白毛門へ
急な登山道は、雪の崩落の影響か年々荒れてきています。
大きな岩の横をすり足で進み、ジジ岩ババ岩に近付く。
8時間で馬蹄形を目指すと言った青年はたちまち先へ行ってしまった。
私も6月28日に谷川岳から馬蹄形を回った時には、15時間以上も掛かってしまった。
半分程度で歩くには、景色や花を楽しむ余裕など無いだろうに・・・
朝日岳手前
目の前の岩場を過ぎれば朝日岳に着く。
この辺りは、お花畑で季節の花が咲くが今は完全に時期を過ぎ、タツルリンドウ・カネバラ・マルバヘビノボラズの赤い実が時折見られるだけだ。
雲の動きが早くなり、天気の変わり目のようで青空は長くは続かなかった。晴れ間を狙い景色の写真を撮る。
笠ヶ岳避難小屋
頂上から少し東へ進むと青い笠ヶ岳避難小屋が見える。
中を覗くと利用されている跡が見られる。
清水峠より東には、この小屋だけなので貴重な存在である。
白毛門登山道
登山道の木々は、紅葉してきたが、あまり奇麗ではない。
ナナカマドの赤も鮮やかさが足りません。
谷川岳を眺めても、赤や黄色の気配は全くないのだ。
いつもの年なら紅葉真っ盛りのはずだが、今年はたちまち過ぎ去り寂しい気分です。
山行図
毎年秋の白毛門に登っている。昨年も10月12日でとても寒く霧氷が付いていました。
今年の紅葉は早く過ぎ、10月8日に台風の直撃を受けたので、木々の彩りは期待出来ません。
「気ままな男の山歩き」 の赤城さんを誘い、宝川林業試験場に私の車を留めて土合から白毛門−朝日岳を巡りました。
10日の土曜は、谷川岳も降雪があったそうで冬支度で登りましたが、晴れて暖かくなり快適な山日和になりました。
紅葉は、宝川渓谷が見頃で、朝日岳周辺は草紅葉が奇麗でした。
笠ヶ岳へ
笠ヶ岳への登山路も紅葉は少ない。でも白毛門山先の草紅葉は奇麗でした。
谷川岳とシャクナゲが撮れる撮影ポイントは、私の大好きな所、でも花芽が少ないな。
笠ヶ岳へ笹原の急坂は、年々荒れてガレ場状態となって来た。
白毛門登山道
登山口付近の木々は、まだ青く紅葉はこれからだ。
前日まで天気が悪かったせいか道はじめじめしている。
寒いと予想したので冬支度で此処まで登ったのだが、急登のため暑くなり毛糸の帽子も取り、たちまち薄着になってしまう。
辺りが白々明るくなって来ました。
朝日岳へ
小烏帽子手前の鞍部は、ニッコウキスゲの群落が出来る。
昨年の同じ日に歩いた時は、霧氷が付いて寒かった事を思い出す。
幾つもの小ピークを歩いていつもは長く感じるけれど、今日は次々に目新しい景色が現れてくる。
草紅葉の草原は、ビロードの絨毯のようだ。遠く沢の下は、紅葉が進んでいる。
雪の乗った山も見え、季節の移り変わりの狭間を歩いているのだ。
松ノ木沢の頭 7:03
松ノ木沢の頭には誰もいません。
今年は、残雪の頃・初夏の花咲く頃とこれで3回目である。
それぞれ良い季節だが、南向きの尾根を直登するので真夏だけは戴けない。
今日は天気がいい、気温も上がってきました。白毛門はこんな日に登ってこそ価値が有る山だ。
対岸の一ノ倉沢の絶景を眺めると雪渓は殆ど見えない。
一休みして、定番の写真を撮ってまた登る。
土合 東黒沢登山口 5:20
4時に月夜野トラックターミナルで待ち合わせ、宝川にお互い車を走らせる。
宝川林業試験場の5台程度しか駐車スペースがない場所に、既に3台駐車してある。
宝川-土合間は、車で40分程の道のりだ。
連休のため土合駐車場は、車がだいぶ留っている。
ヘッドランプは要らないが、薄暗いうちに登り始めよう。
笠ヶ岳を後に 9:59
山頂では、続々と人がやって来る。ここで戻る人、朝日岳まで行く人、天気に誘われ白毛門だけでは満足できず足を伸ばしたくなるのも分かる気がするな。
山頂気温は、15.2℃まで上がってきた。40分近く充分休み、写真も沢山撮ったので、そろそろ次を目指そう。
笠ヶ岳山頂 9:20
山頂は、風がなく意外と暖かい。朝日岳ピストンの単独者に写真を撮ってもらいました。
紅葉は残念だが、天気が良いとどちらを見回しても素晴らしい。
西を見ると苗場山の右に妙高山が白い。同じく左に、北アルプスの真っ白な山が見え名前が判らなかったが、調べると白馬岳であった。
大源太山や清水峠は紅葉が奇麗に見えたので、来年の課題だ。
白毛門山頂 8:06
赤城さんも私も谷川岳ばかり気に掛かり、振り返ることしきりである。
山頂に着き周りを見回すと、2,000m以上の高い山は、雪が降ったようだ。
特に平ヶ岳の冠雪が奇麗に見えました。
一休みし腰を上げる頃になると沢登りの方達等、続々と両方面から人が来ました。
桧のウロ上 6:15
谷川岳が赤く染まって日の出が近い。
マチガ沢は、まだ薄暗く、この景色を山頂から見られるほど早く登って見たいものである。
馬蹄形を目指すわけでもないので、景色を楽しみながら登ろう。