲが赤みを増す。
タムシバが透けた光に輝く。マンサクも黄金色だ。